【全日本】ハンセン&小橋が見守る中、宮原が諏訪魔を撃破し三冠奪取!「この先をこの俺が引っ張っていく」

全日本プロレスは9月18日、18年7か月ぶりに聖地・日本武道館に帰還となる「楽天チケット Presents 全日本プロレス50周年記念大会」を開催した。

「楽天チケット Presents 全日本プロレス50周年記念大会」
日時:9月18日(日) 15:00開場 16:30試合開始
会場:東京・日本武道館
観衆:4780人

メインで行われた三冠ヘビー級選手権は王者・諏訪魔に第9回 王道トーナメントを制覇した宮原健斗が挑戦。

またこの試合には特別立会人としてスタン・ハンセン氏と小橋建太氏が見届けた。

試合は時折ラフな展開を見せるも日本武道館のメインらしく、肉体と肉体がぶつかり合う両者意地の展開となった。

宮原の頭蓋骨をグイグイ締め上げる諏訪魔が序盤を制し、徐々にヒートアップ。

リング下に降りた際、ハンセン氏を挑発。

宮原もエプロンで強烈なパイルドライバーを炸裂させる。

中盤になると宮原が諏訪魔のバックドロップの連発に絶体絶命の大ピンチに。

強烈な波状攻撃を食らうも何とか耐えきり、大逆転劇へ。

宮原は最後の力を振り絞り、切り札のシャットダウンスープレックスホールドを決め3カウントを奪取。

<試合結果>

▼第12試合 メインイベント 
三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第67代王者】諏訪魔 ×
vs
【挑戦者】宮原健斗 〇(第9回 王道トーナメント優勝)
16分35秒 シャットダウンスープレックスホールド
※諏訪魔が初防衛に失敗、宮原健斗が第68代王者となる

勝ち名乗りを受けるとセミの次期三冠挑戦者決定戦でジェイクを僅か43秒で仕留めた野村直矢がリングイン。

翌日の後楽園大会で新王者の宮原への必勝をアピールした。

最後にリングに残った宮原がマイクを持ち「帰ってきたぜ、日本武道館!今日は最後まで応援を本当に有難うございました。申し遅れました、新チャンピオン宮原健斗です。今日で全日本プロレスは50周年だ。俺ら全日本プロレスは歴史があって今がある。その歴史があってこの先をこの俺が引っ張っていく。そして今日久しぶりにプロレスを見た方、初めて見た方、テレビを見てる方に聞きたい。宮原健斗カッコいいだろ?カッコいいだろ?そしてだ、今、この長い歴史の中で歴史の中で最も最高のチャンピオンは誰だと思いますか?満場一致で、宮原健斗です。明日から、三冠戦明日だっけ?やばいぞこれは。明日は東京・後楽園ホールで試合があるから、この続きを見たいヤツは必ず来い。そして今日、僕たち全日本プロレスは50年の歴史を共に歩み、新たな時代に突入した。見ててわかるだろ、今日の試合を!明日から新たな歴史の始まりだ。これからも全日本プロレスの応援、よろしくお願いします。最後に会場、そしてテレビの前の皆さんに聞きたい!全日本プロレス、最高ですかー?全日本プロレス、最高ですかー?ラスト、全日本プロレス、最高ですかー?全日本プロレス、最高!」

■試合後バックステージコメント

ーーベルトが戻った気持ちはいかがですか?

宮原「俺が巻いてこその全日本プロレスだ。俺が巻いてからが勝負だからな。これは50周年の俺への宿命だ。これからだ大事なのは!」

ーー18年ぶりの武道館のメインを締めた気持ちは?

宮原「これも必然だろ!俺が全日本プロレスの50周年のメインイベントに立ち、そしてこのベルトを巻いて最後に退場する。これがこれからの俺のプロレス人生の宿命だ。そして宿題だ。俺は今日で終わりじゃないからね。明日からだから、俺らの新しい全日のスタートは。今日1試合目から見てわかるでしょう。俺だけじゃねぇって。」

ーーバックドロップの連発を耐えてシャットダウンで決めた試合を振り返ってみて

宮原「そりゃそうだろ、あっちも時代を築いてきた男だからね。意地もあっただろう。ただね、もう時代は動いてんだよ。いつまでもその意地、思い出を入れ込んでも未来はないからね。もうここ10年の全日本プロレス引っ張ってるの俺だから。それが一度道を外れただけだ。今日1試合目からメインイベント見てわかったでしょ。新たなNEWスターが誕生してるだろ。今までは俺だけだったけどな。今日の1試合目からVTR見たけどな、スターが少なくとも2人は誕生してたな。楽しみだよ、明日から。いままで俺一人で突っ走ってきたからな。心強いよ。ようやく気づいたかって、他のレスラーは。」

ーー51年目からどんな全日本プロレスにしたいか?

宮原「なんか時代の流れ的に過去の歴史を嫌がる光景がある。俺は言った。ジャイアント馬場さん、ジャンボ鶴田さん、四天王、武藤全日本、秋山全日本、あえて口に出したんだ。なにも触れちゃいけない過去じゃない。その過去があっていまがあるからね。触れちゃいけないことなんか俺には関係ないし、それを踏まえて今があるんだ。ファンあっての俺らだからね。そんな隠したらファンは嫌でしょ。まぁ今日から始まりですよ。誰でも過去はあるわけで。」

ーー早速明日から始まります。

宮原「始まっちゃうね。早すぎるだろ!オイ、野村直矢、いただろまだレジェンドの2人が、早いし入場するのが。そういうとこだぞ、お前。まぁ個性があって素晴らしいんじゃないでしょうか。リングで向かい合えば、明日は真っ向勝負だ。マイクは80点かな。これいま流れてるんでしょ?明日は後楽園ホールだ。俺を見たかったら見に来い、明日。そして新しい全日を見に来いや。見なきゃ損だぜ。」

ーー新しい時代の手ごたえは?

宮原「感じてますよ。今までだったら俺だけが一人で突き抜けようと思ったんですけど、ただ今日の試合を1試合目から見てたらパワーをもらったね、若い選手から。もう彼らも若い選手って一括りにされたくないんじゃないですか。明日から見てりゃわかるでしょう。1試合目から素晴らしい闘いばっかりだった。彼らのなかでもう上の世代に任せちゃいけないと思ったんじゃない?まぁ、そのなかに俺が入ってたらヤバいけどね。ただそれくらいのものを感じたよ、今日。凄いよ、新しく生まれ変わってるよ。感じたでしょ?なんか全日らしくねぇなって感じたよ、俺も。最高だよ、いい気分だ。さぁ全日本プロレス50周年、歴史があって今があるからね。過去の偉大な先輩レスラーに敬意を払うよ。ただ、俺らは全日本プロレスのブランドに頼ってるつもりは1ミリもないからね。違うんだよ、よくそう思われがちだけど。全日本プロレスの意地ってのがあるんだよ。ブランドに頼ってるわけじゃねぇんだよ。そんなもんはクソ食らえだ。俺らは全日本プロレスというプロレス界で位置するメジャーの意地があるからな。その先頭を切る俺がスーパーメジャーだ。そしてスーパースターだ。明日から新たな歴史が始まる。まずは日本武道館に戻って来てくれたこと、最高だ。ただ、日本武道館にすぐにでも戻って来たい気分だな。1年に一度、1年に3度、1年に6度、1年に12度と俺らはこの日本武道館に戻って来るからな。明日、野村直矢、真っ向勝負だ!」


 
※諏訪魔はノーコメント。

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