G1制覇のTAKESHITAがプロレス大賞MVPレースに名乗り 日米3団体所属の大暴れ
新日本プロレスの「真夏の祭典」G1 CLIMAX 35は「THE ALPHA」KONOSUKE TAKESHITAの初制覇でフィナーレ。EVILとの優勝決定戦ではHOUSU OF TORTURE(H.O.T)の度重なる横やりをしのぎ切り、レイジングファイヤーで仕留めた。
「新日本プロレスそして世界のプロレス界をもっともっと面白くしてやる」というTAKESHITAに拍手と歓声が大爆発。新時代の先頭に躍り出たヒーローを、会場に詰め掛けた観衆そして配信で見届けた世界中のファンが大歓迎している。
TAKESHITAは新日本、DDTそして米AEWの3団体所属。太平洋を股にかけての大暴れは「THE ALPHA」の異名がふさわしい。新日本の新時代を担うべき男たちが、なかなか勲章を掴めない中でのG1獲りは「ザ・フューチャー」そのもの。昨年のプロレス大賞MVPでもあるIWGP世界ヘビー王者ザック・セイバーJrをG1準決勝で下しており、今年のMVP取りに大きく前進したと言っていいだろう。

実は2011年から新日本勢がMVPを14年連続で獲得してきた。棚橋弘至、オカダ・カズチカ、内藤哲也、鷹木信悟、ザックが栄光のリストに名前を連ねている。新日本以外の受賞者は10年の杉浦貴(ノア)が最後である。
10年代から新日本がプロレス界の先頭に立ち続けており、その中心に君臨した選手が、MVPに選出されてきたのは自然な流れだった。
ただ25年になって風向きが変わってきているのも事実。大会数などまだまだ新日本が優勢だが、全日本プロレス、ノアを始め多くの団体が勢いを増している。

全日本では斉藤兄弟の兄、斉藤ジュンが三冠王座に君臨。昨年の大晦日にデイビーボーイ・スミスJr.から栄光のベルトを奪取して以来、V7を達成。最多防衛記録(10回)の更新どころか、ベルトを保持したままの年越しも見えてきた。
地元・宮城県を中心に食レポなどリング外の活動でも人気を博しており、もはや全国区の人気も得ている。弟レイが肩の手術を控え、復帰の予定も不透明となったがピンチはチャンス。シングルプレーヤーとして、ますますの大活躍も期待できる。全日本勢のMVPは08年当時、社長レスラーだった武藤敬司以来となるだけに、早くも王道ファンの熱い視線を集めている。

ノアには方舟の常識をことごとく打ち砕いてきたOZAWAがいる。今年の元日決戦で、ノアの若き王者・清宮海斗から至宝GHCヘビー級王座を奪い取った。正統派そのものだった清宮にブーイングが浴びせかけられ、それまでのノアでは考えもつかない光景が広がっていた。
爽やかなイメージの清宮の私生活まで暴く、驚きの「暴露系」OZAWAの登場そして台頭は、ノアだけでなく日本プロレス界を巻き込む「革命」だった。
その後もOZAWAの快進撃は続く。毒を含んでいるが、的確な指摘でノアの先輩たちをこき下ろし、揺さぶる姿にファンは喝采と拍手を送っている。
7月に拳王に王座を譲ったものの、ノアマットはOZAWAを中心に回っているのは否めない。ファンの視線はOZAWAの一挙手一投足に注がれている。

15年連続MVP取りを目論む新日本では、後藤洋央紀が2月から6月まで、IWGP世界ヘビー級王座V7を果たしたが、負傷によりG1を欠場。いささか失速気味なのは否めない。
G1覇者のTAKESHITAは「次はG1覇者そしてIWGP世界ヘビー級王者として1・4東京ドーム大会のメインイベントに立つ」とズバリ。近々、ベルト取りにも乗り出すことを明言した。夢を実現させればMVPの有力候補となる。
男子に加えて、女子選手のMVPも決して夢物語ではなさそうだ。09年から女子プロレス大賞部門が設けられ、女子選手から選出されているが、男子も含めたプロレス大賞MVPに女子選手が選ばれてもおかしくない今年の女子プロレス人気である。

灼熱の夏が終われば実りの秋を迎える。各団体もそろそろ賞レースを見据えて来る時期だ。TAKESHITAか斉藤ジュンかOZAWAか、はたまた女子選手か。今年も残り4か月あまり。G1の余韻が覚めない中、MVPレースを思い描きながら、あれこれ考えるのもまた一興。
今日も一緒にプロレスを楽しみましょう!
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