【アイスリボン】11.14「アイスリボン1080」試合レポート 鈴季すずがベルト紛失状況を涙ながらに説明!

「アイスリボン1080」
2020年11月14日(土)アイスリボン道場
17時00分開始/16時35分開場
観衆:50人(満員札止め)


入場式を前に、佐藤肇代表と鈴季すずがリングに上がった。まず佐藤代表がマイクを持ち「試合に先立ちまして、一点ご報告させていただきます。情けないお話ですが、今週の12日に鈴季すずがベルトを紛失しました。置忘れなのか置き引きなのかはっきり分からない状態で、JRの電車の中で紛失となりまして、JRと警察の方に紛失届けを出しておりますが、出てきていない状態です。明後日タイトルマッチを控えている状態ではありますが、現状、ベルトが見つかっていないということで、(バックの中からベルトを出し)封印してましたICE×60のベルト、これを暫定的に∞のベルトとして16日のタイトルマッチを行うことと致します。アクトレス側にもこの件を報告し、承諾をいただきました。現状(ベルトが)出てきていない状況の中で、新しいベルトを作り直すのかなど、その辺も含めて団体として協議をしております。アイスリボンの大会も年末に向けて多々ございます。その中で当面はこの60のベルトを∞のベルトとして(タイトル戦を)行わせていただきますので、よろしくお願いいたします。」とICE×∞王座のベルト紛失の状況を説明。

続いて、すずが「自分の不注意でこのようなことになってしまって、16日のタイトルマッチを楽しみにしていた皆さんにも、本当に申し訳ないと思っております。対戦相手の本間多恵選手にも事情を説明させていただいて、謝罪させていただきました。本間さんはタイトルマッチはやりたいと言ってくださって、中止にせずに済みました。本当にチャンピオンとして情けない…。チャンピオンとしての自覚が足りない、そんなことをしてしまった自分をものすごく反省しております。ですが、このICE×60のベルトを持って今まで以上に皆さんに自分の試合を届けられたらと思っていますので、皆さんこれからも応援のほどよろしくお願いいたします。」と涙ながらに語った。

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○つくし(7分14秒 ギブアップ)真白優希×
※トゥインクルスターロック


前回の道場マッチで改名することを発表したつくし。現リングネームでの最後の道場マッチの相手は真白。2人の対戦は6月27日新木場大会でのエキシビションマッチ以来。当時、デビュー前だった真白(=当時、ホワイト)は、つくしに3分の間に3回、ギブアップを喫している。試合前、入場すると真白のコーナーに歩み寄り、真白のガチャ王ベルトを奪ったつくしは、ガチャ王ベルトのバッジを引きちぎる無法ぶり。さらにゴングと同時に真白をヘッドロックに捉えたつくしは、そのままグランドに押し倒して絞め上げる。前回のエキシビションマッチでは、これでギブアップしている真白だが、今回は必死にこらえ、ロープへ逃れる。さらにつくしは真白の両手へのフットスタンプ、キャメルクラッチ、コーナーに詰めてのストンピングと、攻め手を緩めない。串刺しドロップキックを狙うつくしに、さすがにMIOレフェリーが止めに入る。しかし、つくしはそのMIOにもドロップキックを放ち、場外に逃げた真白を追い掛け回す。真白もエルボー、ホワイトクロスボディ、さらに丸め込みと必死の反撃をみせたが、最後はつくしがドロップキックからトゥインクルスターロックを決め、フィニッシュ。試合後も真白のガチャ王ベルトにフットスタンプを連発するなど、「つくし」としての最後の試合を存分に暴れまくった。

試合後、真白は「今日はつくしさんと初対戦でした。つくしさんがつくしさんとして最後の道場マッチだったんですね。私と対戦してよかったですね。16日のアクトレスさんとの合同興行、自分はハンディキャップの試合で出ます。自分は引用RTしました。みなさん、見ましたか?なぜ引用RTしたのかは、自分がこの試合で新人の中で一番目立ちたいから!試合を見てくださいと思って引用RTしました。」と語り、つくしは「そうなんです。つくしとして最後の道場マッチでした。真白さん、対戦してくれてありがとうございました。エキシビションで対戦して、ヘッドロックでギブアップをしていた子が、デビューしたらこんなに成長するんだなって思ったんですけど、真白の練習を見てるのはつくしなんです。だから、つくしのおかげで成長してるね。改名のことですけど、16日に発表なのでよろしくお願いします。」と語った。

