【船木誠勝インタビュー】ストロングスタイルプロレス3・3後楽園で、“船木vsカシン”注目の初シングルが遂に実現!船木デビュー36周年記念日を勝利で飾れるか?!

運命の糸が繋がれる!初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス3・3後楽園で、“船木vsカシン”注目の初シングルが遂に実現! 船木デビュー36周年記念日を勝利で飾れるか?!

メインは船木誠勝とケンドー・カシンによる初のシングルマッチ。怨敵・藤田和之を破りレジェンド王座を奪回したばかりのエーススーパー・タイガーを差し置いてのメインには、いったいどんな意味が隠されているのだろうか? 

実は多くの共通点があるという船木とカシン。しかも船木は、あのカシンが「うらやましい」とさえ言うのである。船木もうらやむカシンとは…。セミにラインアップされた“レジェンド王者”スーパー・タイガーと藤田和之の合体も含め、3月3日がデビュー記念日でもある船木に話を聞いてみた。(聞き手:新井宏)

<メインイベント シングルマッチ 60本1本勝負>
船木誠勝(フリー)
vs
ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル)

――ストロングスタイルプロレス3・3後楽園で、船木選手はケンドー・カシン選手と初シングルです。

「自分が新日本をやめてから入った選手ですよね。自分は一回引退もしているんですけども、実は、復帰したときにカシン選手から試合をしたいとのオファーがあったんです。カシン選手個人というか、(素顔の)石澤常光から『青森で引退試合をしたい』と。そのとき、自分はまだ復帰したばかりだったんですよ。2009年くらいにその話がきたんです。せっかく復帰したのに引退していく人の相手するのはどうなんだろうと、まだ復帰したばかりで一から作り上げていく段階だったので、あまり引退試合の相手というのは気が進まなくて断ったんですね。その後、カシン選手もずっと引退せずにやってきました。その話が、もう10年以上も前ですよね。それがこうしてまわってきて、いまここで後楽園で試合ができるというのは、なんか不思議な気持ちですね。(闘うべき時期、場所は)ここだったのかという、そんな感じがします。お互い同年代(船木が51歳、カシンが52歳)ですか。熟して熟してって、感じじゃないですかね」

――青森の同郷対決でもありますね。

「同郷で、同年代。身長と体重もほぼ一緒なんですよ。しかも2人とも新日本出身。ホントに共通点がたくさんあるんですけども、いまのいままで全然一緒になれなかった。自分の中では、やっぱりそういう同郷とか同年代という共通点があるので、すごく一方的な好意じゃないですけど、そういう気持ちは持っています」

――しかも、大会のメインです。

「スーパー・タイガーを差し置いてのメインで、いいんですか?でもそれができるのもいまのうちだと思うので、しっかりとメインを務めさせてもらいます」

――やはりメインを意識されますか。

「ハイ。お互いキャリアはありますから、そういう(メインの)試合にはなると思います」

――メインか、メイン以外では、このカードの意味も変わってくると思いますが。

「そうですね。でも、自分はいつも同じ気持ちというか、たとえば第3試合、第4試合で終わったとしても、自分の100%、その日の100%は出したいと思って試合をしていますので、あまり変わらないです。ただ、メインとしての意識はあります。メインで、しっかり務めさせてもらう気持ちがあります」

――では、カシン選手の印象は?

「自分とすごく似ている部分があると思うんですよ」

――似ている?

「ハイ。それは、カシン選手と一緒に行動をしていたある選手から言われたんですけど、『その感覚、カシンさんとそっくりだ!』と。そう言われたことがあるんですね。実際、似ているところはあると思うんですよ。2人とも東北人というところもあるし。でも、おそらく自分よりもものすごく、ぶれない部分がある気がするんですよね。もしあの人が(プロレスを)やめたら、もう復帰しないと思うんですよ。自分は復帰しましたけども、あの人は決めたらたぶんやらないと思うんです。そのへんがちょっと違うとは思うんですね。自分よりも、軸が強い気がします。似てるんですけども、自分よりも軸が強い。そんなような気がします」

――プロレスラーとしてのカシン選手はいかがですか。

「うらやましい。うらやましいところがありますね」

――うらやましい?

「実態がつかめないって一番やりづらいんですよ。それができるというのが(うらやましい)。(素顔の)石沢常光だけだったらたぶん違うんですけども、(マスクマンの)ケンドー・カシンが入ってくると、ちょっとわからないんですよね。そういうのがあるというのが、ものすごくうらやましいなって思います」

――ケンドー・カシンとは、ヨーロッパで付けられたリングネームですよね。

「ヨーロッパ遠征も自分と同じ(ドイツ&ヨーロッパのCWA)なんですよ。自分も同じところに行ったんですけど、自分は逆に仮面を被りたかったんです。マスクマンになりたかったんですけども、プロモーターのオットー・ワンツに止められたんです。マスクを持っていったんですよ、タイガーマスクの龍のタイプです。タイガーマスクを龍にして、角があって」

――タイガーマスクの龍バージョン。

「ハイ。“ドラゴンマスク”のリングネームでやりたかったんです。なので、そのマスクを持っていったんです。そしたら『要らない』と言われて。『オマエのその黒い髪が必要だから(日本から)呼んだんだ』と言われたんですね。しかし、何故カシンはオットー・ワンツからマスクを被らされたんだと。ちょっと話が違うなと(苦笑)」

