【新日本】アンドラデがGLOBAL挑戦権獲得、敗れたゲイブ・キッドは衝撃の離脱宣言「心が壊れた…俺は出ていく」
新日本プロレスは2月11日、大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)にて『THE NEW BEGINNING in OSAKA』を開催した。
第4試合では、「Unbound Co.」のゲイブ・キッドと「UNITED EMPIRE」のアンドラデ・エル・イドロによるスペシャルシングルマッチが行われた。
この試合は、1月5日の大田区総合体育館大会でゲイブが要求したことにより実現。
勝者には、現地時間2月27日のニュージャージー大会にて、辻陽太が保持するIWGP GLOBALヘビー級王座への挑戦権が与えられる重要な一戦となった。

黒いマスク姿で入場したアンドラデに対し、ゲイブは装飾を排した黒のショートタイツというヤングライオン時代を彷彿とさせる出で立ちで登場。
ゴングが鳴ると、両者は互いのスタイルを主張し合うような攻防を展開した。

アンドラデがロープ際で寝そべる「トランキーロ」ポーズを見せれば、ゲイブもLA道場仕込みのあぐらポーズで対抗。
肉弾戦でも一歩も引かず、激しいエルボー合戦やラリアットの打ち合いで会場を沸かせた。

試合中盤、ゲイブは雪崩式ブレーンバスターを狙うが、アンドラデはこれを阻止して逆さ吊り状態からのフットスタンプを敢行。
さらにスリーアミーゴス、ムーンサルト・ムーンサルトといった華麗な大技で畳み掛ける。

ゲイブもバックドロップやドリル・ア・ホール・パイルドライバーで必死に食らいついたが、最後はアンドラデが強烈なバックエルボーから必殺の「ザ・メッセージ」を炸裂させ、3カウントを奪取した。

この結果、アンドラデがIWGP GLOBALヘビー級王座への挑戦権を獲得。

試合後、アンドラデはバックステージで「ラ・ソンブラが“ゴールド”を獲りに新日本に帰ってきた。王座は俺のものだ」と高らかに宣言した。

一方、敗れたゲイブはリング上で一礼し、無言のまま退場。

しかし、バックステージでは床に倒れ込んだまま、堰を切ったように胸中を吐露し始めた。
それは、新日本プロレスへの愛と、報われない現状に対する苦悩、そして衝撃的な離脱宣言であった。
ゲイブはまず、過去に大阪でケニー・オメガと対峙した際のことを振り返り、「誰ひとり、この場所を守ろうとしなかった。新日本が最高と言える度胸のあるヤツが誰もいなかった。俺がこの場所のために立ち上がる度胸を、覚悟を持っていた」と、自身が誰よりも団体を愛し、守ろうとしてきた自負を語った。

しかし、その想いとは裏腹に結果が伴わなかった1年を、「失敗、失敗、失敗、失敗……クソみたいな失敗の連続だ」と断罪。「ドミニオンでIWGPグローバルヘビー級を獲って……たった4ヵ月で失った。ほんの少しだけ、上に行ける。でもそのたびに、俺を引きずり下ろそうとする何かが出てくる。何も上手くいかない!」と、行き場のない苛立ちを露わにした。
さらに、過酷なスケジュールとプレッシャーが精神を蝕んでいたことを明かした。「自分でも人生で何が起きてるのかすらわからない。心の病を抱えたレスラーとして、時差だらけの世界を行き来する生活がどんなものか。1年を丸ごと、この会社を背負うことに捧げたかったからだ。それなのに……何も成し遂げられなかった。なのに、母に会えたのは2回だった」と、孤独と絶望を赤裸々に語った。

そして、ゲイブはついに決断を口にした。
「最後にこれだけは言わせてくれ。俺は……出ていく。アメリカでカタをつけなきゃならない因縁がある。ダービー・アリンってヤツを片づけるまで、俺は飯も食えないし、眠れもしない。あのクソ野郎が消えるまで、終われないんだ」
AEWのダービー・アリンとの因縁を清算するため、新日本プロレスを離れることを宣言。「これは別れだ。でも永遠の別れじゃない。またな、だ。しばらく時間をもらう。それが、誰かを傷つけるのもわかってる。本当に、すまない。いつ戻るかはわからない。でも、これは俺自身のために必要なものだ。この1年、俺は全部を背負ってきた。だが結果はどうだ?俺はどこにも行けず……心が壊れただけだった」
新ユニット「Unbound Co.」が始動したばかりのタイミングでの離脱。しかし、限界まで心身を削り続けた男の悲痛な叫びは、あまりにも重かった。
「心が壊れた」と語り、戦いの場をアメリカへと移すと宣言したゲイブ・キッド。再び新日本のリングに戻ってくる日は来るのか。
<写真提供:新日本プロレス>














