【東京女子】“破壊する女”と“アイドルを卒業し覚醒” 巨大な壁に挑む、若き同期タッグ。凍雅と風城ハル、それぞれの覚悟「チャレンジマッチにはしたくない」

2023年3月、共にプロレスラーとしてのキャリアをスタートさせた二人の女子プロレスラー、凍雅と風城ハル。東京女子プロレスの未来を担うと期待される同期タッグの前に、あまりにも高く、そして巨大な壁が立ちはだかる。

来る9月20日、団体最大規模のビッグマッチ『WRESTLE PRINCESS Ⅵ』東京・大田区総合体育館大会。彼女たちが対峙するのは、“破壊する女”の異名を持つ松本浩代と、SKE48を卒業しプロレスラーとして覚醒を遂げた荒井優希。

キャリア2年半の彼女たちは、この大一番に何を懸け、何を示そうとしているのか。それぞれの素顔、プロレスラーとしての葛藤、そして未来への大きな夢。その等身大の言葉に、耳を傾けた。

『WRESTLE PRINCESS Ⅵ』
【日時】2025年9月20日(土) 開場 13:00 / 開始 14:00
【会場】東京・大田区総合体育館

<決定対戦カード>

▼第5試合 20分1本勝負
松本浩代&荒井優希 vs 風城ハル&凍雅

■9.20大田区決戦。「ただのチャレンジマッチにはしたくない」

――9.20大田区総合体育館大会、松本浩代&荒井優希という、非常に強力なタッグチームとの対戦が決まりました。まずは、この一戦への意気込みからお聞かせください。

凍雅:荒井さんは、これまでも戦ったことがありますし、最近ではベルトに挑戦するなど、すごく目立っている存在。戦うたびに、技の威力が増しているのを感じます。ただ、松本さんとは、まだお会いしたこともなくて……正直、未知数な部分が大きいです。でも、私はどんな相手にもガツガツいけるようになりたい、と思っているので。先輩後輩は関係なく、自分らしさを出して、勝ちにいきたいです。

――風城選手はいかがですか?

風城:松本さんが東京女子プロレスに初めて参戦される、ということで、多分、ファンの皆さんもすごく驚いたカードだと思うんです。荒井さんが松本さんとずっと一緒に戦いたいと願っていたことが実現して、その相手が、私たち。正直、プレッシャーはすごくあります。でも、そのプレッシャーに押し潰されているわけにはいかない。プレッシャーこそ力にして、絶対に諦めずに、勝ちにいきたいと思っています。

――松本選手は、他団体でシングルのベルトも巻く、まさに“破壊する女”。そのパワーに、どう立ち向かいますか?

凍雅:私はもう、真正面からぶつかって、自分の持ち味であるエルボーで、動きを止める。シンプルに、ぶっ倒す、というイメージですね。

風城:私は、パワーで真正面からぶつかったら、絶対に不利。体格も小さいですし。でも、その分、私にはスピードやテクニックがある。そういう、細々とした動きで、相手を惑わせられたらな、と思っています。

――お二人の、全く違うスタイルが鍵になりそうですね。

凍雅:ワクワクしています。

風城:怖さの前に、楽しみな気持ちが大きいです。

■巨大な壁への分析。松本浩代と荒井優希という存在

――対戦相手について、もう少し詳しく伺います。まず、荒井優希選手。SKE48を卒業し、プロレス一本に懸ける覚悟が、リング上での凄みを増しているように感じます。実際に戦ってみて、その変化を感じることはありますか?

風城:はい。SKE48にいらっしゃった時から、もちろんすごい存在で、尊敬しかありませんでした。アイドルとプロレス、その両立なんて、普通は絶対に無理じゃないですか。でも、荒井さんは、どっちも100%以上の力で取り組んでいるように見えて。その姿は、私も現役高校生として、学校とプロレスを両立しなければいけない環境なので、「もっと頑張らなきゃな」と、すごく刺激を受けていました。そして、プロレス一本になってからは、そのSKE48に注いでいた分のエネルギーが、全部プロレスに上乗せされている。対峙した時に、その覚悟がひしひしと伝わってきますね。

凍雅:私は、荒井さんの試合中の表情、そして堂々とした立ち振る舞いを、すごく見習いたいなと思っています。私、身体が大きい分、戸惑いが分かりやすく出てしまうんですけど、荒井さんの試合中に、戸惑いの表情を見たことがないんです。どんなにやり返されても、そこには悔しさしかなくて、「どうしよう」という迷いがない。常に、前を向いている。そういう強さは、本当に尊敬します。

――そして、もう一人の相手が“破壊する女”松本浩代選手です。キャリア19年のベテランであり、その破壊力は女子プロレス界でも随一です。

風城:知ってはいましたけど、対戦相手として名前を見た時は、「本当に?」って……。「頑張るぞ」の前に、「怖い」って思いました。さすがに。

凍雅:私も、試合を直接見たことはないですが、まなせ(ゆうな)さんから、そのすごさは伺っています。「私が言うのもなんだけど」と前置きした上で、「本当に思いっきりいっても大丈夫だから。私との試合以上のものを出していった方がいいよ」とアドバイスをいただいて。大先輩なので、どこか怖じ気づいてしまう部分はあると思います。でも、隣にハルがいる。そのパワーを借りて、1対1で向き合った時に、ガツガツいけるようにしたいです。

――団体が、この強大な相手に、あえてキャリア2年半の、まだ若いお二人をぶつけた。その意味については、どう考えていますか?

風城:やっぱり、チャレンジマッチ的な意味合いで組まれたのかな、とは思うんです。でも、私たちは、これをチャレンジマッチにはしたくない。そう思った時点で、どこか「負けても仕方ない」という気持ちになってしまうから。私たちは、プロ。相手も、プロ。対等な立場で、リングに上がります。「無理な相手に挑む」んじゃなくて、「私たちは、勝つから」っていう気持ちで、頑張ろうと思います。

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