【新日本】ドリラ・モロニー、新日本残留を電撃発表! 復帰の鷹木信悟と“WAR DRAGONS”で帝国撃破「俺の心はこのライオンマークにある」
新日本プロレスは2月11日、大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)にて『THE NEW BEGINNING in OSAKA』を開催した。
4大王座戦が組まれたビッグマッチの第2試合では、「Unbound Co.」の鷹木信悟&ドリラ・モロニー組と、「UNITED EMPIRE」のHENARE&グレート-O-カーン組が激突した。
この一戦は、単なるタッグマッチ以上の意味を持っていた。鷹木にとっては、1月19日の後楽園ホール大会でジェイク・リーの膝蹴りにより脇腹を負傷して以来、約3週間ぶりの復帰戦。
そしてモロニーには、去就に関する様々な噂が飛び交っており、その動向に注目が集まっていた。

ゴングを待たずにUNITED EMPIREが奇襲を仕掛け、試合は荒れ模様でスタートする。復帰戦の鷹木に対し、オーカーンらは負傷箇所である脇腹へ集中砲火を浴びせた。

しかし、“ハツラツおじさん”は健在であった。ショルダータックルやボディスラムで反撃すると、モロニーとの連携でHENAREを吹き飛ばし、復活をアピールした。

中盤はHENAREとモロニーによる激しい肉弾戦が展開された。HENAREがサモアンドロップやセントーンで攻め込めば、モロニーもリープフロッグからのドロップキックで応戦。オーカーンのイス攻撃やモンゴリアンチョップにも屈せず、鷹木へと繋いだ。
リングに戻った鷹木は、オーカーンとHENAREをまとめてパンピングボンバーでなぎ倒すなど大暴れ。

合体技「WAR DRAGON」こそ一度は阻止されたものの、最後は乱戦を制したWAR DRAGONSが、二度目のトライで完璧に合体技を決め、モロニーがHENAREから3カウントを奪取した。

試合後、リング上でマイクを握ったモロニーは、正座をして神妙な面持ちで語り始めた。そして、流暢な日本語でファンに向け衝撃の、そして歓喜の報告を行った。
「皆さん、3年間、本当にありがとうございました。今は新日本プロレスと契約更新しましたーッ! 私はここに残りまーす! 最後、『NEW JAPAN CUP』で会いましょーーーう!」
噂を一蹴する残留宣言に、大阪のファンからは割れんばかりの拍手とモロニーコールが沸き起こった。

続いて鷹木もマイクを持ち、「オイオイオーイ! 誰が引退しようが、誰が辞めようが関係ねぇんだ。俺たちはやるべきことをこのリングでやるだけだ。以上!」と力強く宣言。
セコンドの永井大貴も加わり、3人で勝ち名乗りを上げた。
バックステージでモロニーは、残留を決意するに至った経緯を明かした。
「ワタシハ、ココニ、ノコリマス。俺は、まだここで終わりじゃない。でも終わりに近づいているのも事実だ。難しい期間だった。ネットに出てる話の多くは本当だ。でも……この世でいちばん本当なものは……俺の心だ。じつは、新日本に残ると最終的に決断する前日、母親に電話したんだ。そしたら母はこう言ったんだ。『もう答えは出てることが話し方でわかる。あなたの心は、もう決めているでしょう』って」
母の言葉に背中を押されたモロニーは、新日本プロレスへの愛着を改めて口にした。
「永遠を約束することはできない。でも、今この瞬間だけは約束できる。俺の心は……このライオンマークにある。俺には、ここでまだやるべきことがある。ここで、まだ成し遂げるべきことがある。ここで、まだ経験すべきことがある。そしてそれは……俺と鷹木信悟が、どこまで行けるのかを見届けることから始まる。俺たちは、頂点まで行く。そう感じてるぜ、タカギ」
これを聞いた鷹木は、かつて自身が所属していたロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバーたちが次々と去っていった現状を自虐的に振り返りつつ、前を向いた。

「まあ俺もな、15年ぶりに欠場しちまったからな。まあ3週間ぐらい、欠場してるうちに入んねえよ! 見ての通りだ。誰よりも元気だろう。リング上でな、モロニーが気持ちよくマイクしたから、俺もついついしゃべっちまったよ。誰が引退しようが、誰がやめようが、関係ねえや。俺たちはやるべきことをやるんだ。ただ、俺は2018年10月に新日本に来て、そのときにロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに来たが、内藤もBUSHIもやめて、EVILもやめてヒロムもやめて、SANADAもどっか行っちまった。オイオイオイ、俺は疫病神か、この野郎! はぁ、まあいいんだよ。誰がやめようが、誰が引退しようが関係ねえんだよ。俺たちは、プロレスラーとしてやるべきことを、やるだけだ。なあ、ブラザー!」

二人は「NEW JAPAN CUP」へ向けて「行くぞ!」と気勢を上げ、固い握手を交わした。

一方、敗れたUNITED EMPIRE側は、ファンに対する不信感と敵意を露わにした。オーカーンは「ケガからの復帰で、奇跡の勝利ってか。プロレスオタク同士で、傷の舐め合いしとるだけじゃねえか! 気持ち悪い! プロレスというのは、憧れ、夢、好きって気持ち、全部余が否定してやる!」と吐き捨てた。
HENAREもまた、古参である自分よりもモロニーを支持するファンに対し、激しい怒りをぶつけた。

「ふざけるな! この会社のファンども! お前ら、この3年間モロニーを応援してきたよな? 俺はどうだ? 俺はここに10年もいるんだぞ、クソが! 俺への忠誠はどこだ? 俺のイスはどこにあるんだ? もう、いい! (※傷跡を見せながら)俺のヒザ! アキレスケン! ニネンマエーーアタマ!! 全てを犠牲にしてきた。首も、心も、魂もだ。それなのに、お前らはこのクソみたいな扱いをする。ファンを裏切ったのはUNITED EMPIREじゃない。お前ら、クソファンどもだ。俺はお前らを愛してた。去年一年間、毎日頭の中にあったのは、ただ一つ……ファンの前に戻ることだった。それなのに、お前らは敵を応援してやがる。もうわかった……お前らは敵だ。そう、今の俺にとって、ファンは敵だ」
光と影が交錯した大阪大会。残留を宣言しファンの喝采を浴びたモロニーと、ファンを「敵」と認定したHENARE。
対照的な道を歩み始めた両外国人レスラーの、次なる闘いにも注目が集まる。
<写真提供:新日本プロレス>














