【新日本】棚橋弘至、引退試合でファンに誓う最後の“全力ファイト”「後悔が絶対にない試合になる!そう確信できるんです」


©新日本プロレス

■オカダ・カズチカという、最高の相手「出し切れなかった、というのが、絶対にない試合になる」

――そして引退試合では、オカダ・カズチカ選手との一戦を迎えます。先ほど、「縁が繋がった」とおっしゃいましたが、棚橋選手ご自身が、彼を選んだわけではない、と。

棚橋: 彼が名乗り出てきてくれた、ということです。

――もし、名乗り出てこなかったら、どうなっていたでしょう。

棚橋: ……どうなってたんでしょうね。でも、僕のポテンシャルを一番発揮できる相手は、オカダ・カズチカ。それは、間違いないと思っています。

――と、言いますと?

棚橋: 思う存分プロレスをやって終わりたいじゃないですか。オカダが相手なら、「ここは出し切れなかったな」っていう後悔が、絶対にない試合になる。そう、確信できるんです。


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――オカダ選手は、「新日本時代のオカダ」ではなく、「AEWのオカダ」として、リングに上がると公言しています。その“変化”は、楽しみですか?

棚橋: 楽しみですね。彼は今や“世界”のオカダですから。3年で20億稼ぐ男ですよ(笑)。世界のトップが、どういうプロレスを最後の僕にぶつけてくるのか。それは、すごく楽しみです。

――写真集の中には、闘いの合間に見せる、静かな表情や、ふとした笑顔も、収められています。引退試合という、最後の瞬間が、刻一刻と近づく今、心の中で、揺れている感情はありますか?

棚橋: いや、全然ないです。

――ない、ですか。

棚橋: 今はもう、引退試合のことよりも、どちらかというと、「静けさ」が迫ってきていますね。1月4日のその日、その瞬間に、自分のコンディションをどうやって間に合わせるか。間に合わせたい、という気持ちと、山のような仕事。その、“引退特需”という名の嵐の中で苦しんでいます(笑)。

 

■「読む栄養ドリンク」―エースから、ファンへの最後のメッセージ

――1月4日の東京ドームは、ファンにとっても、生涯、記憶に刻まれる夜になると思います。この写真集『ACE/100』を手にしたファンに、引退試合の当日、どんな自分を見てほしいですか?

棚橋: そうですね……僕は、プロレスが大好きになって、プロレスラーになって、人生が千倍楽しくなったんです。引退試合って、どうしても湿っぽい雰囲気になりがちですけど、僕は最後の最後まで笑顔でリングを降りたいな、と思ってるんで。

――笑顔で、ですか。入場から、泣いてしまったりは……?

棚橋: あー、どうですかね。入場で泣いたら、もうダメかもしれない(笑)。あるいは、前の日に泣きすぎて目がパンパンになっている可能性もありますね。でも、ファンの皆さんは、きっと僕の入場の瞬間からウルウル来てると思うんです。だからこそ、その一瞬一瞬を1秒たりとも見逃すことなく、目に焼き付けておいてほしいです。

――この写真集は“静”の表現、プロレスは“動”の表現です。最後の一戦を前に、棚橋弘至にとって、「生き様を残す」というのは、どういうことだとお考えですか?

棚橋: やっぱり、一生懸命な姿、全力を出している姿っていうのは、人の心に深く触れるものだと僕は信じているので。最後の最後まで、「全力」というのをキーワードにして戦う姿を見てほしいな、と思います。

――その「全力」と、写真集で見せた「素の表情」。どちらも、棚橋弘至である、と。

棚橋: ええ。「俺、こんな顔するんだ」「こんな顔してるから、そりゃモテるわ」って、自分で思いましたからね(笑)。

――(笑)。それでは、最後に。この写真集『ACE/100』を、ファンに、どんな想いで届けたいか、改めてお聞かせください。

棚橋: 写真っていうのは、映像とも違って、それを見た瞬間に、その時代を一気に思い出させる力があると思うんです。応援していた当時の自分のこと、その時の空気感、人間関係、自分の年齢……。

僕が引退した後も、この写真集は皆さんの手元に残り続けます。何かに疲れた時、元気がない時、ふとした瞬間いつでもいいので、これを見てもらって。そこには、疲れないし、諦めないし、落ち込まない棚橋弘至が必ず写っていますから。

これは、「読む栄養ドリンク」みたいなもの。そういう想いで、届けたいですね。

――現役最後の写真集、と銘打ってはいますが、もしかしたら、「プレジデント棚橋」としての、期待も……?

棚橋: あ、まだ、“ヘアヌード”は、出してないですからね(笑)。

――(笑)。それは、今後のニーズ次第、ということですね。

棚橋: ええ。ニーズがあれば、いつでも(笑)。まあ、そのためにも、この『ACE/100』の売れ行き次第、ということになってきますので。ぜひ、皆さん、よろしくお願いします!

――本日は引退前の貴重なお時間をありがとうございました。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

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