【全日本】斉藤ジュン、鈴木秀樹を破りV5も激昂!スミスと青柳が挑戦表明も、怒りの王者は“フィナンシェ泥棒”本田制裁宣言「まずはお前から叩き潰してやる!」

全日本プロレスは6月18日(水)、東京・後楽園ホールにて「スーパーパワーシリーズ2025」を開催した。

「スーパーパワーシリーズ2025」
開催日:2025年6月18日(水)開場時間17:30 開始時間18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1,196人

かつて“メインは務まらない”とまで言われた男が、真の王者としての姿を刻んだ。

試合は序盤から斉藤が体格とパワーを活かし、ぶ厚いショルダーやエルボーで主導権を握りにかかる。しかし、相手は百戦錬磨の鈴木。レスリングベースのテクニックを駆使し、ジュンの勢いを封じていく。グラウンドでの巧みな寝技の切り返しから、カシン式タランチュラ、チキンウィングフェースロック、さらにはSTFで追い詰められた王者は思うようにペースを握れない。

それでも、ジュンは一撃で流れを変える重さを武器に反撃。パワー勝負に持ち込もうとするが、鈴木の巧妙な戦術に対応しきれず、パイルドライバーで頭部を突き刺されると観客席からは悲鳴も漏れた。

試合が15分を迎えようとするころ、鈴木が見せたのは雪崩式人間風車。コーナーからの高角度スープレックスでジュンを叩きつけ、会場が一気にざわめく。意識が飛びかけるほどの衝撃に、王者陣営も凍り付いた。

しかし、ここからが斉藤ジュンの真骨頂。意地と気迫が全身を貫き、張り手とパンチの連打で意識を呼び戻すと、チョークスラムで一矢報いる。試合は完全に消耗戦の様相を呈し、両者の呼吸音さえ聞こえる緊迫の中、ついにクライマックスが訪れる。

終盤、鈴木がスリーパーホールドで王者の首を絞め上げ、再び意識が遠のくジュン。このままレフェリーストップかと思われたが、ジュンはわずかに身体を動かして自らをフォールさせることでスリーパーを解除。カウント2でなんとか生還を果たすと、そこからは渾身の反撃に転じる。

人間風車をもう一度狙ってきた鈴木を踏ん張りで耐えきると、渾身のジャック・ハマーで勝機を作り、最後はDying Lightで試合を締めた。

試合時間は20分52秒。激闘の末に3カウントを奪い取ったジュンは、まさに“全日本の顔”としての責任を果たした。

<試合結果>

▼メインイベント(第6試合) 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第75代王者】斉藤ジュン 〇
vs
【挑戦者】鈴木秀樹 ×
20分52秒 Dying Light→エビ固め
※第75代王者・斉藤ジュンが5度目の防衛に成功

メインイベントにふさわしい熱闘を制したジュンは、試合後のマイクで新たな防衛戦に向けて動き出す。

青柳優馬とデイビーボーイ・スミスJr.がリングへ現れ、そろって次期挑戦者を名乗り出ると、ジュンは「2人で戦って、勝った方と俺がやるのはどうだ?」と、挑戦者決定戦を提案し、自らの王者としての立場を堂々と示した。

だが、続いて起こった一幕が、リング上の空気を一変させる。ジュンが恒例の“甘い物タイム”としてフィナンシェを要求したところ、姿を現したのは本田竜輝であった。手にはジュンの好物であるフィナンシェ。ところが本田は、何のためらいもなくそのスイーツを口にし、さらには残りのフィナンシェまで奪って観客にばらまくという暴挙に出た。

ジュンに過去に改心した事を問われると本田は、「お前、何言ってんだ。人間とは弱い生き物なんだ。その中でも本田竜輝は弱くて、もろい。同じことを何度も何度も繰り返してしまう」と自らの“スイーツ依存”を語り、さらに「青柳、スミス、関係ねえよ!先にこの俺に挑戦させろ!」と図々しくも王座挑戦を要求した。

怒りを爆発させたジュンは即座に本田を指名。「こうなったら、青柳、スミスは関係ない。まずはお前から叩き潰してやる!」と声を荒げた。

バックステージに現れたジュンは、怒気を含んだ表情のまま口を開いた。

「三冠ベルト、鈴木秀樹から防衛したぜ。いや、タフな相手だった。意識が何度も飛んだけどな。前にあんたが俺がメインじゃ務まらないと言っていたが、その時の借りを返すわけじゃないが、しっかりと全日本プロレスの三冠チャンピオン斉藤ジュンをオマエに見せてやったぜ。鈴木秀樹、またあんたとやりたいな」

その言葉からは、かつて自身を否定した鈴木へのリスペクトと、王者としての自負がにじむ。だが、ここで話題は試合後に起きた”事件”へと移る。

「そしたら終わったばかりでいったい何なんだ。青柳優馬、デイビーボーイ・スミスJr、あんな強いヤツらが来てくれるのはうれしいんだが、2人いっぺんとは。しかも本田竜輝、オマエまたも俺が楽しみにわざわざ用意して取っておいた甘いものを食べやがったな。デイビーボーイ・スミスJrと青柳優馬はあとだ。まずは本田竜輝、オマエを叩きつぶしてやる。覚悟しろ、DOOM」

怒りの矛先は、再び“スイーツ泥棒”に走った本田竜輝へ。ジュンの甘党ぶりは周知の事実だけに、好物を奪われた恨みは深い。挑戦表明に名乗りを上げた青柳やスミスJr.を後回しにしてでも、本田への制裁を優先する構えを見せた。

敗れた鈴木も潔かった。

「見ての通り強かったです、チャンピオン。参りました。またでも頑張ります。ありがとう。頑張りましょう」

静かに語ったその言葉には、王者への敬意とリベンジへの意志が込められていた。

一方の本田も開き直った様子を見せ、「ELPIDAを抜けて、早速行動させてもらったぜ。おい、斉藤ジュン、オマエが活躍してる姿、俺は悔しくて悔しくて溜まんねえんだよ。おい、スイーツも泥棒したことだし、次は三冠のベルトを俺が正々堂々、取ってやるよ。おい、斉藤ジュン、オマエ、本当に潰すぞ」と図々しくも王座挑戦を要求した。

挑発に応じたジュンの怒りが制御不能に近づく中、次期三冠戦はまさかの“スイーツ泥棒への鉄槌”として火ぶたが切られることとなった。王者としての責務、そして甘党としての誇り。2つの信念を抱えた斉藤ジュンが、再びリングに荒波を呼び込もうとしている。

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