【新日本】辻、海野との新世代死闘を制しG1ベスト4進出!準決勝ではEVILと対戦「覚悟はいいか?俺がこの新日本プロレスを背負っていく!」
新日本プロレスは8月14日、東京・後楽園ホールにて“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』第17戦を開催した。
『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年8月14日 (木) 17:30開場18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,518人(札止め)
メインイベントで、辻陽太が新世代のライバルでもある海野翔太を30分に迫る死闘の末に破り、準決勝進出を決めた。
この一戦は、新日本の未来を懸けた壮絶な潰し合いであると同時に、試合後、勝者・辻が示した新時代のエースとしての覚悟が、満員の観客の胸を熱くさせた。

新日本の次代を担うと目される両雄が、G1ベスト4の座を懸けて激突。
2年前のG1では辻が勝利しているが、互いに大きく成長を遂げた中での再戦は、序盤から互いの意地とプライドが激しくぶつかり合う、魂の削り合いとなった。

海野が辻の弱点である膝をドラゴンスクリューやSTFで徹底的に攻め立てれば、辻も負けじとトペ・スイシーダやパワー殺法で応戦。
中盤以降は、互いに満身創痍の中、魂のエルボー合戦を繰り広げるなど、気力と気力がぶつかり合う、まさに死闘と呼ぶにふさわしい展開となった。

最後は、辻が新日本創設に多大な影響を与えたチャボ・ゲレロの必殺技であるゲレーロスペシャルからのジーンブラスターという、過去へのリスペクトと未来への意志が込められた必殺のコンビネーションで、粘る海野をマットに沈めた。

<試合結果>
▼メインイベント(第7試合) 時間無制限1本勝負
『G1 CLIMAX 35』決勝トーナメント進出決定戦
<Bブロック2位>海野 翔太 ×
vs
<Aブロック3位>辻 陽太 〇
28分18秒 ジーンブラスター→片エビ固め
※辻が準決勝へ進出

しかし、この日の本当のクライマックスは、試合後のリング上にあった。マイクを握った辻は、まず倒れたライバルへ、魂のエールを送った。

「海野!Second Chapterだか、なんだか知らねえけど、オマエは、オマエの信じた道を歩け!そりゃさ、プロレスラーやってれば、いろんなこと言われるよ。人々は好きなレスラー、天秤にかけて、ああでもない、こうでもない。でも、覚えとけ。俺たちはな、みんな違うからおもしれえんだよ!それぞれ個性があるから、おもしれえもん、作れんだよ!海野、オマエは俺の前に立たなきゃいけない人間だ!またやろうぜ!」
そして、自らの覚悟を、聖地のファンへ向けて叫んだ。

「言ったとおりだ!俺は自分のやりかたで、自分の信じた道を歩く!自分を信じられないレスラーが、どこに、夢を叶えるっていうんだ!どこに、希望を見出せるっていうんだ!俺は!命を懸けて!このセルリアンブルーのリングに立ってるんだ!覚悟はいいか、覚悟はいいか、覚悟はいいかってな!そうやって、いつも自分を奮い立たせてるんだよ!この新日本プロレス、新時代になったかもしれない。でも、まだ時代は変わっちゃいない。覚悟はいいか?俺がこの新日本プロレスを、背負っていく!」
その覚悟は、リング外でも示された。

バックステージで辻は、「海野、あえて一昨年と同じことを言おう。俺はな、お前とのプロレスが大好きだ。リングでも言った通り、お前は俺の前に立たなきゃいけない。そういう人間だ。でもな、この場を借りて一つだけ言わせてもらう。俺は海野レフェリーのレフェリング、大好きだ。アンタが新日本で一番のレフェリーだと思ってる。でもさ、息子の試合を裁くっていうのはどんなもんなのかな?今日はタイトルマッチじゃなかった。だから渋々しょうがないと思った。だけど、もしこれが仮にタイトルマッチだったら、俺は少し受け入れらんねぇぜ。これはお前ら親子だけの問題じゃないかもしれないけど、新日本プロレスもしっかり検討すべき問題だ。じゃあまた明後日、有明か。EVIL、覚悟はいいか?」と海野の父である海野レフェリーが試合を裁くことへの公平性について、団体へ真摯な問題提起を行った。
それは、単なる勝利に浮かれるのではなく、団体の未来を真剣に考える、新時代のエースとしての器の大きさの証明であった。

一方、壮絶な死闘の末にG1敗退が決まった海野はノーコメント。その沈黙が、この一敗の重さを何よりも雄弁に物語っていた。
この勝利で準決勝へと駒を進め、G1制覇へ大きく前進した辻。
しかし、それ以上に、この日の後楽園ホールのリングで生まれたのは、勝敗を超えた、新時代のプロレスが持つべき多様性と、それを背負う覚悟であった。
そして迎える準決勝の舞台では、Aブロックを恐怖で支配したEVILが待ち受ける。NEVER無差別級王者のボルチン・オレッグをH.O.T.総出で“公開処刑”すれば、棚橋弘至の“生涯最後のG1公式戦”では、「正々堂々」という約束を反故にし、非情な罠で逸材の夏を終わらせるなど、その悪逆非道ぶりはG1を通してさらに凄みを増している。
G1準決勝という大舞台で、辻は自らが信じる光のプロレスで新日本の未来を照らすことができるのか。それとも、EVILが再び辻を深い闇へと引きずり込み、G1の頂点獲りへ王手をかけるのか。
辻がH.O.T.の無法行為をどう乗り越えるのか。そして、勝利のためなら手段を選ばないEVILに対し、辻の掲げる「覚悟」は通じるのか。勝敗の鍵は、試合展開だけでなく、両者の信念のぶつかり合いそのものにあると言えるだろう。運命のゴングは、間も無く鳴らされる。
<写真提供:新日本プロレス>
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