【WRESTLE-1】「卍地獄に引きずり込みますよ!」1回戦の河野戦に全力投球!『WRESTLE-1 GP 2017』出場者インタビュー②──稲葉大樹

5月20日の小田原大会で脳震盪を起こして以降、欠場を続けていた稲葉大樹が6月18日の清水大会で復帰戦を行なった。そして、7月12日の後楽園ホール大会で開催される『W-1 GP 2017』への参戦も決定。昨年はグランプリ覇者の征矢学の負傷欠場により、横浜文化体育館大会のメインを急遽務める大役を果たしたことで、飛躍のきっかけとした稲葉。「今回は実力で文体へ行く」と意気込むNEW ERAのリーダーに話を聞いた。

──6月18日の清水大会で脳震盪による欠場から復帰されましたけど、体調のほうはいかがですか?

稲葉「まだ万全とは言えないかもしれないですけど、復帰戦は特に問題もなく終えましたね。休んでいたのは1カ月ぐらいなんですけど、それほど長い欠場ではなかったので、あとは慣れとか勘を取り戻していければと思ってます」

──復帰戦では早速河野真幸選手からフォールを奪いましたしね。

稲葉「でも、清水に関しては児玉(裕輔)さんの終盤のアシストに助けられたというか、そのおかげの勝利だったということですよね」

──試合後には「気持ちが悪いです」と児玉選手に言っておられましたけど、試合中は影響がなかったわけですか。

稲葉「試合は普通にやれたんですよ(苦笑)。でも、試合後に『W-1 GP』についてコメントを出していたら、児玉さんが来ていきなり『僕とNEW ERA、どっち?』みたいな。『私と仕事、どっちを取るの?』みたいな感じですよね。面倒くせえなって(笑)」

──「トーナメントとかほっといて一緒にやりましょうよ」みたいに言ってましたよね。

稲葉「はい。2人だけでやっていこうよって。それは違うんじゃないのって思いますよね。それはそれ、これはこれ。今はグランプリっていうことですよね」

──では、いろいろ悩まされていたNEW ERA内のゴタゴタですけど、意識はグランプリのほうに向いているということですね。

稲葉「そうですね。そっちに集中していますね」

──昨年はいろいろあって最終的に文体のメインに立ちましたけど、今回も『W-1 GP 2017』の優勝者が文体で芦野祥太郎選手のW-1チャンピオンシップのチャレンジャーになることが決まりました。改めてグランプリに臨む心境を教えてください。

稲葉「まあ、前回はいろんなことが起こってのメインだったんで、棚からぼた餅じゃないですけど、実力で掴み取ったかって言われるとちょっと微妙じゃないですか? だから、今回はちゃんとトーナメントを勝ち上がって、しっかり実績を残して文体のメインに行きたいなと思っていますね」

──1年前に比べると、W-1王座も巻きましたし、NEW ERAというユニットをリーダーとして引っ張っていますし、成長というのは実感できていますか?

稲葉「はい。いろいろなことを経験して、前よりは強くなっている実感はありますね。それを確かめる意味でも1回戦は重要になると思いますね。勝ち方も含めて、重要ですよね」

──なるほど。その1回戦の対戦相手は河野選手になりました。昨年の11月の後楽園ホール大会でタイトルマッチを行って、W-1チャンピオンシップのベルトを持っていかれた相手ですよね。

稲葉「強敵ですよ。でも、河野さんに勝てれば、自分の中では優勝がかなり近い位置に見えてくると思ってますね」

──タイトルマッチのリベンジもありますもんね。

稲葉「そういう意味でも河野さん超えを果たしたいですね。でも、トーナメント表を見ても、若い選手が今回はたくさんエントリーされているじゃないですか? それはW-1にとってもいいことだと思います。NEW ERAのイケメン、土肥さん、熊、あとACEからも出てくるみたいですし、そういう若い選手で準決勝とか決勝とかを争っていかないとダメだなと思っています」

──河野選手たちベテラン選手ではなく、自分たちの若い力でグランプリを盛り上げたいということですね。

稲葉「特にワンデーですからね。盛り上がりは僕らの力にかかっていると思います」

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