【アイスリボン】藤本つかさが星いぶきとのチョップ合戦を制しICEx∞9度目の防衛!次期挑戦者にIW19奪回の春輝つくしが名乗り上げる!9.18 後楽園「リボンの騎士たち2021」

アイスリボン後楽園ホール大会
「リボンの騎士たち2021」
2021年9月18日(土)後楽園ホール
10時45分開場/11時30分開始
観衆:319人

【練習生紹介】
入場式前のリング上で藤本が練習生2人を紹介。1人は6月13日ピースパ新木場大会でプロレスサークルのエキシビションマッチに出場したキク。もう1人はこれまではアイスのスタッフとして働いてきたが、スタッフとしてではなくプロレスラーになりたいと申し出たカホ。2人は既に、練習を行っておりプロデビューを目指している。

◆第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
×宮城もち&藤田あかね(9分10秒 グラン・マエストロ・デ・テキーラ)安納サオリ&鈴季すず○

前回の後楽園大会に続き、あのたんすずたんタッグを結成した安納とすずは予告通り、お揃いのコスチュームで入場。2人揃って何度もポーズを取るあのたんすずたんに、業を煮やしたもち&あかねのフランクシスターズが奇襲を仕掛けて試合開始のゴング。フランクの奇襲を逆に蹴りで反撃したあのたんすずたんは、連係技、合体技も繰り出しながらペースを握っていく。フランクもタッグワークで応戦するも、最後はもちのメタボリックサンドを着地して逃れたすずがグラン・マエストロ・デ・テキーラでカウント3を奪取。これで安納復帰後、2戦2勝のあのたんすずたん。2日後の横浜リボンではテクラを加えてトリオで、リボンタッグ王者の雪妃を含むRevel&Enemyとメインの6人タッグ戦を行う。

◆第2試合 8人タッグマッチ20分1本勝負
チェリー&トトロさつき&バニー及川&×Yappy(7分50秒 ブロックバスター・ホールド)青野未来&朝陽&NATSUMI○&咲蘭

個性豊かなメンバーが揃った8人タッグはスタートから荒れ模様。チェリーに握手を拒否られた咲蘭が「ばばあ!」と挑発し、試合はチェリーvs咲蘭でスタート。いきなり咲蘭を倒してストンピングを見舞ったチェリーは自軍の選手に指示を出し、4人で咲蘭にストンピング攻撃を仕掛ける。エルボー、切り返しの丸め込みで反撃した咲蘭からタッチを受けた朝陽がドロップキック、さらに青野、NATSUMIのドロップキックアシストを受けてのクロスボディをYappyとトトロに決めれば、バニーが朝陽を蹴りを倒し、Yappyがバニーを負ぶってのヒップドロップ、トトロがバニーをボディスラムで朝陽に叩きつけたりと、両チームが総力戦で互角の攻防戦を繰り広げていった。最後はYappyとNATSUMIの攻防となり、NATSUMIがスクールボーイでカウント2も、さらにエビ固めを狙う。踏ん張るYappyを青野がラリアットをヒットさせてNATSUMIが丸め込むも、Yappyがカウント2でキックアウト。直後、NATSUMIがブロックバスターでホールドし、Yappyからカウント3を奪取した。

◆第3試合 シングルマッチ20分1本勝負
○アジャコング(0分10秒 ギブアップ)真白優希× with 山下りな&藤田あかね
※ロックアップ

◼ガチャ王国の強い要望によりアジャガチャベルトをかけて再試合
○アジャコング(2分46秒 ギブアップ)真白優希× with 山下りな&藤田あかね
※バックドロップの体勢に入ったところ