◆第2試合 シングルマッチ10分1本勝負
○宮城もち(6分31秒 ずんだ餅クラッチ)Yappy×


前回の道場マッチで散々、もちを「ポンコツ」呼ばわりしたYappy。試合後の座談会でもちがYappyにシングルでの再戦を提案したことがきっかけとなり実現した一戦。試合前のコールではらあいリングアナに”ポンコツ”とコールされたもちは、思わずリング中央に立ち尽くす。それを見て、Yappyは大喜び。もちはセコンドにも自分がポンコツかどうかを確認するが、全員一致でポンコツと認定されてしまう。そんなもちに尻相撲で勝負を挑んだYappy。当然、もちも受けて立つがケツ圧で勝るYappyに吹っ飛ばされてしまう。さらに勢いづいたYappyはもちに猛攻を仕掛けていくが、追い込まれながらも、きっちりと戦局をみていたもちは、Yappyの一瞬のスキをついての切り返しからずんだ餅クラッチでカウント3を奪った。

試合後、Yappyは「負けたんだけど、まだ元気だよ~。ある時もちさんはご飯と炊く時に、水の代わりにジュースを使った。ああいうのをポンコツって言うんじゃないんですか?」ともちのポンコツエピソードを披露。もちが「言うな~!」と激怒すると、藤本が「アクエリアスでお米炊いたんだよね。」と補足。散々言われたもちは「そういうこと言うなよ。まあでも、今日でもポンコツの私に負けたね。てことはYappyはフィリピンのポンコツってことだね。フィリピンでポンコツはバランゴエッダ?(リングネームも)バランゴエッダYappyでいいんじゃない?あなたも苗字付けたら?明後日16日は、私はなんとW宮城として、世羅とみさみさとの師弟タッグ。W宮城はなにか起こすからな。楽しみにしとけよ。」と語った。

◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
△世羅りさ(10分時間切れ引き分け)星いぶき△


2018年8月12日『アイスリボン903』での初シングルマッチ以来、実に2年3ヵ月ぶり2度目のシングルマッチが実現。開始と同時にスクールボーイを仕掛けたいぶきは、丸め込みを連発しての秒殺を狙う。これをしのいだ世羅は怒りの表情でダブルニー、ストンピング、リバースカンパーナと、いぶきを痛ぶると、ジャイアント・スイング10回転を決める。しかし、いぶきもクロスボディの連発で反撃に出ると強烈な逆水平チョップを連発。連打を浴びた世羅は雄たけびを上げながら、セパレートのコスチュームの上を脱ぎ捨て、いぶきの正面に立つと「打ってこい!」とアピール。躊躇なくチョップを叩き込むいぶき。苦痛で貌をゆがめながら、これを耐えまくる世羅。試合の残り時間がカウントダウンされる中、世羅は決着をつけるべく、エアーズロック、ファルコンアローと畳みかけるが、これをキックアウトし粘りをみせたいぶき。世羅が一撃必殺のジャンピングダブルニーを決めるが、カバーに入ったところでタイムアップとなり、試合はドローに。いぶきの健闘が光った。

試合後、いぶきは「皆さん見ましたか?星いぶき、ドローです。負けてないんです。今日で2回めのシングルだったんですけど、前回は散々な思いで負けたんですけど、今回はドローで世羅ちゃん…世羅さんに凄く成長したところを見せれたなと思いました。でもこれで自分は満足はしてないです。自分は星ハム子をシングルで倒したいんです。ということで、ハム子さんとシングルをしたいです。早く倒したいんです。前回はアジャさんがいたから倒せたんですけど、今度は自分一人の力で星ハム子からスリーを獲りたいんです。」と語ると、藤本が「私も見たいよ、いぶきがシングルでハム子超えをするとこ。11月23日は雪妃の6周年大会なので、そこでは組まれないと思うの。だからそのあと、せっかくだったら配信あるところがよくない?」と返すと、いぶきも「はい。皆さんに見てほしいです。」とし、星ハム子vs星いぶきのシングル戦は、12月12日のラジアントホール大会で行われることが決定した。

