選手のリアルが物語に反映される舞台「Venus誕生」最終幕へ!


写真提供:アイスリボン

劇中のトレーニングがそのままプロレスの練習と直結。しかも舞台では、観客の視線が注がれる。これはレスラー志望者には一石二鳥。さらには、これを機に戻ってくる人もいるというではないか。

「今回から参加の希咲みなみ、ひなの2人は、プロレスラーになることが前提、プロレスラーになりたいとの思いで今回の舞台に参加しています。彼女たちが本当のプロレスラーになれるかというのがリアルな部分で、そこが物語にどう反映されていくかもおもしろいと思います。また、11月公演には2019年に引退した優華が参加します。俳優として、しかもプロレスラー役として戻ってくるんですね。それが今回の目玉というか、彼女が今後どうしていくのか、舞台と連動しての見どころになっていくと思います」


写真提供:アイスリボン

 前述の映画『スリーカウント』では、オーディションからプロレスデビューが出演条件だった。アイスリボン、NEO協力のトレーニングを経て、新人選手役のレスラーが実際にデビューを果たしたのだ。藤本つかさ、志田光、松本都がこのプロジェクトから生まれ、プロレスを継続。新たな人材の発掘に一役買った。ならば今回も、と考えたくなるが…。

「というか、今回に関してはみんながプロレスラーになることを前提にしたものではないんです。実際にこの舞台を通じてプロレスラーになってくれる子が出てきたら、うれしいですよ。この経験からプロレスに本腰を入れてやっていくとなれば、それはそれでうれしいです。だけれども、必ずしもそこを求めているわけではなくて、女優さんは女優のままでもいいだろうという発想からの企画なんですね。やるやらないは本人しだいですが、この舞台を通じてプロレスの魅力を知ってもらいたいなと。たとえば、これまで運動してこなかった子が腕立て伏せやスクワットをくじけそうになってもがんばってやり切る。演じる方も、お客さんにも選手としての成長を感じ取ってもらえれば。そこからファンを増やしていければとも思いますね」

 物語の進行に伴い、選手の成長も追いかけられる。それならば、途中から見ても意味がわからない、おもしろさが半減してしまいかねないのでは? そんな疑問に佐藤社長は…。
「もちろん前の話を知っていればより楽しめますが、途中からでも問題ないように配慮しています。公演の最初に、設定やそれまでのあらすじがわかるように、いままであったことを映像で振り返って見せていきます。なので、途中からでも大丈夫です」


写真提供:アイスリボン

 11月の4公演が最終幕。つまり、物語のクライマックスだ。新団体Venusがどうなるのか? そしてその先には、特別興行が決まっている。26年1月4日、神奈川・横浜産貿ホールにて、特別公演がおこなわれるのである。

「この舞台はVenusという女子プロ団体を旗揚げする物語なんですが、実際に1・4横浜で旗揚げ戦をおこないます(12時からアイスリボンの大会、18時からプロレスリングVenus旗揚げ戦)。この日のVenusは、演劇の部分ではなくて、すべてプロレスの興行として開催します。試合オンリーですね。物語ではなく試合だけを何試合か組む形になります。といっても、もしかしたら旗揚げ戦が最終戦かもしれないし、その後も継続されるかもしれない。それがどんな形になるのか、すべては11月公演、1・4横浜で決まります」

 1・4横浜で新団体Venus旗揚げ…だとすれば、それ相当の選手数が必要であり、社長を演じるみなみ飛香の復帰にも期待したいところ。なかったとしても、そこから新たなドラマが生まれるのではなかろうか。はたして、誰が1・4のリングに上がるのか。それを予想しながら11月公演を楽しむのもいいだろう。

インタビュアー:新井宏

Pages 1 2 3

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加