【ディアナ】梅咲遥が笹村あやめを下してW.W.W.Dシングル王座V3!「後輩を引っ張っていけるように頑張っていきます」

ワールド女子プロレス・ディアナは2月11日に新木場大会を開催し、梅咲遥が2AWの笹村あやめを下してW.W.W.Dシングル王座3度目の防衛に成功した。

2月9日フューチャーサイトでの前哨戦はドローに終わり、タイトルマッチ本番を迎えた。パワー、スタミナ、スピード、テクニック。その全てが卓越した2人の対決に期待が高まる。

試合はまず静かな立ち上がり。互いに磨き上げてきたグラウンドの技術でじっくりと探り合い、客席から見守るファンも息をのむ。均衡を破ったのは笹村。自らリング外へ飛び出し「みんなの近くでエルボー合戦するぞー!」と宣言。女子プロ界でもトップクラスのエルボーの破壊力を誇る2人。

対戦すればいつも会話するように、意地を張り合うように殴り合ってきた。その極上の打ち合いを至近距離で見られるとあって、ファンは拍手喝采!手拍子に煽られ、梅咲もリング外へ。まずは挨拶代わりの一発で鈍い音を鳴らし、早速観客の度肝を抜く。それに呼応するかのように、笹村も笑みを浮かべながら渾身のエルボー。リング外を一周しながら、交互にエルボーを打ち、2人の胸は真っ赤に染まっていく。

リングに戻ると笹村の容赦ない攻めに苦しむ梅咲。笹村優位の展開を矢のようなドロップキックで打ち破る。しかしリング外へ落下したかと思われた笹村はアイルビーバック、強烈なナックルを梅咲の側頭部にお見舞い。明らかな反則にも怯まない梅咲はまたもエルボー。まだまだ物足りないのか、2人は再びエルボー合戦に。情念ほとばしるエルボー連打で笹村をロープに押し込むが、笹村はカウンターでスリーパーに捕らえる。危うく落ちかける梅咲をファンの手拍子と王者の意地が奮い立たせる。

どうにか振りほどいた梅咲は猛然とダッシュしドロップキックを狙うが、笹村がラリアットで迎撃。すぐさま立ち上がる梅咲はエルボースマッシュで笹村を吹っ飛ばす。この攻防は相討ちとなり、朦朧としながらも立ち上がる2人。梅咲がカウンターのキューティースペシャルを放てば、笹村もカウンターのブロックバスター。笹村はスープレックスの連発にフットスタンプ投下、そしていよいよ梅咲が警戒していたタイガースープレックスの構え。

「タイガーだけは絶対に食らっちゃダメ」と語っていた梅咲はこれを回転エビ固めに切り返す…が、笹村はそれを許さず強引にぶっこ抜き、後ろに大きくぶん投げる!この大ピンチに梅咲は逆さ押さえ込みからラ・マヒストラルを流れるように繋いでフォール。笹村はカウント2.9でキックアウトし、垂直落下式ブレーンバスター。梅咲は梅スプラッシュ、ジャーマンで対抗。これでも勝負は決まらず、ならばと梅咲は笹村の左足と右腕をクラッチし、奥の手・ブラストの構えに。抵抗する笹村を豪快にぶん投げ、美しいブリッジでV3への架け橋を描く。笹村の肩はついに上がらず、18分42秒の大激闘に終止符。

マイクを持った梅咲は「笹村あやめに勝ちました」と一言。なんとこの後、自身の団体での興行があるという笹村は「梅咲遥に負けた!このあと2AWの道場マッチあって、早く帰らないといけないから一言だけ…」と切り出し、「防衛戦、相手がいなかったら何回でもやろうよ。本当に私は梅咲のプロレスが大好きで、人間性も大好きだから、何度もやろう」。

いつもならここで笹村のグーパンチが飛んでくるところだが…この日の笹村は梅咲に熱いキスを強要。到底同意できない梅咲は「気持ちは分かったから!」と悲鳴をあげて拒否!梅咲はベルトと共に貞操も(?)守り抜き、笹村は温かい拍手の中リングを後にした。

何度も何度もぶつかってきた笹村とのシングルマッチを初めて制した梅咲は、笹村を「2AWで男子の中で1人で女子を背負ってプロレスしてる、かっこよくて憧れの先輩」とし、「自分はディアナで後輩を引っ張っていけるように頑張っていきます。皆さんの応援で今日も頑張れました。引き続きディアナについてきてください!」の言葉で大盛り上がりの新木場大会を締め括った。

新木場大会
日時:2月11日(日)11:30開場/12:00開始
会場:新木場1stリング
観衆:236名

【全試合結果】

第一試合 タッグマッチ
Himiko&◯真琴(10分18秒 片エビ固め)田中きずな&炎華●[Harmonie] ※グラビアバスター

第二試合 タッグマッチ
●香藤満月&沙恵(13分分35秒 T-Control)尾﨑妹加&本間多恵◯[SPiCEAP] 

第三試合 6人タッグマッチ
ジャガー横田&◯佐藤綾子&中森華子
(10分39秒 ドラゴンスープレックスホールド)
井上京子&デボラK●&ウナギ・サヤカ
※W.W.W.Dタッグ選手権 W井上vs綾華を3月10日アミスタで行うことが決定した

第四試合 タッグマッチ
ななみ&●マコトユマ(14分2秒 片エビ固め)美蘭◯&世羅りさ[ブルーオーキッド] ※ライオンサルト

第五試合 メインイベント
W.W.W.Dシングル選手権試合 30分一本勝負
[王者] ◯梅咲遥 (18分42秒 ブラスト)笹村あやめ● [挑戦者] ※第17代王者 3度目の防衛に成功

〈画像提供:ワールド女子プロレス・ディアナ〉

⇒次ページ【動画】3度目の防衛に成功して喜びの梅咲のバックステージコメント

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