柳川澄樺、プロレスラーとサウナスタッフの二刀流、 両ジャンルで世界へ進出!

ーーこの「ヤナガワールド」というのは、柳川さんのもう一つの顔である、サウナの世界でも使用されていますよね。

柳川 ええ、サウナの方ではその「ヤナガワールド」っていう名前を名義にしてやっています。

――ああ、完全にその名前で統一されているんですね。そもそもサウナとの出会いっていうのはどこから始まったんですか。

柳川 出会いはコロナの時に、「サ道」っていう、サウナに関するドラマがあったんですけど、そこからサウナにハマったのがきっかけです。それで、いろいろ調べていくうちに、どうやら熱波師とかそういう資格があるらしい、というのがわかって。まあ、お遊び半分で資格は取ったんですけど、ある時に「渋谷サウナス」っていうところのオープニングメンバーを募集していて、そこで今自分がやってるアウフグースっていうものと、ウィスキングっていう、またちょっと別の部類のものがあるんですけど、それが学べますというふうに書いてあったので、「これはもう自分やるしかないな」と思って、そこで飛び込んだのが、出会いです。

――お遊びで資格を取られたといわれていましたが、そう簡単に取れるものなのですか。

柳川 正直、あれは言ってしまえば誰でも取れるんですけど(笑)。まあ、でも「渋谷サウナス」のスタッフとなって、アウフグースを始めたのが2月とかで、そこから3ヶ月後の5月には日本選手権みたいなのがあって、それで2位になりました。そこで、世界の切符を手にしたので、アウフグースを始めて3ヶ月でその世界行きを決めてしまったっていう(笑)。本当に運が良かったんですけど、そのときはそういう流れでしたね。


※メキシコ遠征

――サウナでも、世界進出と。まさにヤナガワールドですね。サウナの魅力はどういったところに感じますか。

柳川 自分は本当に生きてるって実感できるものがすごい好きで。元々ダンスもやっていて、舞台で踊ってるときも、なんか生きてるなっていうのを実感できて、好きなんです。プロレスもリングの上で戦ってるときに、痛みとか感じながらも立ち向かっていく時に、なんか生きてるなーって思うんです。それと同じようにサウナも整ってるときに、「わー、自分もう生きてるぜ」って感じるんですよね。そこが本当に自分では最大の魅力だなって思いますね。

――プロレスの入場のときにタオルを回したりもされていますが、あれはなにかサウナと関係してるんですか。

柳川 あれがアウフグースのパフォーマンスなんですよ。ああいうのを(サウナの)中でやってます。基本的にお客様に風を送るのももちろんあるんですけど、その中でパフォーマンスをするのがアウフグースの魅力の一つでもあって。ああいうふうにタオルをクルクル回すことによって空気を攪拌することはもちろん、お客様の視覚にも楽しめる、みたいな。それプラスアルファでアロマを使って香りを楽しんでもらったり、肌で感じてもらったり、視覚でも楽しんでもらって、五感で楽しめるようなものがアウフグースなんです。

――サウナのお客様と交流される機会もあると思うんですけど、その中でどういったところにやりがいを感じますか。

柳川 やっぱり受け終わった後に、「最高だったよ」とか「めっちゃ気持ち良かった」っていうお言葉をいただくと、やっててよかったなって思います。

――いまの柳川選手の活動はサウナとプロレス、二刀流というような捉え方をしていいですか。

柳川 そうですね。本当に、二刀流なので、「どっちのほうが大事なの?」とか聞かれたりするんですけど、自分の中ではどちらももちろん、大切なものです。どちらかと選びようがなく、ちゃんと二刀流としてずっとやっていきたいなという気持ちがあります。

――いまはスケジュール的には、月にしてプロレスとサウナの割合はどれくらいでしょうか。

柳川 月によっても結構、変動するんですけど、試合とサウナで大体半々ぐらいな感じになっていますね。多いとアウフグースが月8本とかやる感じですかね。だいたいは5から8くらいでしょうかね。

