【新日本】海野、地獄からの生還!IWGP世界王者ザックを撃破しG1主役へ「胸を張ってチャンピオンを倒したぞ!」

新日本プロレス“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』は7月23日、新潟・アオーレ長岡で第4戦を開催した。

『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年7月23日 (水) 17:00開場18:30開始
会場:新潟・アオーレ長岡
観衆:1,547人

メインイベントのBブロック公式戦で、海野翔太がIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.を30分に迫る死闘の末に撃破。今年前半の苦悩を乗り越えた若き獅子が、G1の主役へと大きく名乗りを上げた。

今年の1.4東京ドーム大会。IWGP世界ヘビー級王座を懸けて戦った両者だが、その時はザックが勝利。バックステージで「自分自身が何者かわからなくなった」と語るほど、海野にとって今年前半は“地獄”であった。この一戦は、単なるリーグ戦の勝ち点以上の、自身の存在価値を再証明するための戦いであった。

試合は、海野が王者の弱点である右膝に、ザックが海野の左腕に的を絞るという、互いの戦略が交錯する緊迫した展開となった。ザックが変幻自在のサブミッションで海野を苦しめれば、海野もSTFなど新たな引き出しを見せ、王者に一歩も引かない。

終盤、両者の意地が激しくぶつかり合う。ザックのザックドライバー、海野のハーフネルソンスープレックスと互いに大技を繰り出し、場内は熱狂の渦に包まれた。ザックの猛攻に何度も沈みかけた海野だったが、その心は折れない。最後は、魂を込めた渾身のラリアットから、必殺のSecond Chapterを完璧に決め、現IWGP世界ヘビー級王者から劇的な3カウントを奪った。

<試合結果>
▼メインイベント(第9試合) 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦
海野 翔太 〇(2勝1敗=4点)
vs
ザック・セイバーJr. ×(1勝2敗=2点)
22分10秒 Second Chapter→片エビ固め

試合後、マイクを握った海野は、長岡のファンへ魂の叫びを届けた。
「ザック、これで東京ドームの借りを返したなんて言わない。近いいつか、必ずまたシングルで闘いましょう。新日本プロレスが長岡に帰ってきました。最後まで熱い熱い大歓声、誠にありがとうございました。俺の今年の始まりは、地獄だった。だけど今、胸を張ってIWGP世界ヘビー級チャンピオンを倒したぞ!全勝優勝して帰ってくるなんて言いません。次の長岡は今空いている席全部埋めて、また超満員の景色を皆様にお届けできるように一生懸命頑張ってまいります。熱い熱い『G1』は始まったばっかりだー!新日本プロレス本隊こそが聖域です」

バックステージでも、海野のプロレスへの愛が溢れた。

海野「今年が始まって、自分自身が何者かわからなくなった。何を楽しみに、何をモチベーションに、何を重きに置いて前向きに、毎日明るく笑顔で過ごしていくか、わからなかった。いつまでもそんなことをしていた自分ですら疑って、偽りじゃないかって思った日々もあった。だけどな、俺の信念だけは定まってんだよ。プロレスを、新日本プロレスを、心の底から愛してる。プロレスが大好きで大好きでしょうがない。この大好きなプロレスを、プロレスっていう大好きな競技を、もっとみんなに届けたい。プロレスを通して、もっとみんなを明るく、楽しく、笑顔にしたい。本隊で突っ走っていくって決めたんだ。何度だって言ってやるよ。新日本プロレス本隊こそが、聖域です」

一方、敗れた王者ザックは、長岡でのシングル無敗記録が途絶えたことに不快感を示しつつも、王者のプライドを覗かせた。

ザック「不快だ、不快で仕方ない。この8年間、ナガオカでシングル戦で負けたことはなかった。最初に負けた相手がショータだなんて……!これは自業自得か?若い世代のヤツら……レン、そしてウミノ相手に2敗だなんて……。でもショータ、お前はまだクソ野郎だ。俺に天性のプロレスの才能があることを知らないようだ。でもお前は若かった。だから俺たちは似たような状況だ。
俺は優雅に振る舞うべき。ショータ、今日お前が今日勝ったのは最高な状態のザック・セイバー Jr.ではなかった。俺をイラつかせてくるからついお前をぶっ潰したくなった。でもそれは王者のすべき行動ではない。史上最高のテクニカルレスラーのすべきことではない。ちょっと感情的になってしまったけど、俺はまた決勝に行く。『G1』決勝に行く。IWGP世界ヘビー級王者として『G1 CLIMAX』を優勝する史上初の外国人になって、東京ドームのメインイベントにまた出場する。ショータ、それを見せてやるよ。その場にいるのはお前ではないぞ、このクソガキが」

苦悩のトンネルを抜け、最高の形で王者を撃破した海野。その瞳は、確かにG1の頂点を見据えている。この夏、新日本の聖域を守る男の逆襲が、ここから始まる。

<写真提供:新日本プロレス>

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