【新日本】SANADAがヒロムの助けを借りてEVILに勝利し優勝決定戦進出!内藤はKENTAに敗退<試合結果・バックステージコメント全文掲載>10.17 G1 CLIMAX 30 Bブロック in 両国

17日、新日本プロレスはG1 CLIMAX30 Bブロックの9日目を両国国技館で開催。

8日目までに6勝・勝ち点12まで進んでいる内藤哲也とEVIL、それを5勝・勝ち点10で追うSANADAが優勝決定戦への進出をかけて最終日を戦った。

レック Presents G1 CLIMAX 30
日時:2020年10月17日(土) 15:00開場 17:00開始
会場:東京・両国国技館
観衆:2,917人
 
第5試合で内藤がKENTAに丸め込まれて敗退。優勝決定戦への行方は第6試合のSANADAとEVILの勝者に絞られた。EVILはディック東郷とレフェリーのブラインドをついて2対1で攻撃。しかし解説に来ていた高橋ヒロムがこのピンチを救出しSANADAが最後はオコーナーブリッジで勝利を掴みとった。勝ち点で3者が並んだが内藤・EVILから勝ち星をあげたSANADAが優勝決定戦へ駒を進めた。

【試合結果】

各試合結果、バックステージコメントを掲載。

■第1試合■

▼第1試合 30分1本勝負
✖上村優也 vs ゲイブリエル・キッド〇
8分16秒  ダブルアームスープレックス→片エビ固め

ゲイブリエル「今シリーズを通しての結果は良いとも言えるし悪いとも言える。このLA DOJO vs ノゲDOJO対決、今日本に来れない仲間の分も含め、また自分がLA DOJOに相応わしい選手だと認めてもらうため精一杯頑張った。その点では自分の出来に満足してる。全部終わって成績は、5勝6敗。前向きに受け止めるべきだ。こないだも言ったけど、ウエムラは素晴らしい選手だ。キャリアは2年半そこらだけど、とても頭が切れる。腕の攻め方も上手かった。あいつの実力を認めてる。俺は今のヤングライオンが史上最強だと思ってる。先輩たちを下に見ているとかではない。でも、カール・フレドリックス、クラーク・コナーズ、アレックス・コグリン、俺、 ウエムラ、ツジ、ナリタ、ショータ。すごい面子じゃないか。 俺たちが未来の新日本を牽引していく。そして今シリーズは俺たち3人で競い合いながら、成長することができた。俺は2人よりも海外のマットで試合した経験は多い。これからも2人とは競い合っていきたいし、2人が海外遠征に行ってもっと強くなって戻ってくることを期待してる。望み通りの結果とはいかなかったけど、前向きに捉えている。俺はもっともっと強くなる。シバタさんにトレーニングのアドバイスを頼もうと思う。(日本語で)アリガトウゴザイマシタ」

上村「最後の最後に負けてしまいましたけど、僕が開幕戦で言ったこのシリーズで試したいことは、少しは試せました。見ている人にはわかんないかもしれないし、むしろ地味だとかつまんないとか思われたかもしれないけど、そんなの別にどうでも良くて、確実にこれは僕の中でいい経験として身になりましたし、自信も確実についています。負けたのは悔しいですけど、パワーで押される、テクニックで押される、そしたら僕に何が残るか? 気持ちしかないです。他の二人よりもしっかり気持ちで上回ってやります。ありがとうございました」

 

■第2試合■

▼第2試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
✖矢野通 vs YOSHI-HASHI〇
(3勝6敗=6点) (2勝7敗=4点)
6分10秒  緊箍児(きんこじ)

YOSHI-HASHI「『G1』終わったけどまだ俺、NEVERの6人ベルト持ってるし、これ以外にも俺はまだベルト欲しいから。『G1』終わったかもしれないけど、また次のシリーズから他のベルト狙ってくから。これ1本(NEVER6人タッグ王者ベルト)じゃぜんぜん満足しないから……」

矢野「チクショー! チクショー! 最後のはなんだ、最後のは! あいつあんなこと今までやってたか、オイ! 『G1』の最後の最後で余計なことしやがって、バカ野郎!」

 

■第3試合■

▼第3試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
〇ジュース・ロビンソン vs 後藤洋央紀✖
(4勝5敗=8点) (4勝5敗=8点)
12分07秒  パルプフリクション→片エビ固め

ジュース「今日は手短に話す。今更改めて言うことじゃないけど、『G1』は世界一過酷なトーナメントだ。4勝5敗で負け越しで終わった。胸を張れるような成績とは呼べない。だから今日は長々と話すつもりはない。『G1』が開幕してすぐに俺は来年も出場できる望みはないかもしれないと言った。でも終わってみて感じてるのは、あと2勝できてたらトップの選手と並ぶことができていたと思えば、なかなか悪くない。振り返れば反省点もあるけど、『G1 CLIMAX 31』を目指して明日からまた頑張っていくよ。(日本語で)アリガトウ」

