【マリーゴールド】ロッシー小川、激動の1年半と未来を語る「プロレスの興行というのは、終わったらまた一から作り直す。その繰り返し」
◆ 今を生き抜く哲学と、未来への継承

――様々な出来事を経て、団体はさらに結束を固めているように見えます。最後に、今後の展望についてお聞かせください。ロッシーさんが描くマリーゴールドの未来とは、どのようなものでしょうか。
ロッシー:今後の展望は……展望というか、いつもプロレスの興行というのは、終わったらまた一から作り直す。その繰り返しじゃないですか。そういう意味では、一つの柱というか、年間のスケジュールの柱をちゃんと決めて、それに向かっていくっていう態勢を取っていきたいですよね。
――ビッグマッチが終わった後、燃え尽きてしまうようなことはないのですか。
ロッシー:なんないですよ。もう次の次。これ、次、みたいな。
――そのエネルギッシュな行動力には脱帽します。
ロッシー:いや、そうじゃないと。止まっちゃダメなんですよ。その日だけ。その日だけは「よかったな」と思って、次の日からはもう昨日のことは忘れちゃって。切り替える。これも今の時代と一緒で、一瞬なんですよ、全てが。過ぎ去る日々は本当に一瞬だから。
――常に時代の変化と向き合っているんですね。
ロッシー:そうですね。やっぱり自分が年齢をどんどん重ねちゃって、今の若い子のことはわからないですよ、はっきり言って。世の中の若い人たちは何を求めて、何が流行ってるかなんてわかんないから。だから、雲を掴むような感じですよ、接してても。でも、そっちに合わせないといけないんですよ、相手方に。こっちに合わせろ、とは言えないんだから。柔軟性が必要ですよね。
――そんな中で、ロッシーさんが守り、伝えていきたいプロレスの核とは何でしょうか。
ロッシー:オーソドックスなものを伝承していきたい。だから、昔あったことでも良いものは残していけばいいし、突拍子もないことをやる必要はないし。プロレスっていう、ここまでの歴史で培われてきたものを、ちゃんと継承していかなきゃいけないんじゃないですかね、これからの世代の人たちが。

――その継承の場として、先日完成した道場の存在も大きいですね。
ロッシー:そうですね。近藤修司がコーチに入ってくれて、選手たちの意識も変わりましたよね。今までみようみまねでやっていた技に、全部「理屈」があるんだっていうことを、事細かく教えてもらってるんで。ただやらされてたものが、その理屈が分かってきたみたいな。ヘッドロック一つとっても、本当はギブアップが取れるんだぞ、っていうところから教えてくれる。そういう基礎が、一番大事なんですよ。
――そして、選手たちにはどのようなレスラーになってほしいと願いますか。
ロッシー:まあ、我々はベンチャーですけど、ベンチャーでもそれなりの、いや、それ以上の待遇が与えられて、立派にやっていけるんだっていうのを示したいですよね。別にメジャーだからすごい、ってもんじゃない。ウチはちっちゃな団体ですけど、そういう夢も見せられるわけで。
――なるほど。

ロッシー:だから、俺は選手に言うんですよ。「早く俺から育って(巣立って)くれ」って。そしたらある選手が「私はずっとここにいますよ」なんて言うんだけど(笑)。でも、そうやってね、自分がいなくても回っていくような団体になってほしい。
――最後に、ご自身のプロデューサーとしてのこれからについては、どのようにお考えですか。
ロッシー:自分はもう、だってそんなもんね……これから先はもうないと思ってやってるんで。将来、ないですよ。今しかないですよ。
――今を生き抜く、と。
ロッシー:そう。若い時だったら、10年後、20年後どうなってるかなって考えるじゃないですか。もう今、考えられないです。だっているかわかんないですから、生きてるかどうかも。だから、それでも5年、10年という歳月で、何かを残せたらいいなと。もう、そういう時期ですよ。
――その熱意がある限り、マリーゴールドの未来は明るいと信じております。本日は長時間にわたり、本当にありがとうございました。10.26両国大会、心から楽しみにしております。
ロッシー:はい、ありがとうございました。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)














