【新日本】<10.5高松大会>『G1 CLIMAX30』試合結果・バックステージコメント全文掲載

10月5日(月)、新日本プロレスはG1 CLIMAX30 Aブロック公式戦5試合を含め全6試合を香川・高松市総合体育館・第1競技場で開催。
各試合結果、バックステージコメントを掲載。

G1 CLIMAX 30
日時:2020年10月5日(月) 17:00開場 19:00開始
会場:香川・高松市総合体育館・第1競技場
観衆:1,247人

【試合結果】

<第1試合>

▼第1試合 15分1本勝負
〇上村 優也 vs ×ゲイブリエル・キッド
7分35秒  高角度逆エビ固め

上村「ゲイブ(リエル)が今シリーズ初勝利を挙げて、なにか変わったって思う人もいるかもしれないですけど、あのゲイブが本来のゲイブじゃないですか。あいつはすごい、ブリティッシュスタイルのベースがあって、さらに新日本のスタイルも取り入れようとしてる。でも別に、俺はブリティッシュスタイルなんか、そんなのに付き合うつもり、これっぽっちもいないんで。最近聞かないんで、僕があえて言いますけど、ヤツがブリティッシュスタイルなら、俺はストロングスタイルだ! ありがとうございました」


 
ゲイブリエル「俺たち全員が2勝2敗で並んでたのも一瞬のことだった。今日でまた変わった。でも今シリーズは長い。ファイナルの10月18日までまだまだ時間はある。ウエムラがツイッターでブリティッシュスタイルで闘いたいってつぶやいてただろ。でも今日はそうせず、いつものお前のスタイルでかかってきたな。でもお前は、もう2年も同じ技で闘ってる。何の変化も見られない。お前が本気で俺の土俵で闘いたいなら、相当な練習が必要だぞ。言っとくけど俺はイギリス人初のヤングライオンだからな。お前がその気ならやってみろよ。でも口だけじゃなく、試合で見せてくれ。来週また俺と当たるまで、うかうかしてる時間はないぞ」

 
<第2試合>

▼第2試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦
〇鷹木 信悟(2勝3敗=4点) vs ×高橋 裕二郎(5敗=0点)
13分38秒  ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め

鷹木「(※カメラに対し半身に構え、右側頭部を手で押さえながら)なんだオイ、裕二郎、半端なく熱いじゃねえか。ああ効いたな、あのわけのわかんねえスープレックス。思いきし頭ぶつけたよ。腕も痛え、頭も痛え、首も痛え。だがこれが、『G1』だよな。これが、プロレスだよな。個人的なことだが何気に、先週で俺はデビュー16年を迎えた。今日は17年目のスタートだ。いいスタート切れたよ。次は……ついに来たな、飯伏幸太。初対戦は12年前だぞ。12年たって、やっとシングル(マッチ)にこぎつけた。飯伏よ……まあ、感慨深い気持ちはあるけど、『G1』じゃそれ、関係ねえよな。相変わらず、つかみどころのねえ野郎だ。神になりたい? いいじゃねえか。だったら俺が、お前を、カミにしてやろうじゃねえか。もちろん! 熨斗をつけて、リングに叩きつけてやるからな」


 
裕二郎「(※コメントスペースに座り込んで)試合をやってて、試合やっててよ、思い出したよ、2年前の『G1 CLIMAX』。俺は出場できずに、確かこの会場で、公式戦の時よ、解説やってたのを。出場できずに、ミジメだったよ。ああ、ミジメだったよ。今現在、『G1』、俺の『G1』、5戦? 違う? ああ、5戦だよ。5戦、5敗。だがよ、1回も勝てていないけどよ、ミジメじぇねえよ。ミジメなんかじゃねえよ(※立ち上がって控室へ)」

 

<第3試合>

▼第3試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦
〇ジェフ・コブ(2勝3敗=4点) vs ×ジェイ・ホワイト(3勝2敗=6点)
12分24秒  ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め