アジャとの対戦が決まった直後の9月4日道場マッチで「この対戦が私の分岐点になるかなと凄く思ってます。対戦することによって新しい真白を見せる、そう思ってます。この対戦が私にとっての第一歩に、私の強さの第一歩に近付くんじゃないかと思ってます。そしてアジャさんをガチャ王国に入れるぞ~!」と語っていた真白。セコンドにガチャ王国の山下、あかねを従えて、大きなアジャの壁に挑むも、開始早々のロックアップで真白がいきなりギブアップしてしまった。唖然とするアジャ。開始わずか10秒の瞬殺となった。しかし、ここでマイクを手にした真白はアジャ用に作った一斗缶のモチーフが入ったガチャベルトを持ち出すと、アジャにタイトル戦を要求。まったくベルトに興味を示さないアジャに山下も詰め寄るが「台風なんだから、早く帰ろうよ。」と引き揚げムード。ここでガチャ王国公認レフェリーである石黒レフェリーがベルトをリング中央で掲げ、半ば強引に再試合を認めてしまった。コーナーのアジャを山下とあかねが引っ張り出しダブルタックルで吹っ飛ばすと、真白にカバーに入るように指示。カウント2で返したアジャはセコンドの2人に抗議するも、真白は目突きからのスクールボーイ、さらにドロップキックの連打からコーナーに上がるとホワイトボディアタックを狙う。しかし、これを下からのカウンターパンチで返したアジャはエルボードロップからカバー。セコンドの山下とあかねがカットに入ると、アジャにダブルのブレーンバスターを狙うがアジャが2人まとめてブレーンバスターで投げ返す。なおもスクールボーイを狙う真白だが、アジャは体重をかけて押し潰すと、助けに入った山下のエルボーを真白に誤爆させ、ロープに飛んだあかねの足を払って真白に誤爆のプレス。2発目のエルボーを決めたアジャはバックドロップの体勢に入る。真白の腰に手を回してロックするが、真白はこの段階でギブアップ。驚きの表情を浮かべたアジャは「ごめん、35年やってるけど意味分からんねぇ。バックドロップ投げてないんだよ、だってまだ。ビックリしたよ。え?普通に抱えただけだよ?凄い持ってたとかじゃないんだって。ギュッと力入れただけだよ、ちょっとだけ。嘘でしょ…。」と勝ったことに納得がいかない様子。そんなアジャに真白は「アジャさん、私に勝ったので、ベルトあげます。」とアジャ用のガチャベルトを渡そうとする。「この場で返上します!」というアジャを山下とあかねがリング中央に引きずり出すと、真白と共に、4人で記念撮影。まるでアジャがガチャ王国に加わったかのようなシーンを作ってしまった。

◆第4試合 IW19選手権試合19分1本勝負
[王者]×星ハム子(10分56秒 ハルカゼ・空)春輝つくし○[挑戦者] ※第13代王者3度目の防衛に失敗 第14代王者誕生

前回の後楽園大会でトトロ相手に2度目の防衛を果たしたハム子に背後からドロップキックを叩き込んだ前IW19王者のつくし。ピースパの看板を懸けて、満を持してのリターンマッチに挑んだ。開始と同時につくしがドロップキック、ミサイルキックの先制攻撃に出れば、ハム子もラリアット、タックルでつくしを吹っ飛ばす。さらにハム子がはりつけドロップキックを放てば、つくしも即、はりつけドロップキックを決める。つくしの手の甲へのフットスタンプをかわしたハム子が逆につくしの手の甲へフットスタンプと、まさにやられたらやり返す攻防が目まぐるしい展開で繰り広げられていった。

試合はハム子のハムロール2連発、女の執念をいずれもキックアウトしてみせたつくしが、リバースのフランケンシュタイナーからコーナーに上がると、奥の手であるハルカゼ・空を決めカウント3を奪取。ハム子からIW19王座を奪回した。

◆第5試合 FantastICE選手権試合 チェーンアタックオンリーハードコアマッチ30分1本勝負
[王者]○山下りな(12分53秒 エビ固め)テクラ×[挑戦者] ※チェーン上へのスプラッシュマウンテン
※第2代王者2度目の防衛に成功
※チェーンを使用しての攻撃でのみフォール・ギブアップが認められる変則マッチ

