【新日本】飯伏、竜神ゴェはならず!鷹木が同期対決を制す!鷹木「反骨心が、今日はちょこっと差が出たんじゃねぇかな」10.7 G1 CLIMAX 30 Aブロック in 広島

カミゴェを受け止めた昇り龍が一気にG1制覇の上昇気流に乗るか?

7日、新日本プロレスはG1 CLIMAX30 Aブロックの6日目を広島サンプラザホールで開催。共に別の団体から新日本に拠点を移した鷹木信悟と飯伏幸太がこの日のメインイベントで初のシングルで激突した。

レック Presents G1 CLIMAX 30
日時:2020年10月7日(水) 16:30開場 18:30開始
会場:広島・広島サンプラザホール
観衆:1,230人

2人の戦いは12年前の互いに別の団体に所属していた時以来。しかもシングルでの戦いは今回が初だ。飯伏が早くから新日本を始め活躍をしていた姿を同い年の鷹木は悔しさを噛みしめながら追いかけてきた。果たして同じ土俵に立った同世代はどんなドラマを描くのか?

試合は飯伏の空中殺法と鷹木のパワー殺法の戦い。飯伏は場外の鷹木へプランチャを敢行。

魂と魂のぶつかり合いは激しい打撃戦に。両膝をついて両雄が互いにゆずらぬ思いをぶつけ合う。

鷹木は思いを込めたエルボーを飯伏に打ち抜く

鷹木のパンピングボンバーは背面と正面とWで飯伏を打ち抜いた。

飯伏は溜めに溜めて左ひざむき出しのボマイェを鷹木に炸裂させる

とどめとむき出しにした右ひざでのカミゴェを繰り出した飯伏だったがこれを鷹木はなんとキャッチ

そのままの勢いでラスト・オブ・ザ・ドラゴンにつなげて鷹木が飯伏に大逆転勝利!

鷹木は追いかけ続けた飯伏をG1のメインという大舞台で見事に乗り越えて見せた。

▼第6試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦
✖飯伏幸太 vs 鷹木信悟〇
(4勝2敗=8点) (3勝3敗=6点)
21分56秒  ラスト・オブ・ザ・ドラゴン

試合後の両者はもう1っ回と再戦を誓い合う。2人の名勝負数え歌は始まったばかりだ。

ジェラシー全開で見続けた飯伏に鷹木信悟が勝利した。

鷹木「オイ広島!この1勝はでけぇぞ!これでG1の戦績は3勝3敗。やっとイーブンだ。これから話すことは理屈じゃねぇ。感情論として話す。広島のお前らも新日本プロレスが好きなんだろ?だったら俺の感情論を心で聞いてくれ。今日の試合、俺は前年度覇者、そしてAブロックの首位を走る飯伏幸太から勝った。間違いなく勝った。お前らそれがどういう意味かわかるか?残り3戦、まだ俺にも決勝に残るチャンスがあると俺は信じている。まぁだまだ俺はいけるぞ、オイ!オイちょっと待て広島!お前ら忖度するんじゃねぇぞ。昨日の棚橋のマイクの時はもっと拍手デカかったぞ、オイ」

鷹木「今日の飯伏からの勝利の勢いをもってG1最後まで龍のごとく駆け上っていくぞー!」

<バックステージ>

鷹木「(※アリーナを仕切る扉を入ったところで立ち止まり深呼吸。気持ち落ち着かせてから、ゆっくりとコメントスペースへ。ノドを押さえ、言葉が出てこない。しばらくしたのち)ハア、ハア、ハア……キツかったな。ホント、キツかった。だがそれ以上に!こんなこと言ったらアレだけど……多分これは飯伏もいっしょだろうな、楽しかったよ。飯伏と闘えて。率直な感想は、楽しかった。戦前は“『G1』だから、そんなこと関係ねぇ”って言ってたけど、やっぱり、俺はアイツのこと12年前から追いかけてたから、感慨深いものがあった。『G1』だからそんなこと考えちゃいけないって思ったけど、まあ、向かい合ったらつい、笑顔が出ちまったな。ま、それでもよ!飯伏の野郎、試合前、誌面(紙面)とかで、『鷹木は誰とでもいい試合する』とか(言ってやがって)。38(歳)になんのによ、いまさら“善戦マン”じゃキツイぜ、オイ。なあ、だから今日は、何としてでも勝ちにこだわりたかった。まあ、そんな12年間追いかけた。俺は常に、団体は違っても、仮想の相手、対戦相手・飯伏幸太ってのは頭に入れてたから。その反骨心が、今日はちょこっと差が出たんじゃねぇかな。まあでも、リング上で言った通り、今日の勝ちはデカい。この勢いを持って……そう、オスプレイの時もそうだ。オスプレイに勝って一気にいくと思ったら、石井に負けた。だが、前年度覇者の、トップを走る、首位を走る、飯伏から勝った。この勢いを持って、一気にいかなきゃいかんだろ。次の相手はオカダか!(※自然と笑みがこぼれ)ヘヘッ、オカダか。なんだかあの野郎、テーピングが目立つな。オッ、満身創痍か?オイ、プロレスラーっつうのはな、満身創痍なんてのは当たりめぇなんだよ。俺がグッドコンディションで試合したときなんかな、デビュー戦以来ないわ。たかが1試合だよ。体が痛かろうが、レスラーはやるしかねぇ。おまけになに?レインメーカーは封印だと?オイ、それは俺たちのことバカにしてんのか?それとも自分だけが次のステップに、行こうとしてんのか?気に入らねぇな、オカダ。俺は龍魂(ラリアット)だろうがパンピング(ボンバー)だろうが、右でも左でも、何発でも打ち込んでやるからな。オイ、正直なところ、俺はオカダと正面からぶつかったことねぇから、アイツを脅威に感じたことねぇんだよ。オイ、オカダ、俺に、強くてすごいオカダで来てくれよ!じゃなかったら、勝つ意味はねぇからよ。まあ俺は、こう見えて、口ベタなんで、話は短めに、終わらせてもらう」

飯伏「(※真っすぐ歩けず、フラフラした足取りで引き揚げてくる。コメントスペースにたどり着くと、立っていられずに座り込む)はあ……。この1敗は……デカい。この1勝は、大きいと思う。彼は……ここ、ここで、ここで勝てなかったってことは、ちょっと、後々、響いてくるのかなと……。ウン……。ホントに、『G1』抜きにして、鷹木信悟、(シングル)初対決、何回でも、何回でもやりたいと、ずっと言ってきて、やっと実現した、初シングル。タッグとかでは、何度かやってるけど、シングルはホントに初めてだったから。彼の言ったようにやっぱり、彼の1勝はおっきいし、僕の1敗は、大きい。でも、逃げない、負けない、あきらめない。絶対、裏切らないから……。はあ……。(※ゆっくり立ち上がり、フラフラと控室に歩を進めながら)効いたあ……。ああ、クソーッ……」

(写真提供:新日本プロレス)

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