【“世界の究極龍”ウルティモ・ドラゴン インタビュー】<闘龍門、再会。vol.2>教え子たちが再び集結する大会に向けて思いを語る!


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――ウルティモ選手の特殊な経験によって、後進の若い人たちの夢をかなえている部分も大きいですよね。

「よかったかどうかは自分ではわからないですけど、自分が道しるべとして闘龍門を作ったじゃないですか。それによって意外と簡単にできちゃった子もいるわけですよ。自分の場合はやっぱり簡単じゃなかったですよ」

――プロレス学校、しかも海外に作るなど、前例がないことでしたからね。

「そうそう。あの手この手いろんなことを考えてやってきました。自分が経験したから、それって自分のものなんですよ。それを人から教えられたら、たぶんけっこう簡単にできるかもしれない。その辺が自分とは違うのかなってたまに思ったりもしますね。なので、若い子にはもっと貪欲さを持ってほしいと思います」

――35年間やってこられた秘訣ってなんでしょう?

「簡単に言えば自分はラテン気質。いろんなことあまりマジメに考えないですし、日本のレスラーってみんなマジメだから。自分にももちろんポリシーはありますよ。自分のポリシーって、日本のレスラーのポリシーとは違うんです。プロレスラーでいる間はメキシコをベースにして、メキシコのスタイルでルチャリブレというのがボクのポリシー。日本のレスラーは全力で闘って、控室に帰ったらフラフラという人が多い。でも自分はまったく違って、リング上というのはパフォーマンスなんです。その辺のアプローチって違うのかなって。自分は35年間、そういう感じでやってきて、リング上で自分を表現して楽しんできました。自分のプロレスラーとしてのポリシーは守ってね。日本のレスラーって、やってることにはアタマが下がるし、すごいなって思います。だけど、自分の中のプロレスの信念スタイルとは違うなって思います」

――なるほど。では最後に、6・3後楽園はどんな大会にしたいですか。

「まず、お客さんが第一です。お客さんがハッピーな気持ちになって、コロナ禍がちょうど終わりかけてるのかな、終わるのかな、わかんないけど、このような状況でプロレスを見に来てくれる。ボクとしては当然、ハッピーな気持ちでお客さんに帰ってもらいたい。おもしろかったね、また行きたいねと言ってもらえるようにね。あと、選手たち。選手たちが昔の仲間と会えて、また来年もやろうよと、そう思ってもらえるように。選手もお客さんも団体関係者も、自分自身も、ハッピーな気持ちになれればいいと思います。みんなが幸せになれるような空間にしたいですよね。そういう興行にしたいし、それがDRAGON GATEの、話が大きいかもしれないけど日本のプロレス界の発展につながるのだったらうれしいかなと思いますね」

――DRAGON GATEはもちろん、いろんな団体から集まってきますから、そこから波及していけばいいなと思いますね。

「そうですね、そう思います」

クレイジーMAX、M2K、イタリアンコネクションの復活に懐かしさをおぼえ、このユニットが団結し進行形のDRAGON GATEに対抗するサプライズが発生したのが前回の大会だった。

第2弾となる今大会もまた、懐かしさと新しさが同居することになるのではないか。

ウルティモ・ドラゴンが作り出した世界観は現在にも受け継がれており、だからこそ両団体のファンはもちろん、どちらか一方の団体しか知らないとしても楽しめること間違いなし。

ウルティモが言うように、「何が起こるかわからない。とにかく会場に来てください」なのである。

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