初代タイガーマスクの病状を新間寿氏が説明「パーキンソン病に近い状態」

リアルジャパンプロレス新間寿会長(84)が19日都内で会見し、初代タイガーマスクこと佐山サトル(62)の病状を説明した。

新間氏曰く「リングにカムバックする見通しが立たない」、「パーキンソン病に近い状態」、「歩行困難」であることを説明、今月24日に検査の結果が出る予定。

新間「こないだケロちゃんと佐山サトルのトークショーがあって私も行ってまいりました。いまの状況から言うと、リングカムバックはとてもじゃないけれども見通しが立たない。パーキンソン病に近いような状況であると。要するに普通に歩いて行くけれども、前に障害物があると動けなくなってしまう。止まってから1、2、3くらいたって、よしって歩き始めると爪先だけでちょこちょこと歩くようになる。一方で、普通に歩くと私より先に上がっていく、すらすら下りていく。トークショーをやったときにはケロちゃんとタイガーとで1時間、そのあと私と1時間。
私は話をしてこういう状況だからケロちゃん、佐山サトルをプロレス会場でのリングコールのつもりでアナウンスをやってくれと、「初代タイガーマスク~!」と読み上げて退場してもらった。周りが気を遣っているけれども、佐山サトル自身も、それに応えて、一日も早く自分はこのいまの自分が患っている原因がなんなのか、だいたいの病名はわかっているんですけど、それが確定しない。2月24日にある程度の結果がわかりますので、3月19日大会に、できればリングサイドに来てもらって、マイクでもってみなさんに元気な姿をお見せしたいと思っています。
佐山ちゃん、オレを見ろって。今年いくつになったと思う? オレはいまでもローラーは40回を10セットできるよと。去年も小学1年の子を背中にしょってリング上で10回ローラーやりました。ワンダーコアは100回ワンセットで5セットやってる。ヒンズースクワットは100回やってます。佐山サトルという人間は、人を惹きつける磁力がある。多くの人々に喜びを与えて、その喜びを見て喜ぶ。私と同じ気持ちになる。佐山サトルがいかに多くの人々を、たった2年6カ月タイガーマスクをしただけで、何十年経っても多くの人がタイガーマスクと言えば佐山サトル。
遙かなる山の呼び声じゃないけれども、多くの多くの人々が(初代)タイガーマスクのリング上の凄い動き、アントニオ猪木の凄いプロレスを見た、昭和の新日本プロレスを思ってくれる人々の力になるのは佐山ちゃん、アンタ自身が元気にならなきゃダメだ。自分もそう思うと。そういうことで昨年はインドのブッダガヤというお寺。仏教の原点はどこにあるか、西遊記の三蔵法師が天竺に行った、それはどこか。お釈迦様が悟りを開いたマハボディ寺というところだと。菩提樹があって悟りを開いた岩がある。その上で悟りを開いた。その御聖人が4月に日本を訪問し、
タイガーが元気になるようにということで自分たちがマハボディ寺からタイガーのために祈りを捧げた、そのお守りを持ってタイガー!一日も早く回復してくれということで大聖人が日本においでいただく。
その大聖人がお見えになって4月日蓮宗の本山のひとつである妙成寺に行って、仏教の人々とともに(初代)タイガーマスクが一日も早く元気になるようにと、そういうことでお守りを持ってきていただく。全世界で(初代)タイガーマスクのファンがいる。そういうファン、そして私が昭和の時代にやったことが平成で認められ、令和の時代に表彰を受けるというような、努力すれば報われるんだということを私の人生によって(初代)タイガーマスク、アントニオ猪木と共にそういう喜びを自分自身に与えてもらった。
WWFの会長をやっていたときには全日本女子プロレスの松永さんから頼まれてブル中野選手とか、そういう人たちをニューヨークに送って、WWFのチャンピオンにもなった。
女子プロレスは私の息子がやってましたけども、非常にトレーニングもきつい。もの凄いトレーニングをやってた。そういう思いを込めて私は3月19日、平井とも相談して絶対やりますと言うから、我々はやろうと。
3月19日はどんなことがあっても、私どもは後楽園ホールで、(初代)タイガーマスクにもう一度リングサイドに来てもらう、そういう思いを込めて、タイガーとリングに上がるために平井とは相談しながらやっております。
そうしたところへつい先日、マハボディのビック・シャリンダーという仏教界の最高の指導者から私宛に悟りを開いたマハボディ寺のお釈迦様にかけてあった、お袈裟を私に贈っていただけました。
そのお袈裟を今日は日本の日蓮宗の本山のひとつである北陸の妙成寺というところのご子息が世田谷の常在寺の住職が纏っておりますので、ブッダガヤのお釈迦様が着ておられた袈裟を私宛に(初代)タイガーが元気になるようにと贈ってくれた袈裟をまとって参りますのでご覧くださいませ(贈られた袈裟を紹介)。
昨年はダライラマ猊下から気持ちを込めたマフラーをいただき、今回はマハボディのビック・シャレンダー大聖人から悟りを開いたところにお祀りしてあるお釈迦様に何ヶ月に一度着せ替えをしてかけている、そのお袈裟を3枚私どものところに贈ってくれました。それがこの袈裟でございます。これほど記念になるものを贈ってくれたのは昨年のWWE殿堂入り以来の喜びがもうひとつ、タイガーを元気にするために私に力を与えてくれたと思っております。そして私たちはなにをやっているか。ブッダガヤというところは非常に貧しい人たちが数多くいて、子どもたちが水くみをやっている。学校に行けず井戸を掘っている。私とタイガーは井戸を掘るための運動を日蓮宗の妙成寺とやっておりまして、すでに十数個の井戸を掘りました。
そこに美術館を経営している方が学校を建てました。水を汲みに行かなくなって、多くの子どもたちが学校で勉強したいと。今年はその子たちのために学用品を送ろう。学校の名前は日本で考えてもらいたい。
私は「(初代)タイガーマスクスクール」にしようかなと。インドのタイガー・ジェット・シンが、カナダで「タイガー・ジェット・シン・スクール」を設立しております。
それと同じようにインドにと思ったらタイガーマスクは飛行機に乗れない。2度ほど乱気流に巻き込まれて飛行機に乗らないと。
そういったことでタイガーがインドに行くことはまず不可能なので、私たちが行って、その学校に対して学用品を送り、子どもたちに対して学校を10校くらい設立するような、(初代)タイガーを中心にした運動をしていこうと。
(初代)タイガーは人に喜びを与え、その喜びを見て喜ぶ。これが平井をはじめリアルジャパンの選手たちの根本的信念であります。その信念をわかってくれたのは、妙成寺という日本の日蓮宗の本山のひとつであります。
これから学校、学用品、水、東京都のお願いにしてもらって水道の普及。インドのブッダガヤのお寺を中心になってやっていこうと。
ブッダガヤのお寺はクリスチャンでいえばバチカンであり、イスラム教でいえばメッカであります。私たちはその運動を(初代)タイガーマスクを中心につづけていきたい。
皆様にお願いしたいのは私たちリアルジャパンは、その中心となってマハボディ寺の大聖人に今年はオリンピックが終わったら第一陣が30人くらいお寺と共同してお伺いし、ビック・シャリンダー聖人と面談して学校を何校も作っていこうと、これからもつづけていきたいと。マハボディのお寺の脇にある美術館に「(初代)タイガーマスクコーナー」を作りましたので。
3月19日には、出場できない(初代)タイガーの代わりにスーパー・タイガーがこんなに自分自身の闘争心を自分自身で持って人から言われることなく秘めたる闘志を表に出してもらって、闘ってもらいたいと。
そして、ウチのリングに初めて登場する女子プロレスの選手達がどのような試合をしてくれるのか。ウチの息子(新間寿恒氏)がユニバーサルプロレスを運営していた時には多くの女子プロレスの選手が出場して、凄い!と思う選手も何人かいました。私が一番好きだったのは、私の紹介で海外に渡り、チャンピオンになってくれたブル中野選手。
力道山先生が構築された真剣に闘うストロングスタイルを引き継いでくれる、レスラー達をボクは大事にしていきたい。
その選手達が気兼ねなく試合ができ、そして会場の観客がケガをしたら保障するようなコミッショナーを私はこれから作っていきたいと思っています。
昔、私が新日本プロレスに在籍していた時代に保険会社とタイアップして選手、観客の保険の契約もしました。
賛同されます各団体の会場でケガをしたり問題が起こったときの保険制度を取り入れるようなコミッショナー制度の設立を今後関係者様にご相談させていただきながら進めたいと思っております。
私の夢は80過ぎてもやっぱりプロレス格闘技界を思い、人々が喜ぶことをやって、その喜びを見て喜ぶ。これが私と力道山未亡人、タイガーマスク、リアルジャパンの選手たちの気持ちでございます。
女子プロレスの選手のウチでの試合をリングサイドでしっかり拝見したいと思っています。場外乱闘はしないでください(笑)。ジジイは逃げるのは下手でございますから、よろしくお願いします」