第2代FantastICE王者の山下に挑むのは曲者テクラ。この日の試合ルールはリング上にちりばめられたチェーンを使った攻撃からのフォールのみカウントされるチェーンアタックオンリーハードコアマッチ。早速、チェーンを1本取り上げて凶器にしようとするテクラに対して山下は「ちょっと待て。」と制すると、チェーンを一カ所にまとめ、そのチェーンの山の上に背中受け身を取り、苦悶しながらもテクラにも「やってみろ!」と挑発。テクラは一瞬、受け身を取る素振りをみせながら、山下に蹴りを入れる。怒った山下がボディスラムでテクラをチェーンの山へ。さらにテクラの腹にチェーンを置き、その上にエルボードロップを入れて、自らも痛みに耐えつつ、テクラの首をチェーンで絞め上げる。なんとかしのいだテクラはチェーンを振り回して山下を推すと、今度は山下の首にチェーンを回して絞め上げる。これを逃れた山下は大量のチェーンを掴んでテクラの額に当てると、そこにヘッドバット。さらにチェーンの山にブレーンバスター。

ダメージを受けながら、ボトムロープに巻きつけられたチェーンを引っ張り、山下の突進をつまづかせたテクラは山下の首にチェーンを巻きながらのウィーバックネヒトへ。さらにテクラは自身の足の先にチェーンを巻くと山下の側頭部にその足で蹴りを見舞う。追い込まれた山下だが、カウンターのラリアットをヒットさえると、今度は山下が自分の腕にチェーンを巻きながらの飛び込みラリアットでテクラを吹っ飛ばす。そしてリング中央にチェーンを重ねると、その上にテクラをスプラッシュマウンテンで叩きつけカウント3を奪取した。

◆第6試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合30分1本勝負
[王者]世羅りさ&○雪妃真矢(17分45秒 エビ固め)ラム会長&尾﨑妹加×[挑戦者] ※タイガードライバー
※第53代王者2度目の防衛に成功

アジュール・レボリューション2度目の防衛戦の相手はRevel&Enemyのラム会長と妹加。ベルト獲りに執念を燃やす妹加は序盤まら雪妃をタックルで吹っ飛ばし、さらにコーナーに振られてのアジュレボ合体アタックを逆にカウンターのタックルで2人まとめて吹っ飛ばすなど、闘志全開。軽量の会長に的を絞ったアジュレボが集中攻撃を仕掛けるも、会長も粘りをみせる。世羅におんぶスリーパーを決め、アシストに入った雪妃と2人まとめてドロップキック、さらにフェイスバスターで叩きつける。

勢いに乗る挑戦者チームは雪妃を捉え、会長がスイングDDT、619、雁之助クラッチを決めれば、妹加はロープに飛んでのスライディング式の延髄ラリアットを連発。しかし妹加がコーナーに上がったところを雪崩式のジャック・ハマーで切り返した雪妃は蹴りのコンビネーションを決め、世羅のアシストを受けながら、妹加を雪の結晶でフォール。カウント2でキックアウトした妹加はカウンターのラリアット、アルゼンチン・バックブリーカーからのアルゼンチンバスターを決めるが、世羅がドロップキックで妹加を吹っ飛ばすと世羅が妹加を持ち上げ、雪妃の膝蹴りに上に落とす合体技を決めると、さらにダブルのど輪落としを爆発。

コーナーに上がった雪妃は妹加の両腕を取ると、妹加の顔面に膝を突き当てて、そのまま体重を乗せて浴びせ倒す。最後はタイガードライバーで妹加を沈め王座V2を果たした。

◆第7試合 ICEx∞選手権試合30分1本勝負
[王者]○藤本つかさ(21分03秒 ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド)星いぶき×[挑戦者] ※第32代王者9度目の防衛に成功

