【JTO】マスクマンとしてデビューするジュエル・バード、17歳の告白「原石の僕が、憧れの師を超えて“宝石”になる日」
2025年7月11日、金曜日。ネオンが煌めく東京ドームシティの一角、プロレスの聖地・後楽園ホールが、年に一度の特別な熱気に包まれる。
プロフェッショナルレスリングJTO、設立6周年記念大会。タイトルマッチがずらりと並ぶカードの中に、新人選手のデビュー戦が組まれた。
『ジュエル・バード デビュー戦 TAKAみちのく vs ジュエル・バード』
鮮やかなピンクの仮面に素顔を隠した、謎の新人レスラー「ジュエル・バード」。その正体は、秋田県出身、17歳の現役高校生。プロレスラーとしてのキャリア、その第一歩を踏み出す相手は、JTOの代表であり、プロレス界の“名伯楽”として知られるTAKAみちのく。
それは、あまりにも過酷で、そしてあまりにも光栄な船出。
かつて、ブラウン管の向こうや、地方会場の片隅から憧れの眼差しを向けていた少年が、時を経て、その憧れの本人と運命のリングで対峙する。
聖地に舞い降りた一羽の“宝石鳥”。彼は自らを「原石」だと言った。その原石は、偉大なる師であり、最初の壁でもあるTAKAみちのくとの戦いを経て、いかにして輝きを放つのだろうか。運命のゴングを前に、仮面の奥に秘められた17歳の青年の「素顔」に迫った。

■4歳の原風景。スポットライトに輝くマスクマンが、僕の全てだった
――まず、そのミステリアスなベールに包まれた原点からお伺いしたいのですが、プロレスラーを目指したキッカケは何だったのでしょうか。
ジュエル:僕がプロレスラーを志した直接のキッカケは、4歳の時に家族に連れて行ってもらったプロレス観戦です。僕は秋田に住んでいるのですが、その時観たのが、地元を拠点に活動されていた「みちのくプロレス」でした。
――4歳というと、物心ついたばかりの頃ですね。
ジュエル:はい。なので、最初の印象はただ「面白いな」「すごいな」という漠然としたものだったと思います。でも、それが明確な“憧れ”に変わったのが、幼稚園の卒園を控えたくらいの頃でした。リングの上でスポットライトを浴びて、キラキラと輝いているマスクマンの姿を見て、幼いながらに衝撃を受けたんです。「観る側」ではなく、「あのリングに立つ側の人間に、自分はなりたい」と。その瞬間から、僕の夢はプロレスラーになること一つに決まりました。
――その時、特に心を奪われたマスクマンは誰だったのですか?
ジュエル:ザ・グレート・サスケ選手と、ウルティモ・ドラゴン選手です。彼らの放つ圧倒的なカリスマ性と、華麗なファイトスタイルに完全に魅了されました。
――なるほど。団体の象徴ともいえるトップレスラーの二人に、ご自身の未来を重ねたわけですね。そこからプロレスラーになるために、何かスポーツ経験などは?
ジュエル:はい。僕には兄がいるのですが、その兄が先にプロレスに夢中になって、サスケ選手のような華麗な空中殺法に憧れて、器械体操を始めたんです。その兄の姿を見て、僕も幼稚園から小学校四年生まで、ずっと器械体操を続けていました。
――ということは、バード選手の空中殺法、大いに期待してよさそうですね。
ジュエル:ふふっ、そこは当日のお楽しみ、ということでお願いします。
――失礼しました(笑)。では、理想とするファイトスタイルは、やはり空中殺法が主体に?
ジュエル:そうですね。誰もが見たことのないような、アクロバティックなオリジナル技、特殊技にはずっと憧れを抱いています。ただ、それだけではなくて、しっかりと基礎であるレスリングができる上で、そういった技を繰り出せるマスクマン。それが僕の目指す理想像です。

■「ジュエル・バード」に込めた誓い。僕はまだ、磨かれる前の原石
――その夢の象徴でもあるマスクですが、非常に鮮やかなピンクが印象的です。デザインやリングネームには、どのようなこだわりが?
ジュエル:はい、このマスクでリングに上がります。リングネームの「ジュエル・バード」ですが、「バード」の部分は少しだけ自分の本名に関係していて。「ジュエル」は、僕の今の想いを込めています。
――「宝石」ですね。もしかして、ご実家が宝石店だったり…?
ジュエル:あ、いえ、そういうわけでは全くないです(笑)。でも、これからきっとファンの方にもそう言われるかもしれませんね。
――(笑)。では、なぜ「ジュエル」を?
ジュエル:リングネームを考えている中で、とにかく「キラキラしたい」という想いが一番強かったんです。リングの上で、スポットライトを浴びて、誰よりも輝く存在になりたい。その想いに、「ジュエル」という響きがすごくしっくりきました。そして、僕は今17歳で、レスラーとしては生まれたばかり。まだ磨かれていない「原石」だと思っています。これからJTOという場所で、たくさんの経験を積んで、いろんな形でカットされていくことで、唯一無二の輝きを放つ本物の「宝石」になっていきたい。そういう決意を込めて、「ジュエル・バード」と名付けました。
――今は原石、ですか。素晴らしい覚悟ですね。マスクにデザインされているエンブレムも、その宝石をイメージしたものでしょうか。
ジュエル:はい。このエンブレムが、僕のトレードマークというか、一番のポイントになります。
――17歳という若さで、それだけの覚悟とビジョンを持っている。そして、器械体操という確かなバックボーンもある。ご自身の未来に、大きな可能性を感じているのではないでしょうか。
ジュエル:ありがとうございます。プロレスラーになることは、僕にとって夢であると同時に、人生を懸けた「就職」だと思っています。その覚悟を持って、リングに立ち続けたいです。