また世羅は「どうも、世羅ちゃんで~す。いぶちゃんと2回目のシングルでまさかドローになるとは思いもせず、最初っから張り切ってるな~と思ってはいましたが、チョップ痛っ。チョップが痛くて思わず脱ぐっていうね。醜態をお見せしましたけど、それぐらい、いぶきのチョップは受けたらテンション上がるんですよ。1回受けてほしいです、皆さんも。自分は10分とはいえドローは悔しかったので、リング上でさっき言いましたけど、無事にお母さん超えを果たしたら、このベルト賭けて何かやりましょう。楽しみにしてます。ということで、16日はW宮城対松井珠紗との師弟タッグ。プロレスの技は1つ2つしか教えたことはないんですが、演技の面での師弟ですので、私たちの師弟タッグ楽しみにしていてください。」と語った。

◆第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
鈴季すず&藤本つかさ&×松屋うの(14分37秒 エビ固め)ラム会長&雪妃真矢○&尾﨑妹加
※雪の結晶


アイス正規軍vsREBEL&ENEMY軍の6人タッグがこの日のメイン。REBEL&ENEMY軍はゴングと同時に精神的ダメージの残るすずに的を絞り、攻撃を仕掛けていく。反撃することもできず、追い込まれていくすずに、思わずコーナーから藤本が「気持ち切り替えて!」と檄を飛ばす。味方の声援に励まされ、切り返しのスピアーを決め、藤本につないだすず。この藤本に対して牙をむいたのがラム会長だ。クロスボディの連打から馬乗りになってのチョーク攻撃を仕掛け、さらにナックルを叩き込んでいく。徐々に流れを引き戻していった正規軍だが、最後はうのが捕まった。終盤、雪妃は執拗にうのを攻め込むと、REBEL&ENEMY軍の連係も決め、雪の結晶でフィニッシュした。試合後、マイクを手にした雪妃。その標的もうのだった。

〈試合後のリング上〉


雪妃「松屋うのさ~ん、Joint Army調子はいかがですか。朱里さんがいなくなってジョイアミのリーダーになられるみたいなこと言ってませんでしたっけね~?Joint Armyの調子いかが?関係はいかが?切磋琢磨されてますか?仲良しですか?仲悪いですか?戦ってますか?あんまり戦ってませんか?一緒にお出かけしてますか?してませんよね?何を持ってJoint Armyというユニットを高めようとしてらっしゃるのでしょうか?座談会までに考えておけば?まあ私、座談会にはいませんけどね。」

会長「てめぇ、なんか言い返すことねーの?悔しくないの?」

うの「あるよ!あるけどね、座談会で言うよ。」

会長「……ちょっとね、アイスリボンのお客さんには謝んなきゃいけないことがあった。このベルトがね、外に出ちゃった。新宿2丁目女子プロレスのレディー・コウジュとか言うお尻選手に一瞬獲られたけど、ちゃんと今ここにあるので。取り返したんで。でもね、悔しいことにあいつらがいなくなったらすることがねーんだ。私、暇なんだよ。アイスリボンにも暇なやついるんじゃねーのと思ってさ。藤本つかさよ~、てめぇ今暇だろ?てめぇアイスの中で暇なんだよ。挑戦しろよ。」

藤本「ちょ、ちょっと待って。暇ですか?私。色々大変なのよ。ねぇ?(と、すずに同意を求める)。」

会長「それはお前の管理不足だ。偉いんだろ?それで暇ってなんなの?だから、私の暇つぶしにてめぇ挑戦しろよ。」

藤本「暇つぶしは嫌だな~。私、ラム会長の女子プロレスデビュー戦の相手なのに、暇つぶし相手は嫌だな。」

会長「ちょっと照れが出たから暇つぶしって言っただけ。本当はアイスリボンで初めてのベルトは私が女子プロレスラーとしてちゃんと戦った藤本つかさと取り合いたいと思うんだ。だから、指名させていただきますわ。」