前哨戦ではお互いの胸元が真っ赤になるまで、激しいチョップ合戦を展開した藤本といぶき。タイトル戦はリング中央でのロックアップからスタートした。腕の取り合いから藤本がヘッドロックを決めるが、ロープに飛ばしてタックルを見舞ったいぶきは飛び込みのダブルチョップの先制攻撃。さらに藤本をコーナーに飛ばしての踏みつけ。これに怒った藤本が逆コーナーにいぶきを投げて踏みつける。両者、ここでリング中央へ。いぶきがチョップを見舞うと藤本もチョップで応戦し、早くもチョップ合戦がスタート。ダブルチョップから卍固めに入った藤本はロープに逃れたいぶきにチョップを1発。ロープに振られたいぶきだがクロスボディで反撃。コーナーに藤本を飛ばして串刺しボディアタック。再びチョップ合戦へ。再びダブルチョップでいぶきを倒した藤本はコーナーにいぶきを振り、串刺しドロップキックからよーいドン、ミサイルキック。さらにはりつけドロップキックを決め、場外にいぶきを落とす。コーナーに上がった藤本だが、これに追いついたいぶきがエプロンで藤本を投げ落とし、逆にいぶきが場外に藤本にプランチャ。リングに戻すと今度は藤本に馬乗りになってのダブルチョップの連打。これを反転した藤本もダブルチョップ連打で反撃。再び反転して上になったいぶきがダブルチョップを連打。今度はカサドーラを決めた藤本がいつもは蹴りを見舞うが、あえてダブルチョップからクロスフェースへ。ロープに逃れたいぶきは河津落としからグランドでの変形アームブリーカーへ。ダイビングボディアタックを決めたいぶきはリング中央で3度目のチョップ合戦に持ち込む。

さらに途中で藤本のコスチュームを脱がせたいぶきは露わになった藤本の胸板に強烈なチョップを打ち込んでいく。直接、地肌にチョップを受けることになった藤本は一撃ごとに顔をゆがめる。その胸板はすでに腫れ上がっているが、そこにチョップが打ち込まれるため、肌が切れ血がにじむダメージへ。レフェリーが渡そうとするTシャルも奪ったいぶきは場外にTシャツを投げると再び藤本にチョップ。藤本も打ち返していくが明らかにダメージは藤本が上。さらに藤本をコーナーに詰めて、いぶきがチョップ連打。切り返した藤本もチョップ連打。

コーナーを変えて、このチョップ連打合戦を繰り広げ、リング中央に戻ると、いぶきが飛び込みのダブルチョップで藤本を吹っ飛ばす。起き上がった藤本は延髄ハイを決め、藤本の足の間にいぶきがスライディングすると、ビーナスクラッチに決めた藤本は、キックアウトしたいぶきにサッカーキック3連発からPKからのカバーを3度。そして自らコーナーにいぶきを詰めてのチョップ連打からジャパニーズ・オーシャン・サイクロンを狙っていぶきを抱え上げるが、これをバックに回って逃れたいぶきはライトニングスパイラル、さらにハムロール、いぶning starも藤本はなんとかキックアウト。コーナーに上がったいぶきはダイビングボディプレスも藤本がかわす。いぶきのグッド・いぶニングも藤本はインフィニティへ。カウント2で返したいぶきだが、藤本はダブルチョップの連打から、再びいぶきを抱え上げジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールドを決め、カウント3。ベルトを腰に巻いた藤本は涙を浮かべながら勝ち名乗りを受けた。

〈試合後のリング上〉
藤本「いぶきの成長の嬉しさの涙なのか、チョップが痛すぎて泣いてるのか分からないぐらい泣けてます。皮膚が、皮膚が裂けた…痛い…。いぶきのことは6歳ぐらいから知ってて、自転車の乗り方教えたり、算数教えたり、もう本当の娘みたいに可愛がってて、そんな子と今日タイトルマッチができて嬉しいけど、私の心は痛くて折れました。あなたは十分、プロレスラーです。3年前、星ハム子の娘じゃなくても輝けるよって言ったけど、もう星の様にキラキラに輝いてる。恐れ入りました。ありがとう。」

いぶき「チョップ痛かったです(と涙ぐむ)。自分は右肩を負傷してから自分の武器であるエルボーを使えなくなり、その時はプロレス辞めたいって思ってました。でも、つっかさんがチョップを教えてくれたから、このリングに今、立ててるんだと思います。凄く感謝です。本当にありがとうございました。」

