【全日本】“最高男”宮原健斗、安齊勇馬の猛追振り切り三冠V3「ホープは返上しろ、今日から君はスターだ」と若き才能を認める
全日本プロレスは2025年12月31日、東京・国立代々木競技場第二体育館にてビッグマッチ『ゼンニチ大晦日2025』を開催した。
メインイベントでは、三冠ヘビー級王者・宮原健斗が、新世代の旗手である安齊勇馬の挑戦を退け、3度目の防衛に成功した。
試合後、絶対王者は敗れた若武者に対し「ホープ」の称号返上を迫り、新たに「スター」としての地位を認めるという、宮原流の最大級の賛辞を送った。

金色を基調とした新コスチュームで登場した宮原に対し、王座奪還に燃える安齊は序盤からエンジン全開でぶつかっていった。しかし、宮原は強烈な張り手や頭突き、さらには場外での鉄柱攻撃と、非情なまでの攻めで主導権を握る。
エプロンサイドでの攻防では、宮原がパイルドライバーで安齊の脳天を固いエプロンに突き刺し、あわやリングアウト負けかという場面を作り出した。

カウント9でリングに生還した安齊は、その後も宮原の猛攻を受け続けるが、驚異的な粘りを見せる。
雪崩式ダブルアームスープレックスや鋭いジャンピングニーで反撃に転じると、ついには宮原のお株を奪う掟破りのシャットダウンスープレックスホールドを炸裂させた。

カウント2で返されたものの、王者をあと一歩のところまで追い詰める気迫を見せた。
25分を経過し、死闘はクライマックスへ。安齊は必殺のギムレットを狙うが、宮原はこれを許さない。

ブラックアウトを連発して安齊の動きを止めると、最後は完璧なフォームの本家シャットダウンスープレックスホールドでマットに沈め、3カウントを奪取した。
激闘を制しベルトを死守した宮原は、大の字になった安齊を見下ろしながらマイクを握った。客席から「ケント」コールが降り注ぐ中、王者は高らかに勝ち名乗りを上げた。
「大みそか!締めるのは俺だ!全日本プロレスのホープ、安齊勇馬!これが現実だ。改めて教えておく。三冠ヘビー級チャンピオンの宮原健斗はなかなか強いぞ」
安齊の実力を認めつつも、現時点での“格の違い”を強調した宮原。しかし、続く言葉は敗者への手厳しい批判ではなく、その成長を認める通告であった。
「今日をもって全日本プロレスのホープは返上しろよ。君はスターだ。ホープじゃなくて今日から君はスターだ」
「ホープ(期待の若手)」という枠を突き破り、団体の看板を背負う「スター」へ。宮原は安齊を対等なライバルとして認めると同時に、自身についてはさらに上の次元にいることを誇示した。
「俺はスーパースターだ。次またこのベルトをかけて戦おうぜ、スターさんよ」

この言葉に館内からは大きな「安齊」コールが巻き起こった。宮原は観衆に向かって「俺に魅了されたか?」と問いかけ、ファンへの感謝を示すと、早くも次なる防衛戦のプランをぶち上げた。
4度目の防衛戦の舞台として、2026年1月25日の幕張メッセ大会を指定。
さらに挑戦者の条件について「無差別級だ。ジュニアヘビーもありだ」と明言し、階級を超えた挑戦者を募ることを宣言した。1月2日の後楽園ホール大会にて名乗りを上げるよう呼びかけ、新たな戦いへの布石を打った。
最後は「全日本プロレス、2025年最高ですか」と問いかけ、観客のコールを引き出すと、「全日本プロレス、最高」の決め台詞で締めくくり、2026年に向けて「プロレス界、先頭に立って引っ張っていくぜ」と力強く誓った。

世代交代の波を真っ向から受け止め、それを押し返してみせたスーパースター・宮原健斗。その背中を追う新たな「スター」安齊勇馬。2026年の全日本プロレスは、この二人が中心となって激しく回っていくことになりそうだ。
<写真提供:全日本プロレス>













