【新日本】内藤哲也が棚橋を下しG1初戦を心の大合唱でスタート!内藤「他の8試合全敗してでも、今日の内藤戦だけは勝利したかったはずだよ」9.20 G1 CLIMAX 30 Bブロック開幕戦 in 大阪
内藤「(※2本のベルトをフロアに並べて置き、片ヒザを着いて)棚橋はもう、コメント出した? コメント出しましたか? 長いコメントを出しましたか? まあ、彼にとってはさ、この『G1 CLIMAX』の中でも特に、この内藤戦に懸ける意気込みは強かったでしょう。なんなら、他の8試合全敗してでも、今日の内藤戦だけは勝利したかったはずだよ。いろいろ溜まってたでしょう。いっぱい吐き出せばいいよ。たくさんコメント出せばいいよ。ただし、ただし、俺にとっては残念ながらリーグ戦の中の一つ、でしかなかったかな。確かに俺は、棚橋への思い入れはあるよ。もちろんあるけどさ、でも残念ながら、今現在、オレを脅かす存在ではないかな。ま、確かにこのリーグ戦、1敗すれば、2敗までセーフだ、3敗までぎりぎり間に合うんじゃないか、みたいなね、そんな甘い考えは、俺の中ではないよ。すべて勝って、そして優勝決定戦へ進む。そこでも勝って、全勝で優勝することこそ、今、俺に求められてることだし、『G1 CLIMAX』優勝者に求められてることだと思うんでね。まあ、さっきも言ったように残念ながらこの一戦は、俺にとってリーグ戦9試合のうちのひとつ、いやちょっと待てよ、優勝決定戦も含めて10試合の中のひとつにし過ぎないよ。まあ、それでも彼を支持するお客様がたくさんいらっしゃることに関して、素晴らしいと思うよ。棚橋が今まで築き上げてきたものでしょ。素晴らしいと思うよ。まあ、今日の負けにガッカリせずに、また俺を焦らせる存在になってくれよ。(※ゆっくり立ち上がりながら)このままじゃ、ヤングライオンの方がやりがい感じちゃうよ。じゃあ、次は札幌(9.24)でのザック・セイバーJr.戦。ハッキリ言っとくよ、俺にとって一番やりにくい相手だからね。もう棚橋戦のこと、振り返ってるヒマはないよ。ザック・セイバー戦のことについて、考えなきゃいけないんでね。オクパードなんでね。じゃあ、質問ありますか?」
--ハイ。
内藤「残念ながら受け付けるヒマはないな。では、また札幌でお会いしましょう。Adios」
棚橋「(※辻の肩を借りて引き揚げてきて、コメントスペースにたどり着くやフロアに大の字になる。大きく息を切らせながら)ああ………………。(※しばらく言葉が出てこない。振り絞るように)初戦に懸けてたよ。初戦に懸けてました。(※上半身を起こし、ヒザを抱え、壁にもたれかかるように座り直して)はあ、言葉がないな。しっかり、『G1』に向けて、ベストなトレーニング、息上げ、体幹、フィジカル、合わせてきた。けど、結果が出ない。あらためて思うのは、努力っていうのはみんなしてる。内藤はきっと、俺以上の努力してたんだと思う。今、こういう状況の中で開催される『G1』。ベルトを持ってる意味。それは俺を、俺の予想をはるかに超える速いスピードで……。ああ、ダメ。初戦だから。まだ公式戦、いっぱい残ってっから。(※立ち上がって)弱気はダメだけど、内藤の背中は遠いな。クソッ……」
--敗れはしましたけど、30分近く闘えたことは収穫だったんじゃないですか?
棚橋「ああ。また古傷やっちゃって。スイングDDTで。下半身に電気が走った。治れ、治れ、治れ……(と思いながら試合を続けてた)。これが『G1』だね。大丈夫。2015年かな、初戦の飯伏戦でも、首ケガしてるから。(※笑顔を見せながら)縁起がいいじゃん。強がり言っときます!(※控室に歩を進めながら、吐き捨てるように)ああ、クソッ……」