後藤「(アゴを押さえながらやって来てあぐらをかくと)今年の『G1 CLIMAX』、見ての通り、今年も結果はついてこなかったけどよ、過去最高に生きてるっていうことを実感した『G1』になったね。負けて悔しい想い、勝ってうれしい想い、いろんな感情があるけども、やっぱり生きててなんぼだよな。(立ち上がって)俺の命の炎はまだ燃えてるから。明日から……明日から次の試合に向けて、また俺の命の炎、燃え滾らせていきますよ。以上」

 

■第4試合■

▼第4試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
〇棚橋弘至 vs ザック・セイバーJr.✖
(4勝5敗=8点) (5勝4敗=10点)
12分01秒  エビ固め

棚橋「(廊下を隔てた青コーナーのコメントブースで、ザックが暴れている様子を、しばらくじっと見つめてから)ザックはスタミナもあるし、スピードもある。技もキレる。けどな、みんな、みんな忘れてるかもしれないけど、体重がないよ。新日本プロレス、今ヘビー級っていう境目が曖昧になってきているけど、100kg以上がヘビー級というものであるならば、最後の十字を押さえ込んだのも同じ体重だったら、返せたかもしれない。でも、俺は5カウントまで押さえたから。今回、絞った俺が体重の話をするのは一番逆説的でおもしろいんだけど、やはりね、体重1kg違えば戦い方が変わるってね、レスリングの先生にも言われたし、1階級変わればそういうことだと思うから。プロレスの基本的な部分、今まで受け継がれてきた大事な部分は守りつつ、これからの新しい新日本プロレスの形を、引き続き探していきます。そして俺はもう、来年に向けて走り出します!」

※毒づきながら、バックステージに登場、自ら手にしたイスを持ち込んで、床に思い切りガンガンガンガン叩きつける。そのあと、仰向けに倒れこんで。

ザック「あれのどこが3カウントなんだ? レフェリーは揃いも揃ってバカばっかりか? クソ!タナハシは何度俺に潰されたら息絶えるんだ? 何でまだできるんだ? 一体どうやって俺に勝った? (棚橋のコメントが聞こえてきて)あのバカがコメントしてるぞ。もうタナハシは用済みだ。タナハシのクソ野郎……ヘアスプレーとテーピングだけで100万はかけて必死で取り繕ってるんだろ!」

 

■第5試合■

▼第5試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
✖内藤哲也 vs KENTA〇
(6勝3敗=12点) (5勝4敗=10点)
21分06秒 首固め  

KENTA「(いつものカメラマンを見つけ)やっぱり君だったんだ!! 約束……二人の約束守ってくれたんだ。なんで返事してくれないの……? 約束守ってくれたんだよね?(※カメラがうなずく動きをみて笑顔で)ああ良かった……良かった。君おぼえてるかな? 去年の11月……だったかな。去年の大阪で俺とTOMOがやった時、勝ったのTOMOって、俺が勝ったのに勝ったのTOMOって聞いたら大きく“うん”って頷いてたよね。あれおぼえてる? あれ地味にショックだったから。今日買ったのTETSUYA?(※カメラが首をふるのを見て)やっぱ君がいてくれたおかげだ。最近でもすっかりあの……あの太ってるやつの事もやっと、やっと頭の中から抜けきれた。消えてきたから、でもやっぱたまに白米食べてるとちょっと思い出しちゃう。あいつ“ゆかり”かけてたから。ゆかり派だからあいつ。まあ結局……今日はね、しゃべれないよ、そんな。TETSUYAだって、TETSUYA……TETSUYAまじ生徒にあんな、あんな教師……ちょっと頭回らない。……つまり俺が結局、何が言いたかったかっていうと『今シリーズここまで、一緒に戦ってくれてありがとう!』ちょっとゴメン、今のナシで、カット! こんだけ毎日やったらスベる時もあるっつーの!」

内藤「(膝をついて)ああ、クソぉ! クソッ! これでメインの結果がどうなろうと、俺はもう優勝決定戦に上がれない? これじゃあさあ、これじゃあ、1勝もできてない選手と一緒だから。この『G1 CLIMAX』は全員が優勝目指しているわけで、優勝以外の選手はハッキリ言ってみんな横一線だからね。このシリーズ、緊張感持ってやってきたけど、これで全部パーか。メインイベント、EVILvsSANADAの最高のお膳立てをしちまったな。今、たった今、脱落が決定したこの瞬間にね、この『G1 CLIMAX』を振り返るつもりもないし、今日の敗戦はショック以外何もないな。ちょっと言葉が見つからないよね。情けない結果になっちまったぜ、カブロン!」

 

■第6試合■

▼第6試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
〇SANADA vs EVIL✖
(6勝3敗=12点) (6勝3敗=12点)
27分01秒 オコーナーブリッジ
※SANADAが優勝決定戦進出  
 

SANADA「明日、決勝戦で、SANADAがプロレス界の希望になってやるよ(と言うと、アナウンサーより『相手は飯伏選手ですが?』という質問を受けるが、答えずに無言で左手を上げて控室へ)」

EVIL「レフェリーおまえ誰かに買収されてるのかこの野郎オイ!! 明らかなる不正だろオイ! テメェは正義の欠片もねぇな! そしてSANADA……おまえこんなんで勝ったと思うなよオイ! テメェ不正だからな、こんなんで勝ったと思うなおぼえとけこの野郎!!」

(写真提供:新日本プロレス)

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