【新日本】王者ザック、鷹木との死闘を制す!龍の猛攻耐え抜き、最後は執念の丸め込み「2年連続、IWGP世界ヘビー級王者として東京ドームに行くんだ」
新日本プロレスは8月5日(火)、大阪・インテックス大阪 5号館にて“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』第12戦を開催した。
『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年8月5日 (火) 17:00開場18:30開始
会場:大阪・インテックス大阪 5号館
観衆:1,142人
メインイベントのBブロック公式戦で、IWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.と“ザ・ドラゴン”鷹木信悟による、ブロックの行方を占う大一番が行われた。
鷹木が必殺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決めるなど、勝利を確信させたが、王者ザックがそれを返した直後、一瞬の丸め込みで大逆転勝利。王者の執念が、龍の魂を寸前で砕いた。

昨年、同じ大阪の地で3度にわたり激闘を繰り広げた両者。互いのすべてを知り尽くしたライバル対決は、序盤から息をのむようなグラウンドの攻防で幕を開けた。
ザックの変幻自在のサブミッションと、鷹木の圧倒的なパワー。互いの哲学がぶつかり合う、まさに頂上決戦と呼ぶにふさわしい展開となった。

試合が大きく動いたのは中盤以降。
鷹木がパワーで試合のペースを握ると、雪崩式ブレーンバスター、MADE IN JAPAN、そして掟破りのザックドライバー、さらにはバーニング・ドラゴンと、必殺技のフルコースで王者を徹底的に追い込んでいく。

そして、勝負あったかと思われた。鷹木が渾身の力を込めて、必殺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンを完璧に決めたのである。場内の誰もが鷹木の勝利を確信した。しかし、王者の心は折れていなかった。

カウント2で肩を上げたザックは、意識朦朧としながらも、鷹木が起き上がるその一瞬の隙を突き、電光石火の丸め込み。あまりにも非情で、しかし、それこそが勝利への執念の差であった。

<試合結果>
▼メインイベント(第9試合) 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦
鷹木 信悟 ×(3勝4敗=6点)
vs
ザック・セイバーJr. 〇(5勝2敗=10点)
20分53秒 変型エビ固め
試合後、バックステージでザックは、激闘を繰り広げたライバルへ最大級の賛辞を送った。

ザック「アイツはこの20年、世界で最強のプロレスラーの1人でいたんだ。それを踏まえて、最後にドラゴン馬鹿野郎が俺に勝ったのはいつだ?(※日本語で)タブン、4ネンブリ?(※英語に戻り)どうしてか、シンゴ・タカギは……正直言って……めったに誠実なことは言わない俺も、アイツは最強の日本人レスラーの1人だと思う。でも、今俺はキャリアの中で絶好調なんだ。それでも自分の中のベストには程遠い。そしてトップのヤツらを片っ端から倒してる。このトーナメントは俺と同じように素晴らしいものだ。とてつもなくハードなトーナメントだ。そしてこの気候変動は本当にヤバいな。14年前に初来日した時と比べて気温が10度は高い。今日は楽な勝ち方をしたかもしれない。関節技じゃなかったし、頭のワザじゃなかったし……。それでも本物の技術がそこにあった。ケツの穴から全ての骨が抜かれたような気分で、すごく気持ちが悪いよ。でも、俺はエゴを捨てても勝利を掴みにいく。俺はブロックのトップに立つ。そして『G1』で優勝する。2年連続、IWGP世界ヘビー級王者として東京ドームに行くんだ。さぁ、ヤレるもんならヤってみろ!」

一方、完璧な勝ちパターンで敗れるという、あまりにも残酷な結末を迎えた鷹木は、その胸の内を吐露した。
鷹木「(※右腕を冷やしながら現れて、呟くような声で)悔しいな…。(※通常の音量に戻して)一瞬でも勝ったと思った俺が情けないや。もしかしたらザックなら返すんじゃねぇかって疑心暗鬼だったけど、案の定、ガッチリ押さえ込まれたな。本当、“ワケワカメ”だよ、“ワケワカメ”! 腕が痛ぇのか首が痛ぇのか足が痛ぇのか、訳分かんねぇけど、一番痛ぇのはハートだよ。ハートブレイクだよ、この野郎。これで勝ち点6。ザックは10か。(※東スポ岡本記者に向かって)岡本、8点だったヤツが勝利したヤツが10点になってんだろう? 鷹木信悟、今年の『G1』は絶望的かもしんねぇな。ただ! 残り2戦残ってんだ。鷹木信悟に消化試合なんてもんはねぇ。今見たろう? 今の試合見たろう? IWGP世界ヘビー級王者、もう一歩、もう一歩まで追い込んだんだ。まぁもしかしたらあれもザックの手のひらだったかもしんねぇが。いや、凄いよ。凄い! あんな凄ぇヤツが新日本にいて俺はオイ、嬉しいよ。嬉しいと同時に悔しいから、必ず俺もまた強くなってみせる。(※TVカメラを指差して)残り2戦! 成田とモロニーが残ってんだ。最後まで何が起こるか分からん。3人チャンスがあるんだ。誰か負傷欠場、体調不良で欠場とかあるかもしんねぇから、俺は何かが起こってもいいように準備しておく。まず成田戦とモロニー戦、しっかり勝ち点獲るよ。いや、悔しい。いやぁ、体はまだ動けるのに負けかぁ。終わりかぁ。終わってたまるか!」
この勝利で勝ち点を10に伸ばし、Bブロック単独首位に立ったザック。一方、鷹木は絶望的な状況に追い込まれた。しかしその戦いぶりは王者を極限まで追い詰めた。二人のライバルストーリーは、この大阪の夜、さらに深く、熱く、その歴史に刻まれた。
<写真提供:新日本プロレス>
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