【スターダム】ハイスピード戦は星来が水森と10分ドロー防衛も、新ルールは“頓挫”「歴史を変えるのに必死で焦りすぎた」

女子プロレス団体スターダム9月10日の東京・後楽園ホール大会で行われたハイスピード選手権試合は、王者・星来芽依と挑戦者・水森由菜の一戦は、10分時間切れ引き分け。

王座規定により星来が7度目の防衛に成功したものの、試合後、王者自らが提唱した新ルール改定の“失敗”を認めるという、異例の結末を迎えた。

歴史あるハイスピード王座の価値をさらに高めるべく、今年から王者・星来の提案で「10分間3本勝負」という新ルールが採用されていた。


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しかし、この日のタイトルマッチは、両者がノンストップで攻め続ける、あまりにも濃密な10分間となった結果、互いに1本も奪えないまま無情にも時間切れのゴング。

決着がつかないという、王者にとっても挑戦者にとっても、そしてファンにとっても、不完全燃焼な結末となった。


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王座を防衛したにも関わらず、リング上で涙を浮かべた星来は、「なんとか防衛できたのに、10分3本勝負で初めて決着付けられなかった。なんかモヤモヤする……」とその胸の内を吐露。


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挑戦者の水森も、「私たちのハイスピードで10分は短いよ。15分1本勝負でまたやろう!」と、旧ルールに近い形式での再戦を要求した。


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この二人の想いを受け、岡田太郎社長がその場でルールを「15分1本勝負」に再改定することを承認。王者自らが断行した改革は、わずか数ヶ月で頓挫することとなった。


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そして唐突に月山和香が登場し、「聞いたよ!ハイスピードのルールが変わったんだって?ゆなもんはさ、もう挑戦したじゃん?ごめんゆなもん。私もずっと待ってるから!次の挑戦者、月山和香でどうでしょうか!?」と、これには王者の星来も動揺し「ちょっと考えさせて。ごめんけど」と回答した。

そして、その裏には、若き王者ならではの知られざる苦悩があった。バックステージで星来は、その真意を告白した。

「あと1つ自分が本当に悔しかったのは……これ言ったら『チャンピオンとして弱い』とか色々言われるかもしれないけど、結構この10分3本勝負に対して、結構批判が多かったんですよ。だから自分はハイスピードの歴史を変える、変えるっていうのに必死になりすぎて、ちょっと焦りすぎたかなって思った。もう1回、15分1本勝負っていう時間の中でゆなもんと決着付けられるように頑張りたいなって思いました。……すいません」

ファンの批判を受け止め、自らの過ちを認めた王者の勇気。それは、敗北以上に価値のある“強さ”の証明であったのかもしれない。

一方、再戦のチャンスを得た水森は、「私はね、星来芽依があのベルトを持ってるからハイスピードのベルトが欲しいんだよ。こっちは本気なんだよ」と、改めて王座獲りへの執念を燃やした。

自らの革命に一度は敗れた若き王者。その挫折は、星来芽依を、そしてハイスピード戦線を、さらなる高みへと導いていくに違いない。

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