【アイスリボン】5.9「アイスリボン1117 in SKIPシティ」藤田あかねが雪妃真矢との挑戦者決定戦制す!世羅との決戦は「坂出でハードコア」要望!すずは木髙イサミとのハードコア戦で惜敗

アイスリボン1117 in SKIPシティ
2021年5月9日(日)SKIPシティ多目的ホール
11時30分開場/12時00分開始
観衆:150人(満員札止め)

◆エキシビションマッチ3分間
松屋うの (1-0) ぶどう(練習生)

うのとぶどうの2回目のエキシビションマッチ。ロックアップから先にうのの腕を取ったぶどうは、うのの反撃を受けながらも積極的に攻撃を仕掛け、スクールボーイの連発からエルボー、ドロップキック、そしてうののバックに回り込んでのおんぶスリーパーで絞め上げる。コーナーポストに叩きつけてもなかなかロックを離さなかったぶどうだが、うのに振り落とされ、逆にうのにスリーパーを決められてしまった。強烈な絞め上げにタップしたぶどう。しかし、折れることなく、カニばさみでうのをロープにぶつけてのドロップキックをヒットさせると、ドロップキック3連発を決める。倒れたうのにカバーに入ったところで3分が終了した。

◆第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
〇ラム会長&山下りな&尾﨑妹加 (11分05秒 片エビ固め) 青野未来&バニー及川&石川奈青×
※レインメーカー

GWの横浜リボンでヤングビューティエクスプレスを結成した青野&石川がバニーとのトリオでRevel&Enemy軍に挑んだ。開始早々、青野と石川が妹加にダブル攻撃を仕掛け、ポーズを決めるが、横浜リボンのときから演劇コーナーから派生したdWoに怒りむき出しだった山下が「GWは終わったんだーっ!」と2人が着てきたTシャツを奪い、場外に投げ飛ばす。青野チームはバニーも含めての動きの速さとチームワークで勝負するが、パワーで勝る山下、妹加相手になかなか自分たちのペースが掴めない。

最後は体格的には同じクラスの会長相手に石川が善戦するも、アシストに入った山下と妹加のサンドイッチラリアットを受け、ダメージが残るところに、会長のレインメーカーの追撃を浴びフォール負けを喫した。

◆第2試合 松屋うの引退ロード シングルマッチ15分1本勝負
〇世羅りさ (13分31秒 体固め) 松屋うの×
※ダイビングダブルニードロップ

6月27日後楽園大会での引退を発表したうのの引退ロードがこの日よりスタート。第1戦の相手は獅子舞ポテトでタッグを組んだばかりの世羅。うのはJoint Army以前のコスチュームで登場すると、選手コールにも以前の決めポーズを見せると、試合においても関節技よりも新人の頃からのムーブを中心に世羅に挑んでいった。

一方の世羅も対うの用のリバースカンパーナから顔面をマットに何度も打ちつける攻撃やジャイアントスイングもフルパワーで決めると、うののムーブである仰向けの相手に仰向けで乗っかってカバーするムーブから「幽体離脱~!」とアレンジを利かせ、さらにはロープの拝み渡り合戦など、この2人の試合ならではの攻防を惜しみなく展開していった。

最後は世羅が羅紗鋏、串刺しダブルニー、ファルコンアロー、そしてコーナーからのダイビングダブルニーのフルコースでうのを沈めた。

◆第3試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
松本浩代&×テクラ&チェリー (13分01秒 ハムロール) 春輝つくし&星ハム子〇&星いぶき

5月16日仙台リボンで行われるリボンタッグ前哨戦。つくしの援軍を加えた親子スターに対するは王者の浩代と二冠王者のテクラ、そしてベテランのチェリーと曲者ばかりの強力な布陣。先発に出た浩代は「いぶき、出てこい!」といぶきを指名。リング中央で手を合わせると、力比べでいぶきを押しつぶそうとするが、いぶきも必死に押し返していく。いぶきのアシストにハム子、つくしも加わり、浩代に対する。

しかし、浩代もパワー全開で応戦し、さらにはベテランのチェリーがインサイドワークで翻弄。そしてテクラが変則的な動きで相手のリズムを乱すなど、浩代チームが試合の流れを掴むが、親子スターもつくしのアシストもあり、徐々に試合を盛り返していく。いぶきは強烈な逆水平チョップで浩代に連打し意地を見せれば、最後はハム子がテクラを捉え、いぶきとの連続ハムロールでカウント3を奪取。

