【全日本】ライジングHAYATOが見せた驚異の闘志!ジュニア王者を沈めて波乱の幕開け「みんなを楽しくして元気にするのは政治家じゃない、俺たち全日本プロレスだよ」
全日本プロレスのライジングHAYATOが、ジュニアの祭典「ゼンニチJr.フェスティバル2025」開幕戦において大きな一撃を見舞った。
7月17日、後楽園ホールで行われたAブロック公式戦のメインイベント。対戦相手は世界ジュニア王者・吉岡世起。大会序盤にして、まさかの王者黒星という波乱の幕開けとなった。

リーグ戦における一戦とはいえ、現王者として全日本ジュニアを牽引する吉岡に対し、ライジングHAYATOが正面から挑む構図は、いわば全日本ジュニアの頂点を見据えたぶつかり合いでもあった。

試合開始とともに両者は高いテンポで応酬を重ねた。先手を取ったのは吉岡。
エプロン際での攻防に持ち込むと、HAYATOの後頭部を無慈悲にエプロンへ打ちつけ、主導権を奪った。
蹴りや絞め技を織り交ぜ、王者としての風格を見せる。

しかし、HAYATOは簡単には崩れなかった。
鋭い攻撃を受けながらも、エプロンでのDDTや回転式の技を繰り出し、一進一退の展開に持ち込む。
粘りを見せながら流れを変えたのは、終盤に仕掛けた脳天から落とすリバース式の変形フランケンシュタイナーだった。

吉岡の動きが一瞬止まった隙を逃さず、HAYATOはロープ最上段から飛び込むシド・ヴィシャスを完璧に決め、3カウントを奪取した。
試合時間は16分2秒。吉岡にとっては誤算の敗戦であり、HAYATOにとってはジュニフェスにおける強烈な名刺代わりとなった。

試合後、吉岡はリング上に倒れ込みながら言葉を絞り出した。
「負けちまった。後楽園でジュニアでメインの開幕戦、チャンピオンとして勝たなきゃいけない試合だった」
悔しさを隠さず、それでも相手へのリスペクトは忘れなかった。
「ライジングHAYATO、予想以上に熱いし強いし面白いね。この借りはJr.フェスティバルが終わったらこのベルトをかけてかえさせてもらうぜ」
王者の誇りと、敗北を糧にする意志がにじみ出た瞬間であった。
一方のHAYATOは、試合後に持ち前のパンクスピリットを炸裂させた。

「初戦、勝ったよ。みんな楽しかった? ならよかった。普段、面白くもない、腐りきった日本だけど、全日本プロレスに来たら必ず楽しい気持ちにさせてあげる」
会場から大きな拍手が起こる中、さらに続けた。
「みんなを楽しくして元気にするのは国会議事堂にいる政治家じゃない。俺たち、全日本プロレスだよ。プロレス界で面白いのは新日本プロレスでもプロレスリング・ノアでもない。全日本プロレスだ!」
若さと反骨精神を全面に出したマイクは、現代のジュニア戦線に新しい風を吹き込むに十分だった。
この日のAブロックでは他にも、佐藤光留が井上凌を下し勝ち点2を獲得。
一方、Bブロックでは田村男児が阿部史典を、青柳亮生が土井成樹を破ってそれぞれ白星スタートを切った。
注目の王者が初戦を落としたことで、今大会のリーグ戦は一気に混戦模様となった。
今後の展開次第では、吉岡とHAYATOの再戦、さらにタイトル戦線での激突も視野に入ってくる。
誰がこのジュニフェスを制し、全日本ジュニアの中心に立つのか。
開幕から波乱を呼んだこの一夜が、その答えを導く第一歩となったことは間違いない。
<写真提供:伊藤ミチタカ氏>
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