【プロレスTODAY増刊号】第2部 DDT・吉村直巳「憧れの火野裕士を乗り越える!DISASTERは家族」とユニットの人間模様に言及

DDTプロレスリングの吉村直巳が、6月10日に開催のシングルトーナメント『KING OF DDT 2021』に向けてプロレスTODAY編集部に来社。第1弾ではKING OF DDT 2021でぶつかる樋口和貞への思いを激白した。

欠場期間の過ごし方やKO-D6人タッグ戦でぶつかった憧れの火野裕士の印象、ノーチラスのタッグパートナーとしてKO-Dタッグベルトも共に巻いた盟友・上野勇希への思いや所属するDISASTER-BOXのメンバーの絆などを語った。

▼吉村直巳インタビュー動画(後編)はコチラから視聴可能▼

怪我で欠場していた期間の過ごし方を聞かれた吉村は

「欠場していた時は、週1回治療にいって、あとは歌舞伎町のDropKickに出勤して、ジムもそんなに行けなかったんで…」

と語り、溜まるフラストレーションに関しては

「落ち着かせてなかった。できなかった…フラストレーション溜まりっぱなし。究極言うと…プロレスを見れない期間がありました」と肉体的にも精神的にも大分参っていたことを告白。

休んでいて得られたものを問われると

「身体の不調に敏感になりました。」と不調箇所によってどこをほぐせばよいかという対処法をみいだすことができたのが糧となったようだ。

「長時間のバス移動も“この辺違和感あるなぁ”と感じたらストレッチポールを使って“ここや”と自分でケアできる」と話した。

※ノーチラスのタッグパートナーとして一時代を築いた上野勇希は今やUNIVERSAL王者に

シングルプレーヤーとしてUNIVERSAL王者になり飛躍する元タッグパートナーの上野勇希については

「ずっと意識してました。最初UNIVERSAL王者になった時はあまり楽しくなさそうでした。無理してやってかみ合ってないなぁというなんとなくの印象があって。でも岡田佑介選手とタイトルマッチをやっているのを見た時に、王者・上野勇希がみえたんですよ。その時に“この人はオレが心配するような人ではないんだ”と感じた」と上野勇希が王者として成長する姿を目の当たりにしたと語った。

「DNAの時からずっと意識してます。デビュー前から意識しているし、組んだとしてもまだまだ何かを生み出せるし、戦ったとしたらコイツにだけは負けたくない」と上野勇希とのライバル関係は続いていく模様だ。

5月末にKO-D6人タッグをかけて戦った憧れのDAMNATIONの火野裕士の印象を聞かれると

※憧れの存在である火野裕士  ©CyberFight

「凄かったですよ。福岡で戦った前哨戦で火野さんと初めてマッチアップした瞬間に一瞬ファンに戻ったんですよ。“これが火野裕士のチョップかーーーー!”と。チョップに求めるものが全部ある。重みもあるし、表面的な痛みと内面的な痛みと、手が大きくて長い。僕が目指すスタイル…というか火野さんは凄い憧れていたので、今でもそうなんですけど、色々思うことはありました。タイトルマッチの時は絶対ぶっ飛ばそうと思ったんですよ。そこでファンとレスラーの(スイッチの)切り替えができたと思うんですよ。だから最後のマイクアピールで“ぶっ飛ばすからな”と言ったのはそういいうことですね」とみる印象とやる印象が違うことを説明。

画面で見る火野裕士と直接対峙した火野裕士は全く違って「めちゃくちゃ怖いし、めちゃくちゃ格好いいし、めちゃくちゃ強いし…負けたくないというか凄く勝ちたい、またやりたい相手だし、憧れですね…」と戦ってなお、その強さと憧れが強まったことを話した。

パワーファイター同士の激しいぶつかり合いはプロレスの醍醐味の一つであり、今後もそういった思い切りのよい2人のぶつかり合いを楽しみにしていきたい。火野裕士という巨大な肉の壁を乗り越えていくというのが吉村直巳のステップとなる。

DISASTER-BOXのメンバーについて話が移ると

※DISASTER-BOXでは頼れる親の様な存在であるHARASHIMA

「HARASHIMAさんはDDTにとって欠かせない選手。HARASHIMAさんって絶対なんですよ。でもDISASTER-BOXのメンバーにとってのHARASHIMAさんって親みたいな感じ。こっちがやりたい、こうやりたいということを全部許してくれる感じ。でもそうじゃないところは“そうじゃない”と言ってくれる。大鷲さんもそんな感じでノビノビとやらしてもらえているんで、キャリが一番下の僕からすると居心地がいいし、勉強になるし…」とDISASTER-BOXの家族の様な暖かさをしみじみ語った。

直感的に動くタイプの吉村の一挙手一投足をダメなところはしっかりと指摘してくれる先輩の存在は頼もしい限りだ。ヘビー級の先輩でもある大鷲透については「僕がプロレスを見始めた時に格好いいと思ったのが悪冠一色(アーガンイーソ―※)だったんで。大鷲さんと組むっていうのは僕にとって特別なこと」と大鷲透への尊敬を口にした。