試合後は親子スターで勝ち名乗りを挙げながら浩代を挑発するなど、タイトル戦へ気勢を上げた。

◆第4試合 4wayマッチ20分1本勝負
×藤本つかさ (12分03秒 エビ固め) 宮城もち〇
※メタボリックサンド
※もう2人は本間多恵 トトロさつき

5月16日仙台リボンで藤本のICE×∞王座に挑戦するもち、その勝者に5月23日大阪で挑戦するトトロ、その大阪の勝者に5月30日名古屋で挑戦する本間。ICE×∞王座を巡る4選手による4WAYが実現した。現王者である藤本が3選手に狙われる展開となったが、徐々に挑戦者同士の攻防も繰り広げられ、試合は4WAYらしい乱戦模様になっていく。

その中で勝負に出たのがもち。トトロ、本間続けてもっちりバディシザースを決める。藤本のカウンターのドロップキック、インフィニティを浴びるが、カウント2で返すと、藤本にももっちりバディシザースを決め、最後はこれまでの前哨戦2試合では決めきれなかったメタボリックサンドをきっちりと決め、藤本からカウント3を奪取。試合後、起き上がった藤本に不敵な笑みを浮かべ、改めて王座獲りをアピールした。

◆第5試合 鈴季すず・決意のハードコア七番勝負 第5戦 30分1本勝負
〇木高イサミ (15分36秒 サムソンクラッチ) 鈴季すず×
※七番勝負第6戦対戦相手、アブドーラ小林(5月30日名古屋リボン)が発表された。

5月5日横浜リボンで葛西からの過激な檄を受けたすず。決意を新たにして臨んだ七番勝負第5戦の相手は木高イサミ。久々に自転車に乗って入場してきたすずだが、途中で自転車ごと倒れてしまい、かごに乗せていた大量の銀の鈴をリング下にぶちまけてしまう。試合前から「やっちまった」顔をみせたすずは、精神的な動揺からか、これまでのような奇襲攻撃も仕掛けることなく、初めてロックアップで試合がスタート。しかし早々にパイプ椅子のチャンバラが始まり、プラスティックフォークを刺しまくったボール状の発泡スチロールを木高に叩きつけたりと、立ち直りの速いすずは、正面から木高に挑むが、木高はいつものように、表情を変えることなく、淡々とすずを攻め込み、試合の流れはいつの間にか木高のペースになっていく。リング上にセッティングしたパイプ椅子の上にすずをブレーンバスターで投げた木高は、コーナーにすずを詰めると、対角コーナーにラダーを斜めに固定。すずが乗ってきた自転車をラダーに乗せると、自転車にまたがった木高は、ラダーを渡り、コーナーのすずに自転車ごと突進。しかし、これはすずがしっかりかわし、木高はコーナーに自爆。かごの中に入っていた鈴がリング上に散乱する。木高が斜めに固定したラダーに木高をジャーマンで投げたすずは再び木高のバックに回り、ジャーマンを狙うがこれは木高がこらえる。

コーナーに上がった木高に椅子を投げつけたすずはエプロンに立った木高をタックルで場外に落とすと、コーナーからの場外ダイブ、さらに自転車で木高をひくと、リングに戻した木高にミサイルキックをヒットさせる。しかし、木高もカウンターの蹴りから鈴の上にラダーを乗せると、コーナーから椅子を持ってのダブルニーを決め、ラダーをコーナーに立てると上り始めた。これに追いついたすずは雪崩式ブレーンバスターを決め、竜巻旋風脚から再び木高のバックを取り、ジャーマンを狙うが、木高はすずの股間を蹴り上げると、反転してすずを丸め込むサムソンクラッチでカウント3を奪取。あと一歩まで追い込んだすずが、逆転フォール負けを喫してしまった。

〈試合後のリング上〉
※試合後、レフェリーにカウント2をアピールするすず。

木高「うるせえな、スリーだよ。ゴングの音が聞こえなかったのか?レフェリーが3つ叩いたんだよ。お前の試合は終わったんだよ。ハードコア、デスマッチ…言いたいことはめちゃくちゃ分かる。昔、俺もそうだったから。それで大日本飛び込んだんだから。やりたいこと言いたいことはめちゃくちゃ分かる。ただ、今日の3カウントも納得できないようなヤツがこの先の3カウント納得できるのか?え?やり返してみろよ。今じゃないぞ。絶対今じゃない。こっちもまあまあ疲れてるんだよ、コノヤロー。まぁいいや。プロレスが面白かったら、ハードコアもデスマッチもプロレスだから。俺から言えるのはそれぐらいだよ。まぁやり足りないって言うんだったら最終戦?私がね。今日はギガラダーブレイク失敗しましたけど、今度はラダーの上からバッチリ決めて勝ちたいと思いますんで。私でいいんじゃないですか?最終戦。おい、マイクで取り返してみろよ。」