 

2015年3月20日の後楽園ホール大会での曙戦後に心臓の痛みを訴えていたが、しばらく安静に努めていたものの改善しなかったため、5月22日に手術を行った。

精密検査の際、医者から「いつ突然死してもおかしくない状態」と言われたほど深刻な状況だったが、4時間に及んだカテーテル手術は無事に成功。

最終的には原因不明の「狭心症」と診断されたが、先天的に血管が細く、小学校低学年の時に心臓を患って入院した経験があったという。

2016年6月23日のリアルジャパンプロレス後楽園ホール大会にてミノワマンを相手に、新たに佐山自身が立ち上げた武道「須麻比(すまひ)」のデモンストレーションマッチとして復帰戦を行うが、瞬間の瞬発力は感じさせたものの、完調とは言える動きではなかったため、完全な形での復帰は明言しなかった。

会見では2018年9月に原因不明の体調不良に悩まされていることを公表。

リアルジャパンプロレスは3月19日に東京・後楽園大会が控えており、初代タイガーの元気な姿を期待したい。

「初代タイガーマスク 佐山サトル
ストロングスタイルプロレスVol.5」
■開催日時:2020年3月19日(木)
開場/17時30分 試合開始/18時30分
■会場:東京・後楽園ホール

【決定対戦カード】
一般社団法人国家資格対策センターPresents
《スペシャルタッグマッチ30分1本勝負》
朱里(MAKAI)&安納サオリ(フリー)vs
松本都(崖のふち女子プロレス)&彩羽匠(Marvelous)

【出場選手】
藤田和之(第14代レジェンド王者/はぐれIGFインターナショナル)
スーパー・タイガー(リアルジャパンプロレス)
船木誠勝(フリー)
関本大介(大日本プロレス)
将軍岡本(UWAアジアパシフィック王者/ブードゥー・マーダーズ)
アレクサンダー大塚(AO/DC)
タカ・クノウ(フリー)
日高郁人(ZERO1)
鈴木秀樹(フリー)
タカ・クノウ(フリー)
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)
間下隼人(リアルジャパンプロレス)
岩崎孝樹(ガンバレ★プロレス)

※上記以外の参戦選手、及び対戦カードは来週発表予定。
※出場選手は変更となる場合があります。

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