 
コブ「やったぜ、やったぜ。大事なのはスタートよりもゴールなんだ、ベイビー。最後に訪れる希望の光が見えてきたぞ。まだまだだ、まだまだ。『G1』も中盤を迎えようとしてる。前に何度も何度も言ったけど、1度ツアー(オブ・ジ・アイランド)に落とされたヤツは、もう2度と戻りたくなくなるのさ。(日本語で)ガチムチ! 以上」


 
※這ってコメントスペースにやってくるジェイ。ピッタリと付いている外道が、小刻みに首を横に振りながら
外道「ジェイ、レフェリーのせいだ。レフェリーが……レフェリー……」
ジェイ「一体全体、何が起こったんだ? デジャブだ! 去年の『G1』のイシイ、ヤノ、ゴトー戦でレフェリーが俺を嵌めた悪夢が蘇った! また会社がレフェリーを買収したに違いない! 俺がトップになったら不都合なんだろ! 去年の『G1』決勝戦、俺はBULLET CLUBのメンバーにリングサイドでセコンドに付いてほしかったのに、ウンノが追い払った! そして今夜もまた、レフェリーは同じまねをしやがった! あそこでロープブレイクにならなかったのがおかしい! いつまでも同じ手を使ってくるなら、俺たちにも考えがあるぞ。今年の『G1』、出だしは3勝0敗で絶好調だったのに、今じゃ3勝2敗だ! もしかして俺の実力は大したことないと思い始めてるファンがいるかもしれない。それは違う! お前たちの目はそこまで節穴なのか? もう一度、俺が誰なのか思い出させてやろうか? 思い出させるといえば……EVIL……この『Jay1 CLIMAX』、俺たちは別々のブロックに組まれた。ということは、お前がファイナル(決勝)まで上がってこないと、俺とは当たらないということだ。お前は決勝まで上がってこれるのか? KENTAとの公式戦を見たが、お前とディック・トーゴーのダーティープレーには心底ガッカリした。お前のためを思って忠告してやるが……あれは許せない。お前はBULLET CLUBのサポートがなければ、今の地位には上がれなかった。お前が『NEW JAPAN CUP』を制覇できたのも、BULLET CLUBの力があったからだ。オリジナルのBULLET CLUBのTシャツまで作ってもらえて、優勝できたのもお前ひとりの実力じゃないぞ。心からゲドーに感謝するべきだ。BULLET CLUBのサポートがなければ、ナイトーを倒すこともできなかっただろ。ジュニアの小物からは防衛できたかもしれないが、あっという間にナイトーにベルトを取り返された。そもそもBULLET CLUBが付いてなければ、お前程度のヤツなんて2冠王者にはなれなかったんだ。お前は態度を改めるべきだ。もう一度、忠告しといてやる。お前はBULLET CLUBなしじゃ、今のポジションに立つことなんてできなかった。ディック・トーゴーとTOO SWEETポーズをしてるのも見てるが、あまり調子に乗るな。残りの公式戦も、せいぜい頑張ってベストを尽くしてくれ。まだ言いたいことはあるが、残りは『G1』決勝戦で当たった時に取っておく。次は誰だ? タイチか? あいつは好きだ。だけど所詮、お前も最後は……スイッチブレードとともに呼吸する運命なのさ」

 

<第4試合>

▼第4試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦
〇オカダ・カズチカ(3勝2敗=6点) vs ×鈴木 みのる(3勝2敗=6点)
14分10秒  エビ固め

