【新日本】辻陽太、ジェイク・リーに禁断の“引き抜き”工作? 大阪決戦へ向けバックステージで“大人な”心理戦を展開「EMPIREにいるのもったいないんじゃないか?」
新日本プロレスは2月2日、東京・後楽園ホールにて『Road to THE NEW BEGINNING』第6戦を開催した。
シリーズ最終戦となる2.11大阪府立体育会館大会でのビッグマッチを控え、聖地・後楽園は前哨戦の熱気に包まれた。
第4試合では、2.11大阪でIWGP世界ヘビー級王座を懸けて激突する王者・辻陽太と挑戦者・ジェイク・リーが、それぞれユニットの威信を背負い8人タッグマッチで対峙した。

「Unbound Co.」は辻、ドリラ・モロニー、石森太二、そして負傷欠場中の鷹木信悟の代打としてロビー・エックスが出陣。対する「UNITED EMPIRE」はジェイク、グレート-O-カーン、HENARE、ゼイン・ジェイの布陣である。
鷹木を欠いたUnbound Co.にとって苦しい戦況が予想されたが、代打のエックスが躍動し、最後はモロニーがゼインをドリラ・キラーで沈め、前哨戦を制した。
しかし、真のドラマはゴングが鳴りやんだ後に待っていた。リング上での乱闘、そしてバックステージでの「大人な会話」が、大阪決戦の意味合いを大きく変えようとしている。

試合中、ジェイクは狂気的な一面を見せた。ゴム手袋を装着し、対戦相手の口内に指を突っ込もうとする猟奇的なファイトを展開。
対する辻も、王者のプライドを懸けて応戦し、互いの必殺技を読み合うスリリングな攻防を繰り広げた。
試合はモロニーの勝利で終わったが、ジェイクの闘争心は収まらない。

試合後、無防備な辻を襲撃し、客席になだれ込んでパンチを乱打。ふてぶてしい態度でリングを去るジェイクの姿は、まさに制御不能な侵略者そのものであった。
暴力が支配したリング上とは対照的に、バックステージでは異様な光景が広がった。

先にコメントブースに現れた辻は、自らパイプ椅子を2脚用意し、向かい合わせに設置。遅れて現れたジェイクに対し、「オイ、ジェイク、試合は終わったんだ。大人らしくちょっと話そうぜ。暴力はなしな」と呼びかけたのである。
ジェイクが椅子に座ると、辻は核心を突く質問を投げかけた。
「宮廷道化師、誰の道化師だ?誰の道化師だって聞いてんだよ」 これに対しジェイクは、「誰の道化師だと思う?」と逆質問。
辻が「うん、そうだな。ブシロード」と答えると、ジェイクは「そうか」と短く肯定した。
辻の真意は、単なる挑発ではなかった。「この会社には改革が必要だから」と語る辻は、ジェイクに対し驚くべき提案を行う。
「EMPIREにいるのもったいないんじゃないか?なんで、もしそうだとして、EMPIREを再編する必要があるんだ」
「なんならよ、Unbound Co.の方が面白ぇんじゃねぇか?ただよ、いい組織には道化師が必要なんだろう?まぁこっちで言うと秘書だな」

なんと、敵対するジェイクに対し、自身のユニットへの勧誘とも取れる発言を行ったのである。
ジェイクは「引き抜きかい?ハァ、その若さで本当に憎ったらしいたらありゃしない」と苦笑しつつも、辻の慧眼を評価した。
さらに辻は畳み掛ける。「次の大阪、俺たち試合するだろう?負けたらどうする?」と、王座戦にさらなるリスクを上乗せすることを示唆。

ジェイクは「アァ……面白いね。そういうのがあった方がスリリングでやっぱり面白いね。だってこっちにはなんも失う物なんかないんだから」と、条件付きの決戦に興味を示した。
辻の提案を「スマートだ」と評したジェイクは、「大阪まであと何大会かある。その何大会のうちにじっくりとまた話し合ってっていう場を設けようじゃないか」と継続協議を提案。
辻も「いいアイデアですね」と応じ、両者は握手こそ交わさなかったものの、奇妙な共鳴を見せて別れた。
IWGP世界ヘビー級王座戦の裏で進行する、王者と挑戦者による「引き抜き」と「条件」を巡る駆け引き。
2.11大阪は、単なるタイトルマッチを超えた、組織の再編をも巻き込む大一番となる可能性が出てきた。
一方、試合に勝利したものの、鷹木の代打という立場に鬱屈した思いを抱えるエックスは、「また、まただ!シンゴが欠場した代わり。交代要員としてではなく、ロビー・エックスが優れているからここにいるとわかってもらうには、どうすればいい!?」と悲痛な叫びをあげた。
また、敗れたUNITED EMPIREのオーカーンは、モロニーに対し「ちゃんとぶち壊してやるから、少しは長持ちせぇよ」と、次戦での破壊を予告した。
それぞれの思惑が交錯する中、決戦の地・大阪へ向けたカウントダウンは進んでいく。
<写真提供:新日本プロレス>
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