【Sareee-ISM】Sareeeがなつぽいを裏投げ葬「甘えたこと言ってんじゃねえよ!」親友の苦悩を引き出し、涙の「ぶっ潰す」宣言に愛のビンタで応える

女子プロレスラーSareeeが主宰する「Sareee-ISM ChapterⅨ」が11月10日、東京・新宿FACEにて開催された。

今大会のメインイベントは、Sareeeと鈴季すず(スターダム)の初タッグが実現。

対するは橋本千紘(センダイガールズ)と、Sareeeの親友でもあるなつぽい(スターダム)組であった。

この一戦は、Sareeeが「スターダムの中で飼い殺しにされている」と、親友なつぽいの現状を憂い、その魂に火をつけるために組んだものであった。

試合はSareeeがなつぽいをリストクラッチ式裏投げで沈めたが、真のハイライトは、試合後に両者がリング上で交わした魂の応酬であった。

Sareeeは、かつてIWGP女子王座を争った鈴季すずをパートナーに指名。序盤こそ小競り合いも見せたが、次第に連携が機能し始める。

対するなつぽいも、Sareeeの意図を全身で受け止めた。ゴング直後からロープブレイクの際にSareeeへ張り手を見舞い、バックスピンキックや関節技を繰り出すなど、普段の「ヘラヘラした」姿とは一線を画す、闘志むき出しのファイトを展開した。

Sareeeも一切の容赦なく、親友に対し強烈な頭突きを連打。

終盤、なつぽいのフェアリング・リング(変型大外刈り)を食らう場面もあったが、容赦ない頭突きを連打。

最後はリストクラッチ式の裏投げを叩きつけ、19分12秒、親友から3カウントを奪取した。

試合後、Sareeeはマイクを握り、まずはパートナーの鈴季に向けて語った。

Sareee「鈴季すず、お前やるなあ。コイツはIWGPを巻いたことによって出会った1人なんですよ。戦うのはもちろんいいけど、組むのもいいんじゃない?」

鈴季は笑いながら「私のこと大好きだな。それにしてもめちゃくちゃ面白かったじゃねえか。この超デカおもろ女とも戦えて、血が湧き上がったぜ。Sareee、とりあえず今日はありがとう」と応じた。

続けてSareeeは、倒れたままのなつぽいに語りかけた。

Sareee「私は今日改めて思った。アンタはすごいよ。いつもヘラヘラ楽しくしてるなつぽいだけじゃなくて、本気のなつぽいもかっこいいよ。それなのに、なんでもっと自信持たないの?今日戦ってどう思った?」

この言葉が、なつぽいの心の堰を切った。なつぽいは涙ながらに、団体所属のトップレスラーとしての苦悩を絶叫した。

なつぽい「ヘラヘラしたくてしてるわけじゃないよ。団体に所属してるとさ、40人もいて、その中でトップを走り続けるってさ、相当苦しいよ。だけど私はずっとずっとトップで輝き続けるために、いろんなこと考えて。待っててもダメだから自分で勝ち取らなくちゃと思って、いろんなこと考えて、会社ともけんかして、ぶつけ合って、トップを取るために、毎日毎日、必死に頑張ってるよ!」

しかし、そうして掴んだ栄光が「『会社に推されてる』だの、そういう言葉で片付けられてしまって」と、心無い声に苦しんでいたことを告白。「今、何に悩んでんのか、何にもがいてんのか、どこに向かって走ってんのか、プロレスが楽しいかどうかも、分かんなくなった」と、迷いの渦中にいたことを明かした。

だが、Sareeeの狙い通り、この日の激闘がなつぽいの魂を呼び覚ました。

なつぽい「だけど今日戦って、今日の試合がめちゃくちゃ楽しかった。(中略)笑ってるのが楽だった。ヘラヘラしてるわけじゃなくて、笑ってれば楽だった。でも本当は、魂燃やすようなこういう戦いをずっとしてたい」

そして、なつぽいはSareeeを真っ直ぐに見据え、新たな目標を宣言した。

なつぽい「Sareee、改めて今日ここで誓うわ。私、Sareeeをぶっつぶす。私にとって赤いベルトとか白いベルトとかIWGPとかいろんなベルトある中で、私にとってSareeeをぶっつぶす。それが一番価値を感じる。宣言するわ。必ずSareeeをぶっつぶす。それまで…バイぽい」

この「宣戦布告」に対し、Sareeeも太陽神なりのエールで応えた。

Sareee「なつぽいのその思い、痛いほどわかるよ。でも私はこのリングに上がった以上、今こうやってあんたと向き合ってる以上、そんな甘い気持ちは全部捨ててんだよ、とっくに。(中略)早く、悔しかったら私に追いついてみろよ。さっさとここまで来いよ。絶対、追い越させないけどね」

リングを降りようとするなつぽいが「ウチらリング降りたら親友だよね」と問いかけると、Sareeeは「甘えたこと言ってんじゃねえよ」と強烈なビンタを見舞い、覚醒した親友をリングから送り出した。

バックステージに戻ったなつぽいは、「私が今もがいていることとか、悩んでることとかって、今日戦ってて本当に小さい世界の話だったんだなって」と吹っ切れた表情を見せ、「ここでも宣言します。Sareeeをぶっつぶす」と改めて誓った。

なお、試合後には対戦相手の橋本千紘がリングに残り、11月16日のセンダイガールズ後楽園大会で予定されているSareeeとのシングルマッチを、自身の保持するセンダイガールズワールド王座のタイトルマッチに変更するよう提案。

Sareeeもこれを快諾し、王座戦での激突が決定した。

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