――ふだんは「渋谷サウナス」に所属されているとのことですが、そこのお仕事として、サウナの活動をされているということでしょうか。

柳川 はい、「渋谷サウナス」で仰ぐ、プラスアルファで外部にオファーが来たら、そちらの施設様で仰がせていただくみたいな感じですね。

――外部のオファーっていうと、例えば「ヤナガワールドさんでお願いします」みたいな指名があったりするのですか。

柳川 はい、ありがたいことに、ありまして、それで行かせていただくっていうというのは多いです。

――では、サウナの世界でも、それなりに名前が知られつつあるっていう感じなんですね。

柳川 これもありがたいことに、サウナの世界大会に行かせていただいたのが大きいですね。やはりその大会ってのはサウナ—にとっては注目度の高い大会なのでそこで一気に名前を知ってもらう良い機会だったのかなと思っています。

――世界大会でパフォーマンスをやった際は、お客さんや審査員の方の反応はいかがでしたか。

柳川 実際、お客様も審査員も一緒に入っての中で審査されるので、ダイレクトに感想が聞けるんです。私達はその団体で女子3人で仰ぐことになってて、スチュワーデス・CAの格好してやったんですけど、やっぱり日本人の女性って若く見られるじゃないですか。すごい若い子3人がなんか頑張ってやってるみたいに思われたみたいで。でも、自分は当時30いくつとかだったんで、全然若くないんですけど(笑)。「10代じゃないの?」みたいに言われたりとかして、何かそういう若い子たちが頑張ってCAをの恰好して仰いで。「すごいねかわいいね」みたいに言っていただいて。いい印象をすごい持たれましたね。ありがたいことにすごい高評価をいただいて。大会自体、1週間あったんですけど、自分たちの出番が終わった後も「CA!CA!」みたいな感じでなんかフライトのポーズしてもらったりとか。すごいそれは嬉しかったですね。

――場所はどこに行かれたのですか。

柳川 ドイツです。ドイツの地域はなんて言うところだったんだろう…(笑)。そこにある施設で1週間行われたんですよ。

――柳川選手ととサウナの共通点で言うと、技の名前って結構サウナから来ていますよね。

柳川 そうですそうです。「1010(セントー)」はもちろん、お風呂の銭湯から来てるんですけど、あとメキシコでもよく使った「グルシン」もあれはサウナから来てまして。サウナ用語で水風呂あるじゃないですか。水風呂の10度以下のことを、シングルとかグルシンって言ったりするんですよ。10度以下の水風呂ってもう入ってられないんですよ。冷たすぎて、もう肌に突き刺すような痛みが全身を襲うんですよ。そこからヒントを得てグルシンっていう名前をつけました。あの技って全身に効くじゃないですか。結構な拷問技だと思うので、いい名前だなと思ってそのまま付けました。

ーーそれでは最後に、二刀流ということで、2025年、プロレスの方と、サウナのそれぞれの目標を聞かせてもらっていいですか。

柳川 まずプロレスの方クイーン・オブ・JTOのベルトを取ったので名実ともにJTOの顔になれるように、自覚を持って行動していきたいですね。あとはもちろんJTOのタッグのベルトだったり、JTOのもう一つのベルトもあるので、そこを三冠取れるように頑張りたいということと、あとはやっぱりもう一度メキシコに行きたい。あとはアイスリボンさんの方でもグランドスラムを目指すと、この間ちょっと宣言しましたのでそれを実現させたいです。タッグとICE×インフィニティと、トライアングルリボンと。引き続きアイスリボンファミリーでよろしくお願いします。サウナにおいても今年また大会に出る予定がありますので、また世界に出られるように高めていくのはもちろん、またその施設でもお客様に満足していただけるようなパフォーマンスをお届けできたらなと思っています。

<写真/文:泉井弘之介>

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