【アイスリボン】鈴季すずが梅咲遥との10代対決に勝利でICEx∞王座防衛!「このベルトはまだまだ誰にも渡さない」10.31後楽園『Oktober Iceribbon Fest2020』<全試合結果>
アイスリボンは31日、東京・後楽園ホールにて『Oktober Iceribbon Fest2020』を開催した。
メインイベントにて行われた、ICEx∞選手権試合は王者・鈴季すずと挑戦表明をしてチャンスを掴み取った、梅咲遥(ディアナ)の注目の10代対決。
試合は鈴季のコール途中に梅咲が奇襲やエルボーをひるむことなく打ち込むなど激しい展開であったが、最後は鈴季がダブルアームバスターからのジャーマン・スープレックス・ホールドで3カウント奪い2度目の防衛に成功した。
試合後に鈴季は「最初は梅咲のうの字も入ってこないぐらい興味がなかったですけど、今日このベルトかけてて戦って、梅咲遥が大好きになりました。このベルトはまだまだ、まだまだ、誰にも渡さないです。」とマイク。
敗れた梅咲は「4ヶ月したら20歳になっちゃうから、自分が10代の間に絶対あなたから勝ちたいので、NGないんだったら、自分が誕生日を迎えるあと4ヶ月、1ヶ月に2回はシングルさせてください」と直訴した。
これに鈴季は「今日の試合が思ったよりハードだったので、2回はちょっと遠慮しときます。でも、20歳になる前でも、またいつか絶対やりましょう。」と返答すると二人は抱擁してお互いの健闘を称え合った。
その後、藤本つかさより11.16アクトレスガールズとの合同興行にて、鈴季のベルトにアクトレスガールズの誰かが、そしてアクトレスガールズのシングルの防衛戦も行うことを発表した。このベルトには大会開催時点の王者にアイスリボンの誰かが挑戦する。カードは決定次第に発表される。
そして、第6試合で行われたインターナショナルリボンタッグは、王者組の柊くるみ&宮城もちが3度目の防衛に成功。
また、宇藤家vs正危軍の全面対抗戦となったFantastICE選手権試合は、世羅りさ with オルカ宇藤vs雪妃魔矢 with 尾崎魔弓で行われ、正危軍の攻撃に押され、宇藤が世羅の自爆も含めて急所攻撃を3回をくらう場面もあったが、最後は世羅が椅子の上への羅紗鋏にて雪妃から勝利した。
ベストフレンズの藤本つかさ&中島安里紗vsつくし&安納サオリの感情むき出しの戦いは、藤本が勝利したが試合後もやり合うなどこのままでは終わらない展開になりそうだ。
アイスリボン後楽園大会「Oktober Iceribbon Fest2020」
日時:2020年10月31日(土) 11時30分開始
会場:後楽園ホール
【全試合結果】
第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
×松屋うの&本間多恵(Beginning)&進垣リナ(2AW)
(9分48秒 片エビ固め)
○トトロさつき&Yappy&真白優希
※動くこと雷霆の如し
前回の後楽園大会から連続でオープニングマッチを務めたのがうの
第2試合 シングルマッチ20分1本勝負
×ラム会長(666)
(7分44秒 片エビ固め)
○藤田あかね
※怨霊クラッチを切り返して
10月18日大阪豊中大会での6人タッグで会長にフォール負けを
逆に余裕を感じさせる会長は序盤戦、あかねを場外に誘い込
第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
×星ハム子&佐藤綾子(ディアナ)
(9分58秒 グッド・いぶニング)
アジャ・コング(OZアカデミー)&○星いぶき
今年の目標として”打倒、星ハム子”を打ち出したいぶき。対する
