【新日本】“SAVAGE KING”陥落…デビッド・フィンレーがカラム・ニューマンに屈辱的敗北!外道との抱擁、そしてヒロムへの謝罪は何を意味するのか!?
新日本プロレスは2月11日、熱狂に包まれた大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)にて『THE NEW BEGINNING in OSAKA』を開催した。
第5試合のスペシャルシングルマッチでは、長きにわたりトップ戦線で猛威を振るってきたデビッド・フィンレーが、カラム・ニューマンの前に完全敗北。
試合後に見せた涙と謎めいた謝罪が、観衆に大きな衝撃を与えた。

昨年末から続く「Unbound Co.」(前・無所属&BC WAR DOGS連合軍)と「UNITED EMPIRE」の熾烈な抗争。
その中心にいたフィンレーにとって、かつて格下と見なしていたカラム・ニューマンからの執拗な挑発は、プライドを酷く傷つけるものであった。

ゴング前から殺気をみなぎらせたフィンレーは、試合開始と共に暴走。
場外戦ではカラムを鉄柱へ容赦なく叩きつけ、エプロンへの投げっぱなしブレーンバスターを敢行するなど、持てる狂気と暴力性のすべてを解放して相手を破壊しにかかった。

しかし、この日のカラム・ニューマンの底力は、フィンレーの想像を遥かに超えていた。
非情な攻撃を耐え抜いた若き猛者は、フィンレーの代名詞とも言える必殺技オーバーキルを掟破りの形で炸裂させ、形勢を逆転する。

さらにカラムは、3カウントを奪える場面で自らフォールを解除するという屈辱的な行動に出た。
そして右腕のテーピングを引きちぎり、そこに刻まれた王冠のマークを見せつけると、渾身のショートレンジラリアットからプリンスズカースへと繋ぎ、フィンレーから完璧な3カウントを奪い取った。

敗北のダメージに沈むフィンレーを待っていたのは、さらなる凌辱であった。
カラムはフィンレーの頭部を強引に引きずり起こすと、自身の右手の王冠にキスを強要するかのような仕草を見せつけ、無惨にも剣を突き立てて退場していった。

静まり返るリング上。ゆっくりと身を起こしたフィンレーの目には、いつもの冷酷な光はなく、大粒の涙が浮かんでいた。

“SAVAGE KING”として君臨し、常に他者を見下してきた男が、満員の観衆に向けて深々と一礼をする。


そして、セコンドとして苦楽を共にしてきた外道と、言葉を交わすことなく熱い抱擁を交わした。

さらにリングを降りたフィンレーは、放送席からその凄惨な結末を見届けていた高橋ヒロムの前で立ち止まり、「ゴメンナサイ」と深々と頭を下げたのである。
湧き上がる声援と拍手の中、フィンレーはただ無言のまま、控室へと続く花道を引き上げていった。
バックステージでも言葉を発することはなく、その背中は深い哀愁を漂わせていた。
対照的に、フィンレーを地獄へ突き落としたカラム・ニューマンは、バックステージで自身が「UNITED EMPIRE」を裏で操る真の支配者であったことを高らかに宣言した。
「俺がしたことを見たか? やったんだ、オスプレイにはできなかったことを。1年を費やした。丸1年の間、このユニットを背負ってきたんだ。帝国を裏で操っているのが誰か知りたいか? ここにいる男だ。俺がジェイクを引き入れた。俺がゼイン・ジェイを引き入れた。俺がアンドラデを引き入れた」
そして、フィンレーの存在を過去のものとして切り捨てた。
「どうだ? 俺は兄貴ができなかったことをした。さらにはSAVAGE KINGを王座から引きずり下ろした。俺がニュージャパンのプリンスだ。俺はどこにも行かない。いいか、インターネットで俺にメッセージを送り、好きなだけ“死ね”と言えばいい。どうだ? 俺はそういう状況でこそ燃える。俺は毎日、この帝国が世界最高のユニットだと証明し続けている。このカラム・ニューマンこそが、世界最高のレスラーだ! いいか? プリンス様のために道を空けろ」

BULLET CLUBのリーダーとして、そしてBC WAR DOGSの首領として、常に新日本プロレスの最前線で体を張り、ユニットを牽引し続けてきたデビッド・フィンレー。
世代交代の波に呑まれ、王座から引きずり下ろされた男が流した涙と、盟友・外道との抱擁、そしてヒロムへの謝罪は何を意味するのか。
過酷なリングにすべてを捧げてきた暴君の、一つの時代が終わりを告げようとしている。
<写真提供:新日本プロレス>