元悪冠一色で今やDISASTER-BOXのお母さん(?)大鷲透  ©CyberFight

※悪冠一色(アーガンイーソ―):闘龍門、DRAGON GATEで活動したヒールのユニット。メンバーは近藤修司・”brother”YASSHI・菅原拓也・大鷲透・高木省吾など。

HARASHIMA・大鷲透はDDTの中でも特別な2人で一緒のユニットにいられることは特別と吉村。

「DISASTERって空気感、家族なんですよ。自由奔放なお兄ちゃんの平田さんもいて…」と語り

平田一喜に関しては

※自由で不思議なDISASTER-BOXのお兄さん平田一喜 ©CyberFight

「いい人ですよ。DISASTER-BOXの中で一番自由にいられるのが平田さんなんで。あと僕のことたまに素で“吉村さん”って呼ぶことがあります(笑)」と自由でつかみどころのない面白さのある平田を語る。優しくて面白い先輩の様だ。

KO-D6人タッグの戦いの後にも大鷲と平田から

「もう1回DISASTER-BOXを盛り上げよう。と2人が言ってくれたので、こっからもう1回行けるんだろうって。DISASTER-BOX、HARASHIMAさん、大鷲さん、平田さん、僕。もう1回DISASTERをDDTの真ん中に持っていけるんじゃないかなっていうのは感じました。」とユニットの絆を語った。まさに入院中の息子が帰ってきたという感じで、吉村直巳の復帰によりDISASTER-BOXとしてもより一層の家族感を取り戻せたのかもしれない。

最後にKING OF DDT 2021への意気込みを改めて

「5月9日に復帰して、いきなり参加することになった樋口和貞との初シングル、ここに勝って、トーナメント2回戦への進出もそうだし、DDTヘビー級としての格も一発あがると思うんで、他の試合は意識せずに樋口さんだけを意識して仕上げていきます」と力強くアピールした。

DISASTER-BOXの帰ってきた息子・吉村直巳の出場するKING OF DDT 2021は6月10日に開催される。

BLACK OUT presents KING OF DDT 2021 1st ROUND
日時:2021年6月10日(木) 開場18:30 開始19:00
会場:東京・新宿FACE

■対戦カード
トーナメント1回戦 時間無制限一本勝負
HARASHIMA vs 大石真翔
トーナメント1回戦 時間無制限一本勝負
火野裕士 vs 坂口征夫
トーナメント1回戦 時間無制限一本勝負
MAO vs 高尾蒼馬
トーナメント1回戦 時間無制限一本勝負
彰人 vs 竹下幸之介
トーナメント1回戦 時間無制限一本勝負
上野勇希 vs 佐々木大輔
トーナメント1回戦 時間無制限一本勝負
勝俣瞬馬 vs 秋山準
トーナメント1回戦 時間無制限一本勝負
樋口和貞 vs 吉村直巳
トーナメント1回戦 時間無制限一本勝負
遠藤哲哉 vs クリス・ブルックス
アンダーマッチ~KING OF DDT 2021をぶっ飛ばせ!
男色ディーノ&アントーニオ本多&大鷲透&平田一喜&伊橋剛太 vs 岡田佑介&飯野雄貴&納谷幸男&岡谷英樹&高鹿佑也

BLACK OUT presents KING OF DDT 2021 2nd ROUND
日時:2021年6月20日(日) 開場10:30 開始11:30
会場:東京・後楽園ホール

■対戦カード
トーナメント2回戦 時間無制限一本勝負
HARASHIMA対大石真翔の勝者 vs 火野裕士対坂口征夫の勝者
トーナメント2回戦 時間無制限一本勝負
MAO対高尾蒼馬の勝者 vs 彰人対竹下幸之介の勝者
トーナメント2回戦 時間無制限一本勝負
上野勇希対佐々木大輔の勝者 vs 勝俣瞬馬対秋山準の勝者
トーナメント2回戦 時間無制限一本勝負
樋口和貞対吉村直巳の勝者 vs 遠藤哲哉対クリス・ブルックスの勝者
※2回戦終了後に準決勝の組み合わせ抽選をおこないます。
アイアンマンヘビーメタル級選手権バトルロイヤル
<6月2日時点の王者>青木真也
<挑戦者>赤井沙希、アントーニオ本多、大鷲透、平田一喜ほか
※第1512代王者は防衛戦。
※タイトルの性質上、チャンピオンが変更される場合や同選手権試合としておこなわれない可能性がございます。
ステーキ食いやがれpresentsスペシャルシングルマッチ
岡田佑介 vs 男色ディーノ
※特別立会人=林下清志
※ほか数試合予定。

 

吉村直巳のインタビュー前編は下記にて確認可能。

【プロレスTODAY増刊号】DDT・吉村直巳「怪物・樋口和貞を倒しヘビー級の象徴に躍り出る」とKING OF DDTへの意気込みを語る

<インタビュアー:プロレスTODAY総監督 山口義徳>

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