今回の
共に強力なパートナ
アジャのアシストを受けながら、
それでもあきらめずにハム子に向かって
〈試合後のリング上〉
いぶき「ハム子から勝ったぞーっ!やっと、やっと今年の目標を達
アジャ「いぶき!有言実行、ようやった。今日勝ったのは間違いな
でも親を乗り越えるのって、
お前がどんどん強くなったら、いろ
まあ、
第4試合 タッグマッチ30分1本勝負
○藤本つかさ&中島安里紗(SEAdLINNNG)
(17分37秒 ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスホールド)
×つくし&安納サオリ
中島とのベストフレンズでシードリングのタッグ王者に就いた藤本
また、つくしのパートナーの安納は中島との初対決を前にして
終盤、つくしが藤本に放った頭突きの音が後楽園中に
第5試合 FantastICE選手権試合30分1本勝負
○世羅りさ with オルカ宇藤
(18分26秒 片エビ固め)
×雪妃魔矢 with 尾崎魔弓(OZアカデミー)
※椅子の上への羅紗鋏
※初代王者5度目の防衛に成功
世羅のFantastICE王座に挑戦を表明した雪妃真矢の別人
一方の世羅はT=
いきなりペースを掴んだ魔矢は、さらにムチ攻撃で世羅を
終盤、
追い込まれながらも、
第6試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 30分1本勝負
[王者]○柊くるみ&宮城もち
(16分31秒 体固め)
[挑戦者] 山下りな&×尾﨑妹加
※ダイビングボディプレス
※第49代王者3度目の防衛に成功
リボンタッグ王者として勢いに乗っているくるみ&もち。妹加の挑
その後の前哨戦においても妹加を格下扱いしてきた王
力
試合はタッグ王座戦
すぐに山下がもちを蹴散らすも、息を吹き返したくるみが妹
第7試合 ICEx∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]○鈴季すず
(12分42秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド)
[挑戦者]× 梅咲遥(ディアナ)
※第31代王者2度目の防衛に成功
9月20日後楽園大会でつくしを下し、王座初防衛を果たしたすず
この言
さらにすずを場外に
梅咲にハイキックをヒットさせ
バックステージコメント
鈴季「V2、成功しました~!よかった~!正直、自分もキャリアがまだまだ2年経ってない。向こうも2年経ってない。10代同士の後楽園ホールでのシングルマッチ、タイトルマッチということで、たくさん注目していただいて、自分もプレッシャーというか、ガラにもなくプレッシャーなんて感じちゃったりしたんですけど。今日防衛した相手が、梅咲遥で良かったなって、試合後に本当に心から思いました。あんな梅咲遥、初めて見ました。今まで何度も何度も試合したり、組んだりしたんですけど、あそこまで勢いを出してきて、攻めまくってきて、最後の最後まで諦めずに技を返してくる梅咲遥を見て、本当に、本当に楽しかったです。プロレス界の新しい扉を開いたんじゃないかなという気持ちでいっぱいなので、梅咲遥以外の10代の他団体の選手でも自団体の選手でも、これからこのベルトに挑戦してきてくれる人、受けて立ちます。」
――若い世代と女子プロレスの未来を切り開いていきたいと?
「そうですね。なんだろ、やっぱりどこの団体を見ても10代の選手って数が多いと思うので。若い選手からどんどん盛り上げていきたいですね」
――それがNGなしを掲げる自分の役目だと?
