【東京女子】“エース”山下実優が“苦手”のハイパーミサヲを破り「東京プリンセスカップ」優勝宣言!

 

東京女子プロレスが15日、東京・神田明神ホール大会を開催。メインイベントの「第7回東京プリンセスカップ」準々決勝で、山下実優が苦手とするハイパーミサヲを破り、準決勝進出を決め、優勝を力強く宣言した。

団体旗揚げ時から、“エース”と呼ばれながらも、同トーナメントでは優勝どころか、決勝に進出したことすらない山下は、いつしか「トーナメントに弱い選手」とのレッテルが張られるようになっていた。今年は1回戦でらく、2回戦で乃蒼ヒカリを下して、ベスト8に勝ち上がったが、相性の悪いミサヲが立ちふさがった。

2回戦でプリンセス・オブ・プリンセス王者の坂崎ユカを破る殊勲の星を挙げて、準々決勝に進出したミサヲは、試合前、小道具を包んだふろしきを差し出して、「正々堂々と闘う」と誓った。

しかし、坂崎戦同様、隠し持っていたスプレーを取り出し、山下の顔面に噴射すると、首固め、スクールボーイで丸め込んで電撃フォールを狙うも、3カウント奪取はならず。

さらに、場外戦に転じると、ミサヲはリング下の幕をはがして、山下をくるんグルグル巻きにしてテープで固めるが、なんとかリングに戻った山下は脱出。

それでも、コーナーマットをはがして金具の部分に山下をぶつけるなど、その後もミサヲのペースが続いた。

10分過ぎ、ミサヲはラ・マヒストラルで固めるも、山下はカウント2でクリア。

激しいエルボー合戦の後、山下がアティテュード・アジャストメントから、クラッシュ・ラビットヒートを、ミサヲの顔面にたたき込んで3カウント。

“鬼門”といえたミサヲ戦を乗り越えた。

山下は「絶対に負けたくなかったので。仕掛けにはくるかなとは思ってたんですけど、ミサヲもうまいから、ちょっと危なかったんですけど、何とか勝ちました。ミサヲにトーナメントで勝つっていう、一つの目標が達成されて、まだまだ終わりじゃないので。次は準決勝、相手は中島(翔子)。中島も手ごわい相手になると思うし、ベルトを獲られた相手でもあるので、絶対に負けられないし、目の前の相手を倒す。優勝しか今年は見えていないので、優勝目指して引き続き相手を倒していきたい」とコメントし、“7度目の悲願”といえる優勝を口にした。

準々決勝で脱落となったミサヲは「負けちゃいました。この夏にかけてたので。20年の『TPC』、7回目に勝つってヒーローっぽいじゃないですか? 勝つと思ってたんですけど、ショックです。ですけど、2回戦でユカさんに勝って、そこは自信になったので、次なる作戦に出たいと思っています。トーナメントで勝てなくても別のチャンスが現れると思っていますので、切り替えて次はそっちを狙っていこうかなと。まだ20年は何カ月かあって、でかい大会も控えているので。それに向けて軌道修正していこうかなと思っています」と前を向いた。

また、同ブロックのもう一つの準々決勝では、中島翔子がダイビング・セントーンで万喜なつみを下して、準決勝に進出した。

東京プリンセスカップ
【日時】2020年8月15日(土)
【会場】東京・神田明神ホール
【観衆】未発表

▼オープニングマッチ 20分一本勝負
○辰巳リカ&天満のどか&猫はるな vs 舞海魅星&鈴芽&汐凛セナ●
10分34秒 片エビ固め
※ツイスト・オブ・フェイト

▼第二試合 20分一本勝負
上福ゆき&○桐生真弥 vs 乃蒼ヒカリ&原宿ぽむ●
6分56秒 片エビ固め
※スパインバスター

▼第三試合 20分一本勝負
○坂崎ユカ&らく vs 白川未奈&うなぎひまわり●
10分31秒 オモプラッタ

▼第四試合 トーナメント準々決勝 時間無制限一本勝負
○瑞希 vs 愛野ユキ●
11分27秒 キューティースペシャル

▼第五試合 トーナメント準々決勝 時間無制限一本勝負
●渡辺未詩 vs 伊藤麻希○
11分36秒 エビ固め
※フライング・ビッグヘッド

▼セミファイナル トーナメント準々決勝 時間無制限一本勝負
●万喜なつみ vs 中島翔子○
10分49秒 片エビ固め
※ダイビング・セントーン

▼メインイベント トーナメント準々決勝 時間無制限一本勝負
○山下実優 vs ハイパーミサヲ●
12分38秒 片エビ固め
※クラッシュ・ラビットヒート

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