【新日本】怪物アーチャー、棚橋弘至に日本語で別れの挨拶「オセワニナリ、アリガトウゴザイマシタ!」棚橋&ファンタズモ組、劇的連勝で優勝戦線へ望み繋ぐ
新日本プロレスは12月3日、静岡・ツインメッセ静岡 北館にて『WORLD TAG LEAGUE 2025』第10戦を開催した。
Bブロック公式戦(全7戦の5戦目)では、開幕3連敗から前戦で初白星を挙げた棚橋弘至&エル・ファンタズモ組と、2勝2敗で上位をうかがう“モンスターソース”ランス・アーチャー&アレックス・ゼイン組が激突した。
試合は、日米のハイフライヤー同士による華麗な空中戦と、ヘビー級の肉弾戦が交錯する激闘となったが、最後はファンタズモが必殺のサンダーキス’86でゼインを沈め、棚橋組が怒涛の2連勝を飾った。
しかし、この日のハイライトは勝敗を超えた試合後のリング上にあった。かつてIWGP USヘビー級王座を巡り死闘を繰り広げた“怪物”アーチャーが、引退ロードを歩む棚橋に対し、流暢な日本語で感謝の言葉を贈ったのである。

試合序盤、ファンタズモとゼインは互いの身体能力を誇示するかのようなスピーディーな攻防を展開。
両者がネックスプリングで同時に跳ね起きると、場内からはどよめきが起こった。

一方、棚橋とアーチャーのマッチアップでは、アーチャーが圧倒的なパワーで棚橋をねじ伏せにかかる。
棚橋&ファンタズモがエアギターの競演で観衆を味方につけようとするも、アーチャーは二人をまとめて踏み潰し、パートナーのゼインをボディスラムで棚橋の上に投げつけるという荒業でペースを握った。

中盤、ファンタズモはスワンダイブ式セントーンやライオンサルトでゼインを追い詰めるが、モンスターソースも合体のローリングギロチンやチョークムーンサルトで反撃。
勝負どころでは、棚橋とファンタズモが同時にテキサスクローバーホールドを決めるなど、息の合った連携を披露。

終盤、アーチャーのラリアットを切り抜けた棚橋&ファンタズモは、ダブルラリアットで巨漢アーチャーを場外へ排除。
すかさず棚橋が場外へのハイフライアタックでアーチャーを釘付けにすると、リング上ではファンタズモがゼインにサンダーキス’86を炸裂させ、3カウントを奪取した。

試合後、マイクを握ったのは敗れたアーチャーであった。かつては凶暴なファイトで恐れられた怪物が、静かに語り始めた。
アーチャー「(※日本語で)タナハシサン!イロイロ、オセワニナリ、アリガトウゴザイマシタ!」
この予期せぬ日本語でのメッセージに、場内はどよめきと共に温かい拍手に包まれた。
アーチャーは棚橋とガッチリと握手を交わし、ゼインも敬意を表してリングを後にした。

バックステージに戻った棚橋とファンタズモは、2連勝の喜びに浸りながらも、互いの信頼関係が深まっていることを確認し合った。

棚橋「(※英語で)ありがとう、ライリー。(※二人で握手を交わす)。お前への愛が大きくなってきてるよ。お前の気持ちが……愛が……よくわかってきたよ」
ファンタズモ「俺の愛は皆からもらってる愛だ。それをあなたにあげてるんだ」
棚橋「ああ……心に響くなあ」
ファンタズモは優勝への意欲を隠さない。
ファンタズモ「2連勝だ。そして次の試合も勝つし……そして次の試合も勝つ。もう三戦? わからないけど、決勝に行こう。『WRESTLE KINGDOM』でタッグ王座を獲るぞ! そして、オカダとのメイン戦だ。その後はバックステージでたらふくピザとシェイクシャックとタコベルを食べるパーティだ!」
棚橋「凄いな!」
ファンタズモ「やってやろうぜ! (※日本語で)アリガトウゴザイマシタ、モンスターソース!」
記者から、今回のタッグリーグで新たなパートナーの可能性について問われた棚橋は、ファンタズモへの揺るぎない信頼を口にした。
棚橋「う~ん……そうですね……。今回ファンタズモがボクのキャリアの最後のパートナーだと思っているんで。そういうね、一切よそ見をせずにこのタッグで駆け抜けますんで。まあ、ちょっくら見といてください」
また、試合後にアーチャーから送られた日本語のマイクアピールについては、意外な事実と共に感謝を述べた。
棚橋「ランスは日本でもアメリカでも何度も試合して……で、同級生なんですよ、1976年生まれの。で、この業界に同級生ってボクけっこう少なくて。本間選手とかね、諏訪魔選手とかいるけど。で、一度……どっかかな?アメリカかどっかで大会があって、空港だったかな?パスポート見て『同い年じゃん!』って。あんな同い年ちょっとイヤだねって思ったんだけど(苦笑)。まあ、ホントにずっと敵対しているチームにはいたんだけど、そういった意味で今日送られた言葉は素直に受け止めて、今後のエネルギーにします」
さらに、アーチャーが棚橋とのタッグ結成を希望していることを伝え聞くと、棚橋は笑顔で応じた。
棚橋「おお!ヨシ! シリアストーンで、ハイ。可能な限りですね(笑)」
崖っぷちからの2連勝で勝敗を五分に戻した棚橋&ファンタズモ組。怪物のエールを背に、優勝決定戦進出へ向けた逆襲のドラマは続いていく。
<写真提供:新日本プロレス>
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