藤本「ラム会長知ってました?このベルト、私が創設者なんです。」

会長「(小さな声で)知らなかった…。」

藤本「さすがにそれは勉強不足だろ!」

会長「知らないよ。小学生だったしさ。」

藤本「あ、こういう時だけキッズね。私そのベルト本当に欲しいんで。しかも、ラム会長が指名してくれたってことだよね。あなたがチャンピオンのうちに挑戦したいと思ってました。」

会長「相思相愛だね。」

藤本「ただし、ひとつだけ条件がある。推薦者は女子プロレスラーでお願いします。」

会長「あたぼーよ。」

藤本「スケジュール決めときますね。ありがとうございます。」

妹加「(リング下のもちに向かって)この間は負けちゃったけど、私まだベルト諦めてませんから。みんなが頑張ってるし、私だってベルトを狙ってるし、諦めてませんから!(※もちは妹加と目も合わせずにリング下をうろうろ)」

雪妃「お前たち、言っとくけど私も行きたいと思ってるからね、タッグ戦線。一応アピールしとくね。」
REBEL&ENEMY軍が引き上げる。

そして、試合後の座談会でうのは「さっきユキさんに言われたように、朱里さんがいなくなってから自分がジョイアミを引っ張っていくと決意して、確かに何も変わってないなと思ってました。そもそもあまり3人揃わないし、試合の時だけのジョイアミって感じで、プライベートで話をしたこともなく、どんな人なのか、何を考えていつも試合をやってるのか、深いところであまり交わったことがなかったので、今度ジョイアミで試合して、そのあとみんなで松屋に行ってご飯を食べながら色々話しをして親交を深めて、絆も深めて地位を高めたいと思いました。」と語った。


また、試合を終えたすずは「改めまして、ICE×∞チャンピオンの鈴季すずです。今、凄くチャンピオンになって凄く凄くプロレスが楽しくて、チャンピオンになってから防衛戦をさせてもらって、色んな団体に出させてもらって、プロレスがすごく楽しかった。プロレス辞めたいなと思ったときもあったけど、辞めなくてよかったなって、本当に心から思ってて。その中で、こんな大事件を起こしてしまって、本当に自分をチャンピオンとして情けないなと反省してます。今回こういうことがあって、周りの先輩とかスタッフ、関係者、そして、何より対戦相手の本間選手に本当に温かい言葉をいただいて、周りの人が温かくて本当に自分は情けないけど、アイスリボンにいてよかったなと心から思っております。ベルトが出てくるまで、このベルトを代わりに持って試合をしますが、気持ちは今まで以上にチャンピオンとしてもっともっとやっていくつもりでありますので、皆さん、これからもよろしくお願いします。16日はしっかりICE×∞のベルトを、タイトルマッチをしっかり自分が防衛したいと思います。」と涙ながらに語り、すずの話を聞いた藤本は「木曜日の夜に号泣しながら電話がありました。本当に大事件で、私もどうしようと思ったんです。これは千春さんの言葉なんですが、これから起こるアイスリボンの禍とかをそのベルトが身代わりになってくれたんじゃないかって、そう思うようにしようって言ってくれて、私自身もすずも救われた気がしました。もちろん警察にもJRにも紛失届を出しました。見つかることが一番なんですけども、ないとは思いますが、皆さんもしメルカリとかヤフオクに、もしも出品されてたら、報告お願いします。すずは、今日も朝から号泣してたけど、みんな本当に必死に探してくれて、どこどこに問い合わせしたとか、警察にももう一回電話しようとか、こうしたら少しでもすずが叩かれないようになるのかなとか、色んなことを考えながら、今日皆さんの前で発表しました。もちろん本人が悪いですけども、すずの人柄もあって、みんな協力してくれてると思います。まずは見つかることが一番ですが、そのICE×60のベルトは私もとても思い入れのあるベルトです。そのベルトをまたこうやって見ることができるというのも、また一つの懐かしさもあるので、みなさんどうかこれからもチャンピオンすずを期待していただければと思います。本当にすいません。そして、ありがとうございます。」と語った。

この日に大会の締めに名乗り出たのもすず。「自分が締めてもいいですか?11月16日、アクトレスさんとの合同興行に向けて、気持ちを引き締めて頑張ってまいります。プロレスでハッピー、アイスリボ~ン!」と最後は力強く叫んだ。

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