【ノア】内藤哲也が元日、日本武道館に降臨! BUSHIとGHCタッグ強奪も「プランはない」と不敵な煙幕

プロレスリング・ノアは1月1日、東京・日本武道館で「NOAH “THE NEW YEAR” 2026」を開催した。

第7試合のGHCタッグ選手権試合では、王者・丸藤正道&拳王組に対し、挑戦者としてBUSHIと当日発表のパートナー「X」が対峙した。そのXの正体は、昨年5月に新日本プロレスを退団し、海外マットを主戦場としていた内藤哲也であった。

入場シーンから、内藤とBUSHIによる「LOS TRANQUILOS de JAPON(LTJ)」の劇場は始まっていた。BUSHIに呼び込まれ、新テーマ曲「EL COMIENZO」に乗って現れた覆面姿の男がリングインして正体を明かすと、それは練習生のRYUSEI。

場内がどよめきと落胆に包まれた直後、花道から本物の内藤哲也が姿を現すと、武道館は一転して爆発的な大歓声に揺れた。

8カ月ぶりの国内実戦となった内藤は、焦らしの美学を貫く。新日本時代と同様にゆっくりとスーツを脱ぎ、丸藤に対して唾を吐くなどして挑発。試合は王者組が連携で圧倒する場面が目立った。

丸藤と拳王は合体技「丸拳」(ネックツイストとPFSの同時攻撃)をBUSHIに見舞い、内藤の必殺技デスティーノも拳王が輪廻(後方回転延髄蹴り)やドラゴンスープレックスで封殺するなど、LTJを追い詰めた。

しかし、勝負の女神は悪党に微笑んだ。窮地に陥ったBUSHIは、丸藤の一瞬の隙を突き、レフェリーの死角で毒霧を噴射。視界を奪われ悶絶する丸藤を首固めで丸め込み、13分16秒、電光石火の3カウントを奪取した。

試合後、ベルトを手にしたBUSHIは興奮気味にこの勝利の重みを語った。

「今日このGHCタッグのベルトを獲ったんだよ、俺たちが。俺は改めて、今日このベルトを手にして、内藤と新日本を辞めて良かったなと思ってるよ。2人で取ったベルトなんだよ。俺にとっては一番うれしいよ。丸藤正道、あれだけのレスラーから3カウントを取ったんだ。俺の歴史の中で一番の大金星だったよ。次の挑戦者どうするんだ?後は内藤に決めてもらうよ、今後どうするかね」

対照的に、内藤はのらりくらりとした態度を崩さない。今後の防衛戦や参戦スケジュールについて問われると、不敵な笑みを浮かべて答えた。

「どうしよっかな~。プランは今のところないかな。とりあえず今日寝て考えるよ。明日朝起きた時に何が浮かぶか。一番最初に浮かんだ人物が次の挑戦者なんじゃないのかな」

さらに内藤は、入場時に影武者を務めた若者を招き入れた。

「そんなことより、紹介したいと思いますよ。新たなるパレハ(仲間)。RYUSEI」

そして、今後の動向を煙に巻くようにこう続けた。

「次はどこで会えるのかな?日本で会えるのかな?プロレスリング・ノアのリングで会えるのかな?わからないけどさ、まあ勝手に想像して楽しんでよ。あとは新たなるパレハ、RYUSEIの声を聞いてあげてよ。アディオス!」 そう言い残すと、一言も発さないRYUSEIと共に控室へと消えていった。

一方、毒霧という屈辱的な手段でベルトを奪われた前王者組の怒りは収まらない。バックステージで拳王は激しく吠えた。

「おいBUSHI!お前、そんな勝ち方でいいのか?おい、久々に日本のリングで、そんな勝ち方でベルトを持っていいのか?俺だったら、全く嬉しくねえぞ!おい、BUSHI、そして内藤哲也!お前のやりたいプロレスは、これなのか?」

丸藤もまた、吐き捨てるように通告した。

「おい、お前らノアの標的だからな、覚えとけよ!」

元日の武道館で起きた王座移動劇は、ノアマットに新たな火種を生んだ。

内藤哲也とBUSHI、そして新たなパレハを加えたLTJが、今後どのようにノアを、そして日本プロレス界を侵食していくのか。

2026年の闘いは、制御不能な混沌の中で幕を開けた。

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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