【アイスリボン】鈴季すずがICEx∞初戴冠!柊くるみ&宮城もちがタッグタイトル奪取!世羅りさがFantastICE初代王者に!トライアングルリボン新王者はラム会長!8.9(日)『横浜文化体育館大会FINAL』<全試合結果>

第5試合 IW19選手権試合 19分1本勝負
(王者)○星ハム子 vs(挑戦者) ×真琴
12分21秒 ハムロール
※第11代王者2度目の防衛に成功

今年5月、約7年ぶりに復活した同王座に挑むのは、2011年4月、7月に2度、IW19王座に挑戦している真琴。王者ハム子にとってはプロレスのいろはを教わった先輩レスラーでもある。

タイトルマッチとして行われた9年半ぶりのシングル戦は、ハム子のセクシーポーズには同じセクシーポーズで応戦した真琴が落ち着いた動きで試合の主導権を奪い、有利に試合を進めていく。

ハム子がデスバレーボムからのダイビングボディプレスで勝負に出たところ、これをかわした真琴はスピアを連発。ラリアットの連打で反撃に出たハム子をジャパニーズ・レッグロールクラッチで丸め込む。

なんとかキックアウトとしたハム子に再度、攻撃に出た真琴だが、ここでハム子が女の執念へ。これをカウント2で返した真琴だが、直後に真琴の不意を突く形でハムロールを決めたハム子がカウント3を奪い、王座防衛に成功すると共に、悲願の先輩超えを果たした。

第4試合 トライアングルリボン選手権試合 15分1本勝負
(王者)×本間多恵
vs
ラム会長○
vs
趙雲子龍
8分4秒 ダイビングヒップドロップ→エビ固め
※ラム会長が第36代王者となる

雪妃、山下とのRebel&Enemyでアイスに上がっているラム会長がことあるごとに標的としてきたのがトライアングルリボン王座。

前哨戦を経て、会長の挑戦を受諾した多恵、そして会長とは14、5年の腐れ縁という趙雲が加わってのタイトル戦は、序盤から会長がめまぐるしく動き回り、多恵、趙雲のペースを乱しにかかる。

その中で多恵が得意の関節技を仕掛け、趙雲が会長を巧く利用した合体技を多恵に仕掛けるなど、めまぐるしい攻防となるが、最後は趙雲が多恵をチャイニーズゴリースペシャルを決めにいくところに、会長が死の灰攻撃を2人に決め、多恵にコーナーからのダイビングヒップドロップ。そのままがっちりと丸め込み、カウント3を奪取。遂にラム会長が執念のベルト獲りに成功した。

バックステージコメント

ラム会長「私らしくないけど、このベルト取るために捨て身の努力してきたから当然。本間多恵がベルトへの愛がどうとか言ってたけど、お前の愛はそんなもんかよって。愛とかくさいこと言って寒気がするし。そんなに愛があるんだったらこのベルトに、アイスリボンに失礼のないようなことしろよなって私は思うね。趙雲子龍も案の定、いや、思ってた以上に役に立たなくて、マジくそ食らえだわ。2人でぬるま湯に浸かってるあいだに私は取らせていただきました。ありがとうございます」

–女子プロレスラーとしてベルト獲得になりましたが。

ラム会長「そうだね、小学生のとき、アイアンマン(アイアンマンヘビーメタル級王座)取ったぐらいで(笑)かわいいよね。正直、トライアングルのこのベルトにそこまで執着もしてなかったけど、いざ私の腹にこうやってくるとめちゃくちゃいいもんだね。最高だよ」

–このベルトで今後どんな戦いを見せたいですか?

ラム会長「正直、本間多恵がこのベルトを巻いてたとき、別に面白くなかったと思う。いままで(チャンピオン)と同じだったと思う。だから私が巻いたってことは666でもそういう試合ができると私は思ってるし。面白いベルトにしてやるよ」

–アイスリボンの選手が取りに来ないようならどんな試合になるかわからないと?

ラム会長「そうそう。実際、今日なんて全員他団体の選手なんでしょ? それってちょっとやばいんじゃない。私が気持ちを奮い立たせるような試合をしていけばいいかなって。やりたいヤツはいつでも出てこいよ」

第3試合 WUWワールドアンダーグランドレスリング女子王者選手権試合20分1本勝負
(王者)○チェリー vs (挑戦者)×松屋うの
7分57秒 地獄へようこそ
※第4代王者2度目の防衛に成功

アイス最後の文体は6大タイトルマッチがメイン。その1試合目がWUW女子王座を賭けたチェリーvsうのの師弟対決だ。

パイプイスと大型のしゃもじを持ってリングインしたうのは、開始早々からイスを持ち込むと、チェリーをイスに座らせ、背後から道着の帯でチョーク攻撃に出る。

さらにチェリーをロープに振って帯を叩き込むうの。対するチェリーは柔術の動きで応戦する。グランドに持ち込んでの関節技でうのからの一本勝ちを狙う。

途中、前王者のテクラがうのの助っ人としてチェリーに攻撃を仕掛ける場面もあったが、チェリーはペースを乱すことなく、うのの関節技を切り返し、最後は地獄へようこそでギブアップ勝ち。

