【ノア】稲村愛輝、GHCヘビーV2も挑戦者指名が強奪される! マサ北宮が拳王を排除し「プロレスのイロハを教えたのは俺だ!」

プロレスリング・ノアは1月1日、東京・日本武道館にて「NOAH “THE NEW YEAR” 2026」を開催し、6278人の観衆が詰めかけた。

新年の幕開けを告げるビッグマッチのメインイベントでは、GHCヘビー級王者のYoshiki Inamura(稲村愛輝)が、挑戦者OZAWAを退け、2度目の防衛に成功した。しかし、試合後のリング上では次期挑戦者を巡り、予期せぬ“強奪劇”が勃発した。

メインイベントで対峙したのは、かつて同じ釜の飯を食った兄弟弟子であり、共に英国での武者修行を経験した間柄であるInamuraとOZAWAだ。

Inamuraは昨年11月よりWWEの育成ブランド「NXT」に参戦し、大きく成長を遂げて凱旋。11月8日の後楽園ホール大会でKENTAを下し、悲願のGHCヘビー級王座を初戴冠した。

対するOZAWAは、昨年9月に左足リスフラン靱帯損傷という大怪我を負い欠場していたが、12月23日の後楽園大会で電撃復帰。前哨戦を経て、元日の大舞台での王座挑戦へと駒を進めた。

かつてはInamuraが公私にわたり面倒を見ていた後輩が、黒のユニット「TEAM 2000 X(T2KX)」の主力として立ちはだかるという、3年余りのヒストリーが交錯する一戦となった。

試合は序盤から感情がぶつかり合う激しい展開となった。場外戦で互いにダメージを与え合うと、リングに戻ったInamuraはボディースラムの連発や高速ブレーンバスターで主導権を握る。

復帰直後のOZAWAも負けてはいない。得意のブレイクダンスムーブから、ミサイルキックで反撃の狼煙を上げる。

さらにコーナー最上段からの雪崩式攻撃を狙うが、Inamuraはこれを投げっぱなしバックドロップで切り返すという荒業を見せた。

ここでT2KXのメンバーがリングになだれ込み、試合は一時大混乱に陥るが、ドラゴン・ベインが救出に駆けつけInamuraを援護。一対一の状況に戻ると、両者は互いの意地と技をぶつけ合う熱闘を繰り広げた。

OZAWAは怪我の影響を感じさせない動きで、コーナーに飛び乗り即座に繰り出すフェニックス・スプラッシュ「Real Rebel」を敢行するなど猛攻を見せる。しかし、王者の壁は厚かった。

Inamuraはラリアットでカウント2を奪うと、旋回して叩きつける変形バックドロップでOZAWAの動きを止める。最後はコーナートップでロープを揺らしてからのダイビングボディプレス「DIS CHARGE」を完璧に決め、21分18秒、因縁のライバルから3カウントを奪取した。

王座防衛を果たしたInamuraは、マイクを握ると「ハッピー・ニュー・イヤー!日本武道館」と絶叫。OZAWAとの激闘を「ハッピーだと思います」と振り返りつつ、「もっとクリーンでピュアでチームを抜きにした1対1で勝負しよう」と、かつての弟分へメッセージを送った。

そして注目の次期挑戦者指名へと移る。Inamuraは高らかに宣言した。 「ネクスト・チャレンジャー・イズ・ミスター~~~~拳王!」

名前を呼ばれた拳王が花道からリングへ向かおうとしたその時、事態は急転した。突如としてマサ北宮が現れ、拳王を襲撃。コーナーポストへ叩きつけ、リングインを阻止してしまったのである。場内から「帰れコール」が沸き起こる中、北宮はリングへ上がり、王者と対峙した。

Inamuraが「あなた、何がしたいんですか?」と問いかけると、北宮はマイクを奪い取り、怒りを露わにして吠えた。

「タッグのベルトをやすやすと流出させた拳王をネクストチャレンジャーに指名するとはどういう了見だよ、この野郎。お前どうかしてるぞ。だいたいお前な、デビューしてからプロレスのイロハを教えてやったのは俺だぞ。タッグチームまで組んでな。お前はその時の恩を忘れたか?変な英語を混ぜるキャラクターになって、恩をあだで返すのか、この野郎!」

かつてのタッグパートナーであり、プロレスの師匠でもある北宮からの痛烈な批判。Inamuraは一瞬表情を硬くしたが、すぐに毅然とした態度で言葉を返した。

「ミスター北宮、ユーは今、間違った道にいる。今ミーのフロントにスタンドしてるってことは、ミーとファイトしたいということでしょう。ミスター北宮、ユーのチャレンジ、アクセプトしましょう。ユーを更生させてみせますよ」

王者が挑戦を受諾すると、北宮は不敵な表情でリングを後にした。取り残された形となった拳王へのコールが起きる中、Inamuraは観衆に対し「チャレンジを求める者にチャレンジは拒みません」と理解を求め、「ミーのファイトを見たら必ずハッピーにして帰します」と力強く宣言して大会を締めくくった。

バックステージに戻ったInamuraは、改めて防衛の喜びと今後の抱負を語った。

【Inamura】「エブリワン、こうしてNOAHにカムバックして、NOAHのビッゲストなショー、日本武道館でファイトできたこと、そしてこのベルトを防衛できたこと、ベリーハッピーです。アフターマッチは方舟シップのオーディエンスの皆さん、様々なエモーションになったと思います。だけど、ミーの願いは一つ。ミーのファイトを見た方舟シップのユニバースのみんな、プロレスリングファンのみんながハッピーで、そしてスマイルあふれる。そんなふうにしたいと思ってるだけです。相手がミスター拳王だろうと、ミスター北宮だろうと、ミーはオール・マイ・マイト、全力でファイトして、皆さんをハッピーにしてみせます。シー・ユー・アゲイン。バイバイ」

一方、敗れたOZAWAは控室で悔しさを爆発させ、敗因を昨年12月の会見での出来事に求めた。調印式の際、OZAWAがInamuraに水を浴びせ、激昂したInamuraに突き飛ばされたことで古傷が悪化したと主張していた件だ。

【OZAWA】「(左足首を押さえながら)ああ、いてえ! 血だらけ! 傷開いてるしさ。見て。(足の指を動かしながら)ピクリともしないでしょ? いてえ! クソー、ケガさえしてなければあ。ケガさえしてなければ! 汚いぞInamura! 会見で俺にケガを負わせたこと、一生忘れないからな!!」

元日の日本武道館で繰り広げられた激闘と、その後に起きた挑戦権強奪劇。

かつての師匠・北宮を迎え撃つことになったInamuraは、リング上の「ハッピー」を守り抜くことができるのか。

2026年のNOAHマットは、波乱の幕開けとなった。

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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