すず「お前は負けかけてたじゃねーかよ!もうちょっとだったのに~!」

木高「だから強かったよ。強かったって。だからああいう勝つ方で…。」

すず「ジャーマン投げ切れたら勝ってたよ!」

木高「ジャーマン投げ切られてたら負けてたよ、たぶん。だから切り返したんだよ、何回も。お前のジャーマンはおそらく男子に匹敵するぞ。はい、私が取り返しました~。さようなら~。」

すず「うるせぇクソジジイ!絶対にお前とは最終戦やらねぇかんな!でも…七番勝負の中で一番取れそうだったよね?今、鈴季すずはノリに乗ってるんですよ。七番勝負6本目、コイツだ!(※スクリーンにアブドーラ・小林が映し出される)アイスリボンではおなじみですかね。アブドーラ・小林!このクソデブジジイをジャーマンで投げ切って3カウント取ってやるからな!」

◆第6試合 FantastICE王座次期挑戦者決定戦 時間無制限1本勝負
〇藤田あかね (15分44秒 片エビ固め) 雪妃真矢×
※アメリカンオレンジドライバー
※5月22日さかいでリボンにてFantastICE選手権試合
[王者]世羅りさvs藤田あかね[挑戦者]が決定。
※ハードコアルール採用

世羅の保持するFantastICE王座の次期挑戦権を賭けてのあかねvs雪妃の一騎打ち。お互いの手の内を知り尽くしている両者の一戦は、ロックアップからお互いが相手のムーブを先読みしてかわしていく攻防からスタート。あかねのエルボードロップを自爆させた雪妃があかねの頭部にニーを落とし、串刺しニー、サッカーキックにつなぐと、あかねがテーピングしている左肩を狙った攻撃のバリエーションでじわじわとあかねの動きを止めていく。苦し気な表情を浮かべながら、雪妃の攻撃に耐えるあかねはダブルチョップ、コーナーからのフライングショルダーを決めるが、肩にダメージがあるため、決定打にはならない。あかねにカウンターの蹴りを放った雪妃はミサイルキックを狙うが、これを払い落としたあかねは渾身の変形キャメルへ。これを切り返した雪妃に、あかねは変形バックフリップを決め、雪妃の蹴り足をキャッチしてテイクダウンさせると、再度、変形キャメル、そしてPOMジュース、さらに雪妃の肩を決める変形POMジュースを初公開する。なんとかロープに逃れた雪妃はチョップ合戦からカウンターの蹴りを決め、雪の結晶を決めるが、あかねがカウント2でキックアウト。雪妃はアイシクルバックトライアングル、御神渡りを繰り出すが、いずれもあかねがしのぎ、コーナーに上がった雪妃を肩口に抱え上げるとパワーボムで叩きつける。フラッと起き上がった雪妃がハイキックをヒットさせ両者がダウン。両者、膝立ちでのエルボー合戦からタイガードライバーを狙う雪妃だが、これを逃れたあかねはバックドロップを決め、雪妃を抱え上げようとするが、雪妃がウィールウィンドで切り返す。カウント2でキックアウトしたあかねは雪妃に強烈なヘッドバットを入れると、みかんでポン。ここではフォールに行かずに再び雪妃を抱え上げると、遂にアメリカンオレンジドライバーを爆発!雪妃からカウント3を奪い、あかねがFantastICE王座への挑戦権を手にした。

〈試合後のリング上〉

あかね「(リングサイドにいる世羅に)おい、見よったやろ。次の挑戦者、またわしやぞ。」

※世羅がリングに上がる。

世羅「どんだけジャンが好きなんよ~。」

あかね「ジャンが好きなわけじゃなくて、そのベルトが欲しいだけや、自分。」

世羅「凄い試合を見た後に勝った方と防衛戦ができるチャンピオンって幸せ者だな~って改めて思いました。よろしくお願いします。まあ、防衛戦の相手が次決まって、防衛したら次やろうぜみたいな気前のいいことを言ってあげたいんですが…ユキちゃん、私はそろそろユキちゃんと対角以外の形でリングで会いたいな、とだけ言っておきます。じゃあ3度目のFantastICE挑戦ということで、あかねには選択肢をあげましょう。まずルール、チャンピオンが決めていいんですけども、私が3つほど提示したいと思います。ハードコア、3…。」

