【ノア】潮崎豪、7か月ぶり復帰戦は黒星も…笑顔で語った本当の勝利「自分の足で試合してリングを降りる、それができた」

プロレスリング・ノアの潮崎豪が、リングに帰ってきた。両ヒザの手術のため、今年1月から長期欠場していた潮崎が、8月11日の神奈川・カルッツかわさき大会で7か月ぶりとなる復帰戦に臨んだ。

『KAWASAKI SUMMER VOYAGE 2025』
日程:2025年8月11日(月)開始16:00開場14:30
会場:神奈川・カルッツかわさき
観衆:1,757人

シングルリーグ戦「N-1 VICTORY」の出場権を懸けた一戦は、新世代の晴斗希に敗れるという波乱の結末となったが、試合後の潮崎の表情には、悔しさ以上に、深い安堵と喜びが満ち溢れていた。

この7か月、その道のりは決して平坦ではなかった。両ヒザへのメス、そして過酷なリハビリ。そのすべてを乗り越え、再びファンの前に立った“I am NOAH”の姿に、川崎の観客からは万雷の拍手と歓声が送られた。

試合では、その声援に応えるかのように、ブランクを一切感じさせない躍動感あふれる動きを披露。代名詞である重い逆水平チョップを打ち込み、豪腕ラリアートを叩き込むなど、その存在感は健在であった。

終盤、二発目の豪腕ラリアートで勝負を決めにいったところを、晴斗希にカウンターのハイキックで迎撃され、ジャーマンスープレックスの前に沈んだ。

<試合結果>

▼第6試合・潮崎豪復帰戦/N-1 VICTORY 2025 出場者決定戦
潮崎豪 ×
vs
晴斗希 〇
12分03秒 デルフィンスペシャル1号

■試合後バックステージコメント

ALL REBELLIONメンバーに拍手で祝福されて晴斗希。

晴斗希「ありがとうございます。晴斗希、NOAHに上がり始めて約1年。NOAHの本興行でようやく!ようやく成果を出せたんじゃないですか。あらためて今日戦ってくださった潮崎さん、僕の目の前に立ってくださって、本当にありがとうございました!これは潮崎さんに向けてのメッセージ。潮崎さん、あらためてこのリングに帰ってきてくださってありがとうございます。お帰りなさい。まだまだ僕の目の前に立ち続けてください。僕はこれからもあなたのことをずっとずっと待ち続けて、目の前に僕がしかるべき時にまた立つんで、その時までこのシングルマッチはこれからの僕の楽しみにさせてください。そしてN-1出場決定ということは!僕にしかできない夏、この夏を熱くしてみせます。初出場・初優勝するのは晴斗希だ。そして、この夏をもっともっと熱くするのは晴斗希だ。夏斗希でもいいぞ。ということで、これからもN-1に出場する晴斗希に注目だ。Keep your eyes on me、目を離すなよ」

N-1出場という目標は、復帰戦で潰えた。しかし、バックステージに現れた潮崎の口から語られたのは、敗戦の弁ではなく、この日リングに立てたことへの、魂からの感謝の言葉であった。

――復帰戦で敗れ、N-1出場権を逃したが?

潮崎「正直、そのN-1というのは、俺はこういうのは言っていいのか分からないですけど、二の次だから。まずは自分の足で花道を歩いて、自分の足でリングに立って、自分の足で試合して、自分の足でリングを降りる。そして歩いて帰る。それができた。それだけでもね、今日は復帰した意味がありましたよ」

――手術したヒザの状態は?

潮崎「万全じゃないと俺は上がらないし、万全じゃないと俺は復帰しないから。それは今日、俺がリングに立ってリングで試合した。それが結果だと思います」

――晴斗希選手は前回のシングルと比べてどうだった?

潮崎「俺は散々、彼が何のために乗り込んできたのかって話はしたし。でも今日、リングに立ってセコンドが、TEAM NOAHもついてくれたし、それでチームの絆の強さというものを感じることができたよ。そのうえで、それを背負って戦って、今日は晴斗希が勝ってN-1の切符も獲ったってこと。あいつもね、このままじゃいけないっていうふうに思ってるはずなんでね。思ってなかったら俺に対してこういう話を振ってこなかっただろうし、こういうことを言ってこなかったかもしれない。今日はあいつの執念、あいつの気持ちというものが勝(まさ)ったんだと思いますよ」

――欠場中にNOAHが盛り上がっているが、今後どのように絡んでいきたい?

潮崎「今日、復帰して、負けはしましたけど、あれだけ応援してくれるTEAM NOAHのみんな、ファンのみんながついてくれてるっていうことだけでも俺の中では一番心強かったし。カルッツかわさき、川崎の熱というものをもっと全国に持っていきたい、もっと全国に広めていきたい。そういう気持ちになりましたよ。本当に今日来てくれたファンの皆さんに感謝ですよね」

その表情は、敗者のそれではない。大きな困難を乗り越えた者だけが浮かべることができる、晴れやかな笑顔であった。

リーグ戦出場は逃した。しかし、プロレスリング・ノアは、その心臓とも言える、かけがえのない男を取り戻した。

敗北の中から、何よりも大きな勝利を見出した潮崎豪。その不屈の魂が、再びノアのマットを熱く照らしていく。

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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