藤本「若干チョップ教えたことを後悔しております。」

いぶき「デビューしてから、自分が星ハム子の娘、星ハム子の娘って言われて、自分は星いぶきって認められてないんじゃないかってずっと悲しくて、でも3年前のシングルマッチの時につっかさんは星ハム子の娘じゃなくて星いぶきだって言ってくれたのが凄く、一生忘れられなかった言葉です。お客さん、自分は星ハム子の娘じゃなくて星いぶきです!認めてくれますか?(※観客から拍手)今日から星ハム子の娘って言われないように、星いぶきって言われるように、これからも精進してやっていきたいと思います。本当に今日はありがとうございました。今日勝ったら一番やりたい選手がいたんですよ。(リングサイドを見回して)いた!NATSUMIとやりたかったんです。自分、前回、横浜武道館で負けて、でも今回はアジャさん関係なくプロレスラーとして負けたのが凄く悔しかったので、シングルマッチしたいです。」

藤本「アジャさんがね、NATSUMI選手のことは全てアイスリボンにお任せしますとおっしゃってます。NATSUMI選手がOKだったら是非シングルマッチお願いしたいんですけど、いかがでしょうか?」

NATSUMI「ぜひお願いします。」

いぶき「NATSUMIとやりたい場所があるんです。大田区、11月13日の大田区で試合がしたいんです。(※NATSUMIが了承する)はい。決まりました、大田区。前は負けは負け。でも今度は勝ちは勝ちって言われるように勝ってきます。お願いします。」

藤本「いいな。早くから決まって。私は9度目の防衛に成功しました。メキシコにこれで…。」

※春輝つくしが藤本の背後からミサイルキック。藤本が飛ばされ倒れる。

つくし「今日、ハム子さんからIW19のベルトを取り返しました。次はそのベルト、7回挑戦して獲れなかったそのベルト、ICE×∞のベルト、8度目の正直、そのベルトに挑戦させてください。」

※藤本が起き上がって、つくしの前に立つ。

藤本「なにー痛い。空気、読めますね。待ってました。つくしとやりたいと思ってました。あなたとだったらメキシコでもどこでもやりたいな、ICE。選んでいいよ。」

つくし「11月13日大田区で、やりたいです。」

藤本「大田区で?」

つくし「大田区で!」

藤本「大田区で?」

つくし「大田区で!」

藤本「じゃあ、大田区でやりましょう!よろしくお願いします!(IW19のベルトを見て)そのベルトいいな。大田区でよろしくお願いします。」

つくし「よろしくお願いします。」

※最後は藤本といぶきが並んで大会を締め、最後まで残った藤本といぶきがここで一発ずつチョップを打ち合いエールを交わす。

〈試合後の藤本つかさ〉

「こんにちは。皆さん。元気ですか…。もうギブアップ!(苦笑)。胸だけじゃなくて手もパンパンに腫れてて震えてるんですけど…。いやぁ、泣きました。プロレス人生、苦しくてとか、ツラくて涙を流したことはあったんですけど、試合中に痛くて泣けたっていうのは初めてかもしれない。もうホントに痛かった。星いぶき、すげえ。チョップを教えたこと後悔してます。何発だったんですかね?分からない。」

――おそらく、いぶき選手が142、藤本選手が129、最後に1発ずつで計約270発。

「270ぐらいやった私たちも凄いですけど、数えたのも凄いですね(笑)。」

――いぶき選手は戦前に小橋vs健介戦を挙げていましたが、こうなることは想像していましたか?