オカダ「(※大きく息を切らし、ふらふらした足取りで引き揚げてくる。コメントスペースにたどり着くや片ヒザを着いて)カッコ悪くても、『G1 CLIMAX』、勝つことが大事だから。相変わらずだね、鈴木みのる。なんであんな、元気なんですか? その元気を分けてもらいたいぐらい、元気だね。でも、まあ俺も、短いかもしれないけど、KOPWで、矢野さんにああいうやられ方して、ああいう勝ち方もありだってのはね、もちろん今までのシリーズも出してるし。まだ公式戦あるけども、しっかり対戦相手、怯えてくださいよ。マネークリップなのか、ああいう丸め込みなのか、そしてレインメーカーなのか……」


 
鈴木「オイ、オカダ、わかってんじゃねえのか。オイ、それによオカダ、こんなんで、俺に、勝ったと思うな!」

 

<第5試合>

▼第5試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦
〇石井 智宏(2勝3敗=4点) vs ×タイチ(3勝2敗=6点)
18分41秒  垂直落下式ブレーンバスター→エビ固め


 
石井「(※コメントスペースにたどり着いても、しばらく壁に顔を埋めて首の後ろを押さえている。気を取り直したように振り返り)ようし。タイチ、やっぱテメエ、こういうプロレスがやりてえんだろ? なあ? お見通しなんだよ。今までなんだよ、誰かの目を気にしてたのか? それとも、こうじゃいけねえって自分に言い聞かせてたのか? 笑かすなよ。気づくのが遅いんだ。ああ? でもいい。気づいたらそれでいい。こういう試合なら、いつでも相手になってやる」


 
タイチ「(※コメントスペースにたどり着くや、崩れ落ちるようにフロアに片ヒザを着く)だから言ってんだろ、コノヤロー。これだから、これだから石井はもういいんだよ。もういいよ、あいつ。死んじまうよ、あんなヤツと(試合)やったら。もういいよ。5年に1回でいいよ。4年に1回でいいよ。(次に闘うのは)次のオリンピックの年、それでいいよ。それで十分だ。石井、テメエとやったら調子狂うんだよ。全部の調子狂うんだよ、テメエ。ふざけたこと、ふざけたことやってんだったって。テメエは丸腰だ。俺は今、(IWGPタッグ)チャンピオンなんだ。立場違うんだ。ふざけたことぬかすな」

 

<第6試合>

▼第6試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦
〇飯伏 幸太 (4勝1敗=8点)vs ×ウィル・オスプレイ(3勝2敗=6点)
15分56秒  カミゴェ→片エビ固め


 
飯伏「どうですか、僕の(※右のニーパッドを下ろし、パンパンと叩きながら)ヒザは? 16歳……。4勝目。このまま(残りの公式戦)全部、負けなしで優勝しますよ。そして、宣言通り神になる。それは変わらない。(※記者一人ひとりを指差しながら)何を言ってるかわからない? 絶対そう思ってるでしょ。ほんとになるから。ほんとに。まだまだあきらめない。次もあるんで。何かありますか? まだまだ(※自分の頭を人差し指で指し)自分の計算で。今年も。2連覇しますよ。そして、3年連続決勝戦(進出)。必ず行きますから。(※少し口を開けて下の前歯を指し)歯も元気です」


 
オスプレイ「(※頭を抱えて座り込み)何て言えばいい? でも、言い訳なんかしたくない。今日のあいつは俺よりも強かった。でもこれで『G1』は終わりじゃない。まだAブロックのトップに立てるチャンスは十分残ってる。イブシさん、俺は本気であなたは世界最高のレスラーの1人だと思ってる。でも、今日たまたま勝ったからって勘違いはしないでくれよ。ビリー・ザ・ゴートはすぐに巻き返す。(※某記者に目を向けて)ハシヅメ、次は誰だった? (※しばらく出てこなかったが、思い出したように)あっ、スズキだよな? スズキか、クソッ! 殺される……いいや、俺は死なない! スズキは親父と同い年だぞ。親父なら確実に倒せる。スズキが父親だと思って闘うよ。(※控室に向かいながら自分に言い聞かせるように静かな口調で)あぁ、親父を倒してやる……」

<写真提供:新日本プロレス>

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