【新日本】棚橋引退式に内藤哲也が電撃登場!ジェイ、ケニーら豪華メンバー集結「またいつかこの新日本プロレスのリングで、あなたと会えるその日を楽しみにしてるよ」

新日本プロレスは1月4日、東京ドームにて年間最大のビッグイベント『サンセイアールアンドディ presents WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』を開催した。

1999年のデビュー以来、暗黒期からV字回復まで、団体を牽引し続けた“100年に一人の逸材”棚橋弘至が、26年間の現役生活に別れを告げる日。

メインイベントでのオカダ・カズチカとの激闘を終えたリング上では、引退セレモニーが執り行われ、プロレス界の歴史を彩った豪華な顔ぶれが次々と駆けつけた。

セレモニーは、新日本プロレスの木谷高明オーナーやスポンサーからの花束贈呈で幕を開けたが、場内の空気が一変したのはその直後であった。

入場ゲートに姿を現したのは、かつて新日本プロレスでしのぎを削り、現在はAEWを主戦場とするジェイ・ホワイト。

予期せぬ来訪者にドームがどよめく中、ジェイは特設花道を歩み、リング上で深々と一礼して花束を手渡した。

サプライズは続く。

同じくかつて新日本のトップ外国人選手として活躍したウィル・オスプレイが登場。

感極まった表情で棚橋と言葉を交わすと、続いてケニー・オメガと、負傷欠場中の飯伏幸太が姿を見せた。

かつての激闘が嘘のように、穏やかな笑顔で棚橋を労うかつてのライバルたち。

世界へ羽ばたいた男たちが、エースの最後を見送るために集結した光景は、棚橋が築き上げた時代の大きさを物語っていた。

そして、特別な空気を纏って現れたのは、“同期”の柴田勝頼であった。1999年10月10日、同じ日にデビューし、別々の道を歩みながらも互いを意識し続けてきた盟友。

柴田はリングに上がると、Tシャツを脱ぎ捨て棚橋に向かって咆哮。

これに呼応した棚橋とロックアップし、魂のチョップ合戦を展開した。言葉以上の会話を交わした両雄は力強く抱き合い、柴田は棚橋の手を高々と掲げ、潔くリングを去った。

レジェンドたちもエースの門出を祝った。

リングサイドで見守っていた武藤敬司がリングインし、代名詞のLOVEポーズを決めて花束を贈呈。

さらに藤波辰爾もリングに上がり、優しい眼差しで労いの言葉をかけた。

新旧の象徴たちが一堂に会し、記念撮影が行われると、セレモニーは穏やかに終了するかに思われた。

しかし、ゲストたちが退場した後、場内に鳴り響いたのは「STARDUST」。

昨年5月に新日本プロレスを退団し、現在はLOS TRANQUILOS de JAPONとして独自の道を歩む内藤哲也の入場曲であった。

ビジョンに内藤の姿が映し出されると、4万6913人の観衆から悲鳴にも似た歓声が沸き起こった。

先に姿を現したのは、GHCヘビー級タッグベルトを肩にかけたBUSHI。続いて満を持して内藤が登場し、特設花道を時間をかけて練り歩く。

リング上で棚橋と対峙したBUSHIは、オーバーマスクを脱ぐと花束に毒霧を噴射するという“制御不能”な祝福を見せ、花束を贈呈した。

続いてマイクを握った内藤は、かつて棚橋に憧れて入門した過去を振り返りつつ、独特の言い回しで別れを告げた。

「ブエナスノ~チェ~~ス、トーキョードーーーーム!! 俺は、武藤敬司選手に憧れ、プロレスファンになり、そしてあなたを見て、新日本プロレスのリングに入門しました。去年、新日本プロレスを退団した俺に、また東京ドームの花道を歩く機会を与えてくれて、ありがとうございました。もう! 2度とリングで闘うことはないでしょうが…いや、ないでしょう。リングで闘うことはないけど、またいつかこの新日本プロレスのリングで、あなたと会えるその日を楽しみにしてるよ。その日まで…アディオス!」

拳を掲げた内藤に対し、棚橋は熟考の末に自身の拳を合わせる。二人は短い言葉を交わしたが、去り際に内藤は棚橋にツバを吐く仕草を見せ、最後まで自身のスタイルを貫いて退場した。

嵐のようなサプライズ劇を終え、再びリング中央に立った棚橋は、最後のマイクアピールを行った。

「皆様、本日はご来場ありがとうございました! 僕が新日本プロレスで夢見た超満員が見れました。ありがとうございました! 今日、僕は引退しましたが、これからも新日本プロレスの選手は全力で闘っていくので、皆さん応援よろしくお願いします! ありがとうございました!」

湿っぽい別れを嫌うかのように、棚橋はファンの要望に応えて3度のエアギターを敢行。さらに「最後、もう1コだけお願いをきいて下さい。ドーム全員で、ウェーブやりましょう!」と提案し、自らの音頭で巨大な東京ドームに2周のウェーブを巻き起こした。

フィナーレは引退の10カウントゴング。

静寂の中、阿部リングアナウンサーが打ち鳴らすゴングの音を、棚橋は目を閉じて噛み締めた。

10カウントが終わり、「“新日本プロレス100年に1人の逸材”“ACE”棚橋弘至!」のコールが響き渡ると、会場にはテーマ曲「LOVE&ENERGY」が爆音で流れた。

降り注ぐ愛と感謝の歓声の中、棚橋はコーナーに登り、代名詞である逸材ポーズを披露。

最後は選手たちが操縦する特製のゴンドラに乗り、ファンに手を振り別れを告げた。

新日本プロレスを照らし続けた太陽は、最高の輝きを放ちながらリングを降りた。

<写真提供:新日本プロレス>

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