あかね「(世羅の言葉を遮り)ハードコア!」

世羅「ハードコア、3本勝負…。」

あかね「ハードコア!」

世羅「3つも言わせてくれんの。いいでしょう。分かりました。ハードコアでルールでよろしいですか?場所も3つほど提示させていただきたいんですが、坂出、大阪…。」

あかね「坂出。」

世羅「坂出?早かったね。早くやりたいとか?」

あかね「そういうわけじゃなくて、今日4WAYやってた人たち、地元凱旋でタイトルマッチやるって言ってて羨ましくて、でも、愛媛は(大会が)ないから隣の香川。そしてなぜかわしは愛媛より香川の方が人気がある。これは本当の話。だからジャンにとって完全アウェイな坂出で。」

世羅「分かりました。坂出でハードコア、思いっきりやりましょう。よろしくお願いします。」

あかね「こうやってメインで締めることが初めてなんで変な感じですけど、ユキにシングル6年ぶりに勝ったみたいです。今までずっとユキはなんでも出来るから、人気があるから、選手会長だし、自分なんて自分なんて…って思ってきたけど、やっと自信を持ってジャンに挑戦できる気がします。締めるって気持ちいいですね!みんな上がってください。このあと、仙台、坂出、大阪、名古屋と続きますけど、みんなに来てよ~って言えないけど、応援してください。プロレスでハッピー!アイスリボ~ン!」

〈試合後の藤田あかね〉

「なんて言っていいか分からないっす。正直、リングに上がるまで、こんなこと言ったらアレですけど、勝てるとあまり思ってなかったというか、もう6年間も負け続けてきて、こんな自分がっていう気持ちもあったんですけど、意地です。意地しかないです。ジャンには何回も挑戦しようと思ってたんですけど、あの人、何回目でも挑戦するっていうと、いいよって言うじゃないですか。だから今まで順番を待ってたりもしたんですけど、ユキが行くって言ったときに、ユキが行ったら獲られるんじゃないかなと思って、それだけは嫌だったので。自分はタッグでもシングルでもあんまり何回も挑戦させてくれって言ったことがなかったはずで、タッグだったらパートナーが言ってくれたりとかだったので、3回目もそんなに何回も挑戦したいって思える、そんな自分にとってとても価値のあるベルトにしたのはジャンなので、ジャンから獲らないと意味がないと思って、絶対に今日は負けられなかったので。勝ててよかった!」

――挑戦する日は5月22日坂出リボンを指名しましたが、これは決めていたんですか?

「いや、もうなる早でと思ってたんですけど、昨日うちのガチャ王が復帰戦を仙台で、しかもガチャ王国でやるって決めちゃったので。本当は仙台でとか言ってやりたかったんですけど、それがなくて、次の選択肢って言ったら、名古屋も第二の故郷ってぐらい大好きなんですけど、やっぱり地元に近いところでやりたいっていうのが。最近、凱旋してるみんなを見てきて、地元のパワーって凄いなって思うので、そのパワーに後押ししてもらって、3回目の正直でジャンから引っ剥がしてやろうと思ってます。」

――今回はいけそう?

「いけますよ!3回目で、地元の近くでいけなかったら、もうバカじゃないですか!(笑)。すずの七番勝負とかずっと羨ましいと思って見てたから、そのフラストレーションを大爆発させてやりますよ!香川の皆さんは初めて観る方も多いと思うんですけど、どん引きさせてやりますよ!」

――最後は遂にアメリカの…が?

あかね「アメリカのです!ちょっとだけまだ不完全ではあったんですけど、やっぱ肩が思うように動かなくて。もっとしっかりした形ではできなかったんですけど、もしかしたら、その前に頭突きやってなかったらとか、みかんでポンやってなかったら、返されてたかもしれないので、もう本当に意地で。(雪妃が試合中に)石頭って言ってきたじゃないですか?その石頭を見せてやりましたよ。ジャンにも食らわせたいと思います。」

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加