【全日本】三冠王者・宮原健斗が“大晦日”で雌雄を決する安齊勇馬を急襲!報復のシャットダウンでKO「俺に世代交代はない、大晦日でコイツを潰す」
全日本プロレスは12月10日、東京・後楽園ホールにて「世界最強タッグ決定リーグ戦2025」優勝決定戦を開催した。
満員の観衆が詰めかける中、セミファイナル後には三冠ヘビー級王者・宮原健斗と、大晦日の決戦で挑戦権を得た新世代のホープ・安齊勇馬による激しい舌戦、そして衝撃の襲撃劇が展開された。
セミファイナル(第5試合)では、最強タッグ公式戦を戦い抜いた3チームが入り乱れる6人タッグマッチが組まれた。
宮原健斗が鈴木秀樹、本田竜輝と組み、デイビーボーイ・スミスJr.、真霜拳號、野村直矢組と対峙。

タッグリーグでの激闘を経た各チームのパートナー同士が対角線に立つ構図となり、試合は開始直後から混沌とした様相を呈した。

本田と野村、鈴木とスミスJr.、そして宮原と真霜が激しく火花を散らす中、場内のボルテージは最高潮に達する。
真霜と宮原による意地の張り合いであった。

互いに顔面を張り合う肉弾戦が展開される一方、鈴木がコブラツイストでアシストすれば、本田は反則カウントぎりぎりまで真霜を痛めつけるなど、宮原組はなりふり構わぬ攻撃を見せる。

劣勢を強いられた真霜が起死回生のレッグラリアットで流れを変えると、野村がドロップキックとタックルで追撃し、ノーザンライト・スープレックスを完璧に決めてみせる。

本田もスピアを受け止めブレーンバスターで投げ返すが、野村もクラッチを離さず投げ返す執念を見せた。

試合終盤、リング上はさらなる混乱に陥る。
宮原がスミスJr.にジャーマンスープレックスを狙った際、味方であるはずの鈴木の延髄斬りが宮原に誤爆。

さらに本田までもが宮原にラリアットを見舞うという、不可解な同士討ちが連鎖した。
この好機を逃さじとスミスJr.が必殺のブルドックボムで勝負を決めにかかる。

万事休すかと思われたが、宮原は王者の意地でこれを切り返し、回転エビ固めで3カウントを奪取。
薄氷の逆転勝利を収めた。

勝ち名乗りを受ける宮原であったが、直前の同士討ちに納得がいかない様子で呆然とする。

しかし、鈴木と本田は何事もなかったかのように大喜びで宮原を称え、奇妙な空気のまま退場していった。
リングに一人残された宮原は、マイクを握ると表情を一変させた。視線の先にあるのは、大晦日の国立代々木競技場第二体育館大会で三冠王座を懸けて戦うことが決まった安齊勇馬の存在であった。

「オイ!大晦日、対戦相手決まったな。どうやら今、日本では世代交代が流行っているらしいな。次の相手は全日本プロレスのホープ・安齊勇馬か。ただ、その日本プロレス界の世代交代ってヤツに俺をくくるな。そんなもんは他のそこそこのレスラーにやらせておけ。いいか。プロレスファンなら分かるだろ、俺の最高さを。俺に世代交代はない!さぁ全日本プロレスのホープよ。安齊勇馬、出てこいよ」
王者の呼び出しに応じ、安齊がリングイン。
宮原と至近距離で対峙すると、若き挑戦者は鋭い眼光で王者を射抜いた。

宮原は「さぁホープのお出ましだ。オイ!日本のプロレス界はどうやら世代交代を焦っているらしいな。ただよぉ、安齊勇馬、俺はその他どうでもいいレスラーとは違うからな。俺はスーパースター、そして満場一致で最高の男や」と挑発。

これに対し安齊も一歩も引かず、「そこら辺のレスラーと違ぇのはもちろん分かってるよ。ただ、時代を変える男、俺だってそこら辺のレスラーじゃねぇぞ。今の時代が宮原健斗か。じゃあ、来年は俺の時代だな。来年から全日本プロレスの顔は俺だ」と、力強く世代交代を宣言した。