「そうですよ、NGなしって言ってるんだから!NGなしですよ!NGなしだから、言ってしまえば、誰でもこのベルトに挑戦できるということなんですよ。このベルトが欲しいって本気で思ってる人だったら、誰でも挑戦できるってことですよ、NGが無いっていうことなので。NGなしって口に出してるのがまだ色んな所に届いていないと思うので、どんどん発信していって、色んな選手の目に触れたいですね、目をつけて欲しい」
――早速3度目の防衛戦も発表されましたが。
「あっ、そうですよ!さっき初めて聞いてビックリしました!アクトレスガールズさんとの合同興行でアクトレスの誰かが挑戦してくるということですよね?!誰が挑戦してくるんですかねえ?アクトレスガールズさんは選手の数も多いし、対戦したことない選手もまだまだたくさんいるので、なんか、『何が出るかな』みたいな心を持って楽しみにしておきます!でも誰が来ても絶対防衛する自信はあるので!自信満々!」
――戦前に注目ポイントとして挙げられていた梅咲選手のエルボーはいかがでしたか
「エルボーやばいですよ!いや、ちょっと1個だけ言いたいことがあるんですけども、ガウンを新しくしたというか、今日ダウンを作ったんです。チャンピオンになったから。ド派手の、ゴテゴテの、ザ・ジャパニーズっていうガウンを作ってくださいってコスチューム屋さんにお願いして、あんなに素敵なガウンを作っていただいたにもかかわらずアイツ!今思い出した、コールの途中に邪魔してきて、エルボーを打ってきて。自分のガウンを着た写真がネットに上がるかなって楽しみにしてたのに。上がらないのか…。エルボーはマジで効きました。あんなにやり返してくるとは思わなかったです、正直。『あっ、これは勝ちコースだな』と途中でエルボーやってる最中に向こうがヘタっちゃったんで、『勝った!』って思ったんですけど、まさか手引っ張ってまでやり返してくるとは思わなかった。いやぁ、予想外のエルボーで、胸筋を鍛えててよかったですよ。胸筋鍛えていなかったら負けてましたね。それほど、ホントにプロレス界で一番と言っても過言ではないくらいのエルボーを持ってると思うので。でも次やるときにはもっと来てほしいですね。1ヶ月に2回やることになるのかなあ?ヤダな(笑)」
――しかし、去年のすず選手も似たようなことを言っていましたが。
「確かに。言ったかもしれない!やっぱり挑戦者はそういう気持ちになるんですね!自分が言っていたのであれば、当時のチャンピオンはこういう気持ちだったんだなと思いました!1ヶ月に2回でもやりますよNG無いんで!もう向こうがやりたいっていうなら何でもやりますけど!うん、嫌ですけどやりますけど!胸鍛えときます!」
――すず選手とのタイトルマッチはいかがでしたでしょうか?
梅咲「いやぁ、エルボーのやり合いの後半くらいからもう、記憶がなくて。何をどうしていたのか、途中までは自分が優勢で『勝てる』って思ってたのに、最後はジャーマンで取られちゃいました」
――メインイベントで同世代の選手とタイトルマッチを行ったことについて
「やっぱり同世代でタイトルマッチで、後楽園ホールのメインイベントっていうことで、すごい色んな方に、記者の方にも取り上げてくださって、なんか試合が近づくにつれて、最初はいつもの試合と同じくらいの緊張だったんですけど、セミ(ファイナル)くらいのときからずっともう、ドキドキとかが止まらなくて、むしろ緊張するというより何も考えられなくなっちゃいました」
――そんなにキャリアは変わらない相手でしたが、差のようなものは感じましたか?
「うーん、差はやっぱり、負けてるので、感じますね。」
――どの部分が?
「打たれ強さとかでは負けてないなと思うんですけど、なんだろ、スキを突いて大きい技を出すのが、すず選手のほうがまだまだ上だなと感じます」
――これからもすず選手を狙っていきたい?
「はい。絶対勝つまでは!シングルで、勝つまでは絶対追いかけたいと思います」
――最初の頃はすず選手は梅咲選手のことを「興味ない」と言っていましたが、試合後には「大好き!」とまで言っていましたが。
「(笑)なんか突然のラブコールすぎてあんまり追いついてないんですけど、ふふっ(笑)嬉しいですね、そうやって興味なかったものを振り向かせられて、『大好き』って言ってくれたので。でもそれで“チャンチャン”では自分は絶対嫌なので、勝つまで頑張って、勝ってから大好きって言いたいですね、自分は」
――10代のうちに勝ちたい?
「はい。10代のうちに。あともう、自分2月誕生日なので、あと4ヶ月しか無いのですけど、4ヶ月で自分が感じた差をどうやって埋めるか、そしてもう1回シングルが組んでいただけるか、それはもう自分でチャンスを掴みに行くしか無いんですけど、絶対勝ちたいです。10代の間に」