「想像はしていなかったんですけど、あの試合を観ろと言われて、実際に観させていただきました。チョップの数を超えたと言うのはおこがましいですけど、あの試合をまずいぶきが観てることに、勉強してるなと思いましたし、いぶきの思いがチョップに込められてた…そんな試合でした。昔はいぶちゃんって、向こうもつっかとかつかさって呼び合ってた仲でしたけど、本当に今は星いぶき選手としてリングに立てたこと、プロレスって面白いなって思いました。今日も新しい練習生を2人紹介しましたけど、1人はうちのスタッフであるカホ。カホはまだ18歳?19歳?なんですけど、彼女がまだファンの時に売店によく来て、アイスリボンで働くことが夢なんですって言って私のポートレートをおこづかいで買ってくれたりした子なんですよ。その子が本当にアイスリボンで働いて、そして、働いてたらレスラーになりたくなっちゃったっていう、また新しいタイプなので、そういった子といつかタイトルマッチが出来るように、まだまだチャンピオンでいたいと思います。」

――試合後につくし選手から改めて挑戦表明がありました。

「前回はドロップキックで奇襲で、今回はその上のミサイルキックという高いところから奇襲されて挑戦表明でしたけど、つくしとやっぱり約束を果たさなきゃなっていう気持ちはありますね。」

――試合は大田区で?

「大田区…大田区って言ってましたもんね。でもつくしとは大田区が相応しいんじゃないかなと思いました。」

――いぶき選手との試合でこれまでとは違ったインパクトを残して、次も期待されると思いますが。

「大田区っていう日にちは私たちがメキシコから帰ってきての大会ではあるので、なんかこう、メキシコのルチャ要素もお互い吸収してるので、4月にやった試合とは異なるんじゃないかなとは思います。はい。痛い…痛い…痛い…。頑張りました…ありがとうございました…。」

〈試合後の星いぶき〉

「あぁ、痛い…。」

――胸が真っ赤だが。

「手も腫れて痛い。腕も痛いです…。」

――晴れ晴れとして見えますが?

「いや、やっぱり3年以上もシングルやってなくて、で、第2の人生を歩ませてくれたのが藤本つかさ、あの方なので、凄い痛かったし緊張したし、でもやっぱり楽しいが勝ちました。」

――チョップを予告していたが、ここまでやり合うことは予測していましたか?

「いや、全く予想してなくて、道場マッチの時もここまでやってなくて、逆に自分が藤本つかさの胸を真っ赤にさせてたのに、まだ自分見てないんですけど、自分まで真っ赤になって、相手の痛さを今日初めて知りました。」

――出し切った感はありますか?

「いや、もう120、いや150、いやそれ以上、もっと出し切れたんじゃないかなと思います。」

――星ハム子の娘じゃなくて星いぶきだと。この試合をやったことで一歩進める?

「自分は…なんか本当にお客さんの方からも先輩方からも星ハム子の娘だよね?星ハム子の娘だよね?って(※涙ぐみながら)プロデビューしてちゃんと星いぶきっていうリングネームもあるのに、星ハム子の娘って言われるのが一番悔しくて、やっぱり一番理解してくれたのがつっかさんで、つっかさんが星ハム子の娘じゃなくて星いぶきだよって言ってくれたことが凄く嬉しくて、早くお客さんにも認めてもらいたくて、でも今日の試合で認めてくれたお客さんが多いんじゃないかなと思って。まあ、ここで嬉しがってちゃ意味がないので、本当に第2の人生の初めなんじゃないかなって今日思います。」

――NATSUMI選手との試合も決まりました。今後に向けてはどうですか?

「前回NATSUMI、アジャさんからのアシストがあってNATSUMIが勝った。確かにアジャさんが言ってくれた負けは負け。凄い悔しくて、でも絶対にNATSUMIを倒して、これでライバルストーリーが終わるわけじゃないので、これからもライバルとして頑張っていきたいのと、今高校3年で今はもう9月。もう終わりに向かってているので、今日はICE獲れなかった。でもICEは諦めてるわけじゃないので、絶対に卒業するまでにベルト獲って、卒業式巻いて学校行きたいと思います。」

――相手の水着を取った時に自分も取られるとは?

「1%はありました。あと、着られたら終わりだと思ったので、何がなんでも、Tシャツ渡されようがコスチューム渡されようが、絶対に投げ捨ててやろうと思ってやりました。」

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