観衆に向けアピールするため、安齊が宮原に背中を向けた一瞬の隙だった。

宮原が突如として背後から襲いかかり、必殺のシャットダウンスープレックスホールドを強引に炸裂させたのである。受け身を取れずにマットに叩きつけられた安齊は大の字に。騒然とする場内をよそに、宮原は冷酷な笑みを浮かべて再びマイクを握った。

「オイ、これだから20代はダサいんだよ。オイ!俺がプロレス界で先輩に教わったことを教えてやろうか。やられたらやり返すや。そして、やった、やってしまったなら、やられる覚悟をもってこい。大晦日でコイツを潰す」
この行動は、去る12月7日の名古屋大会にて、タッグマッチながら安齊に掟破りのシャットダウンスープレックスホールドでピンフォールを奪われたことへの報復であった。 ダメージ深く立ち上がれない安齊はレフェリーの肩を借りて退場。宮原は勝ち誇りながら花道を引き揚げた。
バックステージでも宮原の怒りと興奮は収まらない。
「リング上で言った通りだ。オイ!オマエだからな、やったのは俺に。掟破りのシャットダウンをやったのはオマエだからな。この世界でオマエは知らなかったか?やったらやられるってな。そして、やられたらやり返すってな。安齊勇馬、どうやら この日本プロレス界は世代交代を焦ってるらしいからな。そこでテメェの出番てか?ホープさんよ。ただよ、リング上で言った通りだ。俺をその他大勢のレスラーと一緒にすんな。スーパースターだ。俺に世代交代なんかない。大晦日で安齊勇馬、テメェに体に教えて込んでやるよ。安齊勇馬、テメェはヌルいんだよ」と、挑戦者を切り捨てた。
一方、不意打ちを食らった安齊もバックステージで怒りを露わにした。
「宮原健斗、やられたらやりかえす覚悟を持てか。試合中にやったことと試合外の後ろから、それが果たして一緒か?もしかして宮原健斗、オマエ焦ってんじゃねぇのか?あんたほどの男だ、感じてねぇわけねえだろ。新時代の波はすぐそこまで来てるぞ。よその団体と一緒にしてんじゃねぇぞ。後ろから来てるのはこの俺、安齊勇馬だから。大晦日、必ず俺が三冠獲って、2026年1月1日から俺が全日本プロレスの顔だ」と、理不尽な襲撃にも屈せず、新時代の到来を予言した。
また、セミファイナルで敗れたデイビーボーイ・スミスJr.は、判定への不満を口にした。 「今日は負けてしまったが、今のは2カウントじゃないか?もう1回VTRを見てみたい。絶対に2カウントのはずだ。京平さんは最近スピードが落ちたと思うので、あれは入っていないと思う。まぁ負けは負けで、歴史の1ページに残るわけだが、最強の選手に負けてしまいました。ただ、来年はまたパワーアップした姿、新しい自分をお見せするので、みなさん期待して待っていてほしい。ゴメンナサイ」と、レフェリングへの疑義を呈しつつも再起を誓った。
野村直矢は「自分は今回、最強タッグで結果を残せなかったんですけど、今日やった本田は組むより戦っていたほうがすごく面白かったですね。またやりたいですね。今日は楽しかったです。ありがとうございました」と、対戦相手との攻防に手応えを感じていた。
そして真霜拳號は、「最強タッグ終わっちまったけども、鈴木秀樹!俺はテメェに話がある。このあと行くからな」と、試合中に激しくやり合った鈴木秀樹に対し、不穏なメッセージを残して控室へ向かった。
12月31日、全日本プロレスの年間最大のビッグマッチにて行われる三冠ヘビー級選手権試合。
絶対王者・宮原健斗がその座を死守するか、それとも新時代の旗手・安齊勇馬が歴史を変えるのか。
後楽園ホールで生まれた遺恨は、大晦日の決戦に向け、最高潮に達しようとしている。
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