【DDT】ケニー・オメガの11・3大田区への来日は不可能!KO-D無差別級王者・遠藤哲哉への挑戦者は9・7後楽園で発表

DDTプロレスリングが今年最後のビッグマッチとなる、11月3日、東京・大田区総合体育館へのケニー・オメガ(AEW)の招へいは不可能と判断した。

同団体の最強を決めるトーナメント「KING OF DDT 2020」準決勝、決勝が23日の後楽園ホール大会で行なわれ、遠藤哲哉が3年ぶり2度目の優勝を果たした。現役のKO-D無差別級王者が同トーナメントを制したのは史上初の快挙となった。その特典として、遠藤には11・3大田区での同選手権戦の挑戦者を指名する権利が与えられ、ケニーを希望した。

24日、東京・渋谷区のサイバーエージェント本社で開かれた一夜明け会見に出席した遠藤は「今年は非常にレベルの高いトーナメントだった。初戦で彰人に負けて、敗者復活して優勝。オレは最初から『必ず優勝する』と言ってた。無差別のベルト巻いてるから、優勝しかないとう気持ちだった。準決勝の樋口(和貞)は、一番勢いがあったのはたぶん彼。ただ、まだオレに勝つには足りない。その足りないものをアイツが見つけられるかどうかは樋口次第。決勝のT-Hawkは、ダムネーションとストロングハーツの業務提携で最近は組むことが多かったんで、近くで試合を見る機会が多かったけど、闘って改めて素晴らしい選手だと思った。見習うことが多い。闘ってみて尊敬した。決勝でT-Hawkから獲れたのは、オレのプロレス人生で財産になった」と振り返った。

その後、米国のケニーから届けられたビデオメッセージが流された。主たる内容は「日焼けしてパーマをかけて腹筋を割りさえすれば、それだけでオレと同じレベルに立てると思ってるのか? オマエの動向は見てたよ。オマエはDDTですべてを手に入れた、今やDDTのトップだ。いいかエンドー、オレはこれをもう10年以上やってきてるんだ。日本だけじゃない。カナダ、米国、UK、メキシコ・・・全部制覇してるんだ。だからオレがDDTに戻るときは、もう一度オマエの先生になってやる。生徒のオマエが一生忘れられない最後のレッスンをしてやろう。『恩を仇で返すな』という教訓だ。オレは最高のお膳立てをしてやって、その上でこの会社をオマエに任せた。なのにオマエはオレに悪態をついてきた。オマエをオレのヒザの上で二つ折りにして、その青いケツにお仕置きしてやる。お尻ペンペンの時間だ。オマエは自分の力を過信して、かなわない相手に噛みついたからだ。『世界最高』に悪態をついて、無傷で帰してもらえると、思ってるのか? オマエは倒され、血まみれになり、すべてを失う。そしてオレは倒れたオマエの身体の上で、KO-D王座を手に勝ち誇る。会場の観客は総立ちで拍手しながら、泣いてオレに感謝をするだろう。『DDTを“また”救ってくれて、ありがとう』ってな。オレはDDTをエンドーから救う。信じて会社を任せたおオマエからな。オマエは会社の期待を裏切った。だからオマエの身に何が起ころうと、すべてオマエの自業自得だ」といった辛らつなものだった。

11・3大田区への参戦については、「命拾いしたな。コロナの状況が落ち着くまで、オレは日本に行けない。だからせいぜい今のうちに楽しんでおくんだな。でもやがて、オレは必ず日本に行くぞ。だからエンドー、そのときまで」(ケニー)と回答し、来日できないことを明言した。

このビデオメッセージを聞いた遠藤は「この状況だし、日本に来れないのは仕方ない。なんならオレが米国に行って、2週間隔離された後、オマエをぶちのめす」と米国に乗り込む覚悟すらある姿勢をも見せた。

ケニーが来日できないことがハッキリして、遠藤は代わりの挑戦者を指名することになるが、「ケニーが来れないのはオレのなかで想定していたので、ある程度候補は挙がってるんですけど、まだ確定ではない。だから9月7日、後楽園で発表します。それまで時間があるから、我こそはという選手がいたら、どんな手段でもいいからアピールしていい」(遠藤)とし、熟慮の上、9・7後楽園で明らかにする意向を示した。

<写真提供:DDTプロレスリング>

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