第2試合 朝陽復帰戦 タッグマッチ20分1本勝負
藤田あかね&○朝陽
vs
×紫雷美央&青野未来
10分39秒 ビクトリーサンライズ

学業専念のために2月24日後楽園大会以降、欠場を続けていた朝陽があかねとのオレンジサンライズでリング復帰を果たした。

当初、対戦相手には新人の石川が入っていたが、卵巣のう腫の手術を受けるために欠場となり、代わって石川の思いを背負って紫雷美央が1日限定復帰。美央にとっては15年9月20日以来、約5年ぶりの試合となったわけだ。

先発に出た美央はいきなりあかねのタックルと朝陽のドロップキックの合体攻撃を浴びたものの、朝陽にローキック、かかと落としを決めると、フィニッシュ・ホールドのひとつであった土蜘蛛を決めクイック・フォールを狙う。

あかねのカットに阻まれたものの、現役時代の得意技を次々と披露するなど、ブランクを感じさせないファイトぶりをみせた。一方、待望の復帰戦を迎えた朝陽もあかねのフォローを受けながら、朝陽らしいはつらつとしたスピーディな試合運びで奮闘。

最後は美央のダブルアームフェイスバスターをこらえると、あかねのアシスト付きで逆さ押さえ込みで切り返し、これを美央が返すと、初勝利を飾ったフィニッシュ・ホールドでもあるビクトリーサンライズで美央からギブアップを奪い、復帰戦を自らの勝利で飾った。

第1試合 真白優希デビュー戦 8人タッグイリミネーションマッチ20分勝負
○尾﨑妹加&テクラ&星いぶき&海樹リコ
vs
トトロさつき&バニー及川&Yappy&×真白優希
14分26秒 逆エビ固め
《退場順》
○テクラ(1分52秒 ギブアップ)×バニー及川
※ウィーバックネヒト
○海樹リコ(3分30秒 ジャックナイフ式エビ固め)×Yappy
×テクラ(5分39秒 体固め)○トトロさつき
※セカンドロープからのダイビングセントーン
×海樹リコ(7分43秒 ギブアップ)○トトロさつき
※ボストンバッグ
○尾﨑妹加(10分58秒 OTR)×トトロさつき/×いぶき

2017年12月にアイスリボンのプロレスサークルに参加するようになり、高校卒業と同時に20年4月に練習生としてアイス入門。昨年夏の上野大会でのエキシビションマッチ、大みそかのテキーラ沙弥の引退試合出場を経て、今年に入ってからもエキシを続け、遂にプロレスデビューの日を迎えた真白優希。デビュー戦は横浜文体という大舞台のオープニングマッチ。アイスにとっても待望の初めての文体デビューだ。

8人タッグとはいえ、ファンの目はデビュー戦の真白に集まる。先発を志願した真白はいきなり同期となる海樹に力比べを誘うなど、気合十分で臨むと、ボディスラムを後ろに立ち、膝かっくんでバランスを崩させるなど、躍動する。

試合が進むにつれて選手が失格になっていき、開始8分の時点で残っていたが妹加&いぶき、そしてトトロ&真白。トトロといぶきがロープ際でもつれ、両者がエプロンへ。ここで落とし合いを繰り広げる中、いぶきがトトロにしがみつくと妹加に「自分ごと落としてください!」と要求。妹加が2人にタックルを食らわせ、遂に試合は妹加vs真白の一騎打ちとなった。

丸め込み、さらにトップロープ越しに妹加をエプロン側に出すことに成功した真白は、必死にロープにしがみつく妹加の脇の下のくすぐる攻撃に出た。なんとか持ちこたえて、ピンチを脱した妹加は食い下がる真白にエルボーを叩き込みリングへ戻ると、セントーン。終わったと誰もが思ったが真白キックアウト。

しかし一気に逆エビ固めで真白を絞め上げる。ロープに手を伸ばそうとする真白が、あと数ミリまで近づくも、妹加は再度、反対のロープ方向に真白を引きずり、どっしりと腰を落とす。耐えきれずにギブアップを喫した真白だが、かつてはエキシビションマッチで、ヘッドロックを取られただけでギブアップしていた頃と違い、必死に耐える姿にプロとしての覚悟を感じさせた。

バックステージコメント

–デビュー戦を終えての感想はいかがですか?

真白「すっごい楽しかったです。プロレスってこんなに楽しいんですね」

–緊張よりも楽しさっていうのが一番大きかったですか?

真白「はい、楽しかったです!お客さんの前で自分らしさを見せられたかなって」

–練習してきたことはどれぐらい出せたましたか?

真白「自分の中では100%出せませた」

–デビューまでいろいろありましたが?

真白「いろいろありました。でも、やっとみんなと同じスタートラインに立てたかなって思います」

–最後の一人まで残れましたがあれは狙っていた?

真白「あれはちょっと偶然でした。自分がやられて、いっぱい痛がっていたら残ってしまって。やべって思ったんですけど、楽しかったです」

–文体でのデビュー戦を終えてこれからどんなプロレスラーになりたいですか?

真白「お客さんが自分の想像以上まで、あのー、想像以上の、こんなことするんだ!?っていうプロレスラーになりたいですね。アイスのなかで見て、一番印象に残ったって言ってもらえるようになりたいです」

–いつかはベルトも巻いてみたいですか?

真白「巻いてみたいですね。あんなキラキラしたもの、腹に巻いてたら絶対楽しいですよね。感情がすごいと思います。ありがとうございした!」

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