リングアナウンサー卒業目前の東京女子・難波小百合「プロレスラーとの接し方」


「写真提供:東京女子プロレス」

 晴れてリングアナ候補として東京女子に入団。愛野の計らいで試験的にコールをした後、2018年5・3後楽園で正式にリングアナデビューとなった。それは前任者・愛野のプロレスデビュー戦で、元・新日本プロレスの田中ケロリングアナを前に初コールをおこなったのである。

「あの日はものすごく緊張していました。ただ、ケロさんの存在がすごく大きかったです。委縮していた私に、『自分がコールするときは自分の時間だから好きに表現していいんだよ』と言ってくれて、実際にそれを体現されているのもわかりました。とはいえ、私が最初から自由だったら大事故になるので(笑)。ケロさんの言葉は自分が委縮してしまったときや、定期的に思い出したりして、すごく励みになっています」


「写真提供:東京女子プロレス」

 以来、東京女子で選手をコール。リングアナとはプロレスイベントの入口でもある。ある意味で東京女子の顔になったと言ってもいいのだろう。では、リングアナの立場からリングで闘う選手たちはどのように見えているのだろうか。

「リングアナは選手を送り出すポジションだと思ってます。また、選手を応援するポジションでもある。熱が入りすぎるあまり、ゴングをよけいに叩いてしまうこともありますけど(苦笑)。見ていて自分も試合をしたいと思ったこと? あ、ありますね。けっこうあります(笑)。みんなの試合がおもしろいからなんでしょうけど。でも自分がやったら、自分が試合見られないじゃないですか(笑)」

 試合がおもしろいから見ている方がいいということか。難波がリングアナになってから、東京女子は選手数が一段と増えた。しかし、リングアナは基本的にひとりだ。立場が異なるなかで、彼女はどのようにレスラーと接しているのだろうか。

「入ったばかりの頃って選手のルーティンとかしきたりとかわからないので、とにかく縮こまってました。絶対に失礼のないようにとの思いでいたんですけど、あまりにも縮こまりすぎて選手の方から『難波ちゃん、ごはん行く?』とか言ってくださって、そこから打ち解けていくようになりましたね。試合のときは、みんな闘う前だからすごく集中しているし、試合後は疲れ果ててるけど、オフで試合モードじゃない時間に選手とおしゃべりすると、みんなけっこうリラックスしていて、あらためてみんな魅力的な人たちだなって感じますね。たとえばプールに誘ってもらったりとか。そういうときって、雰囲気がみんな全然違うんですよ」


「写真提供:東京女子プロレス」

 レスラーではないからこそ、選手から相談されることもあるという。レスラー同士だと、そこには負けたくないというライバル心もあるからだ。

「そうですね。『これ、難波ちゃんにしか言えないわあ』っていうことがポロっと口から出たり。相談なのか、それともただのはけ口なのかわからないですけど、それでも全然うれしいんですよね。みんなのことある程度知ってる。それでいて近すぎない距離だからこそ話しやすいというのもあると思います」

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