――船木選手はマスクマン志望があったのですね。

「マスクマンをやりたかったんです。海外だったらできると思って持っていったんですけどね」

――そういった部分でも、2人には関係性がありますね。

「そうですね。自分がやりたかったことを逆にカシン選手がいまやってるような気がします」

――もしもあのときマスクを被っていたら、船木選手がいまのカシン選手のように振る舞っていたかもしれないと。

「そうかもしれないですよね。でも(いまマスクをしたとしても正体が)バレてるじゃないですか、だからいまさら被れないです」

――カシン選手も正体は明らかですが。

「明らかなんですけども、なんか彼は被ったときの振り幅というか、そういうのがものすごくでかいじゃないですか。それは自分にはできないですね」

――では、3・3後楽園では、覆面を被ったカシン選手の振り幅に惑わされないようにしないといけないですね。

「そうですね。そのへんがもっとも要注意の部分だと思います。カシン選手は自分にない引き出しを持ってると思うんですよ。こっちは逆に一途になって試合をしないと難しいですよね。自分のスタイルを崩さないで」

――カシン選手のペースにはまると、興行自体が混乱に陥る可能性もあります。

「そのへんの振り回し方もすごいなと思うんですよね。自分はそんなことできないですよ、やっぱり。だけど彼はそれをやっちゃうんで…うらやましいです(苦笑)」

――この試合は船木選手がいかにしてカシン選手のペースに持っていかせないかが勝負になりますね。

「そうですね。そこが一番心配しているところでもあります」

――そこが見る側には楽しみでもありますが。

「ええ、楽しみでもあります。試合は楽しみです。楽しみですけども、ケンドー・カシンというところが、一番引っかかるところですね」

――食われないようにと。

「ハイ。どうなるんですかね? まあ、どうなるかわからないからおもしろい試合になるんで。そのへんは自分自身も楽しみにしています。どうなるかわからないのが一番おもしろいので」

――レジェンド王座を奪回したスーパー・タイガー選手が、今回はセミファイナルです。船木選手が王者を差し置いてのメイン。本来なら至宝奪回のスーパー・タイガー選手がメインを張るべきところかと思ったのですが。

「やっぱりこれはスーパー・タイガーの試練というか、そのへんを乗り越えて上にいかないとまずい、団体自体がビシッとしないと思うんですよね。もし一年後にもそういう状況があったとしたら、チャンピオンのスーパー・タイガーがメインでいられるように。そういう選手に成長していてほしいです」

――そうなってこそ、船木選手もまたレジェンド王座に挑戦したいのではないでしょうか。

「そうですね。ベルトの価値というのはやっぱりチャンピオンで決まるので、しょうもない試合をしてたらどんどん下がっていきますから、そういう意味では挑戦したくなるようなベルトにしてもらいたいですね」

――実際、船木選手は初代タイガーマスク選手が欠場中にベルトを取って、レジェンド選手権のタイトルマッチを大会のメインにしてきた実績があります。

「ええ、それは自分でも自信を持ってますので、スーパー・タイガーにはもう一回、あのベルトを輝かせてほしいですね」

――スーパー・タイガー選手が、前王者・藤田和之選手とタッグを組むことに関してはいかがですか。船木選手も挑戦して敗れた藤田選手です。

「(藤田の)存在感がすごいですから、その存在感を超えられるかどうか。味方でもあるんですけども、そこが勝負する部分だと思います。勝負しなければいけない部分だと思いますね」

――この大会を終えると、4月22日にも後楽園大会があります。“初代タイガーマスクデビュー40周年記念”ですが、この大会での船木選手は?

「今回の試合(カシン戦)の結果次第にはなると思いますが、やっぱり初代タイガーマスクの40周年なので、普通の試合はしたくないですよね。なにかしら華を添えるような試合をしたいなと思います」

――では、次回3・3後楽園は船木選手にとって、どんな意味のある試合になりますか。

「自分にとって、3月3日はデビュー戦の日なんです。そういう意味ではちょっとした記念でもあるんですね。36周年ですか。自分のひとつの区切りとして、試合をしたいと思います」

 

船木とカシンの関係性、さらにはカシンに対する船木の思いを知れば、より興味深いカードであることが見えてきた3・3後楽園のメインイベント。

試合後にはいったいどんな風景が待っているのか。

4・22「初代タイガーマスク40周年記念興行」へとつながる3・3「初代タイガーマスク プレ40周年記念興行」。

これはもう、絶対に見逃せない!

【対戦カード】

<メインイベント シングルマッチ 60本1本勝負>
船木誠勝(フリー)
vs
ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル)

<セミファイナル タッグマッチ 60本1本勝負>
スーパー・タイガー(レジェンド第15代王者/ストロングスタイルプロレス)&藤田和之(はぐれIGFインターナショナル)
vs
河野真幸(フリー)&将軍岡本(フリー)

<第3試合 UWAアジアパシフィックヘビー級選手権 60分1本勝負>
間下隼人(第4代王者/ストロングスタイルプロレス)
vs
高岩竜一(フリー)

<第2試合 女子プロレス スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負>
シャガー横田(ワールド女子プロレス・ディアナ)&雪妃真矢(アイスリボン)
vs
安納サオリ(フリー)&青木いつ希(ショーンキャプチャー)

<第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
スーパー・ライダー(ストロングスタイルプロレス)&日高郁人(ショーンキャプチャー)
vs
阿部史典(プロレスリングBASARA)&アレハンドロ(フリー)

※対戦カードは変更となる場合があります。

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