【新日本】辻陽太、IWGP世界ヘビー初戴冠! TAKESHITAを逆エビ葬で二冠王に「このセルリアンブルーのリングは世界最高だ!」歓喜の直後にジェイク・リー襲撃で衝撃の幕切れ
新日本プロレスは1月4日(日)、東京ドームにて年間最大のビッグイベント『サンセイアールアンドディ presents WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』を開催した。
メインイベントで引退する棚橋弘至の花道を飾るべく、セミファイナルではこれからのマット界を牽引する二人の若き王者による頂上決戦、「IWGP世界ヘビー級&IWGP GLOBALヘビー級ダブル選手権試合」が挙行された。

IWGP世界ヘビー級王者のKONOSUKE TAKESHITAと、IWGP GLOBALヘビー級王者の辻陽太。
過去の対戦成績は1勝1敗の五分。
新日本プロレスの至宝と、世界へ通じる新たなベルト、二つの権威を懸けた戦いは、新時代の覇者を決定づける歴史的な死闘となった。
TAKESHITAは左腕に赤いバンダナを巻いて入場。
これは後に中邑真輔から託されたものであることが明かされる。

ゴングが鳴ると、互いに静かな立ち上がりから一転、激しい肉弾戦へと突入した。
TAKESHITAは場外戦でエプロンでのDDT、さらに鉄柵外へのフロントキックで辻を吹き飛ばすなど、規格外のパワーとラフファイトで主導権を握る。
リングに戻ってもセントーン、キャメルクラッチと変幻自在の攻めを見せ、ノータッチ・トペ・コン・ヒーロで宙を舞った。

防戦一方となった辻だが、持ち前のタフネスと機動力で反撃の狼煙をあげる。
カーブ・ストンプでTAKESHITAの動きを止めると、場外へのブエロ・デ・アギラを敢行。
さらにコーナー最上段からのダイビングフットスタンプを突き刺す。

意地の張り合いは、互いの必殺技を奪い合う展開へと昇華した。
辻がTAKESHITAの「人でなしドライバー」を繰り出せば、TAKESHITAも辻の「ジーンブラスター」を掟破りで炸裂させる。
終盤、リング上は極限の削り合いとなった。
TAKESHITAは強烈なエルボー、ブルーサンダー、そして必殺のレイジングファイヤーを叩き込むが、辻はロープに足をかけ辛くもエプロン。

引きずり起こそうとするTAKESHITAに対し、辻はカナディアンデストロイヤーで切り返す。
雪崩式ブレーンバスター、TAKESHITAのワガママ(膝蹴り)連打をも耐え抜いた辻は、カウンターのヘッドバットで流れを変える。

両者が距離を取り、同時にダッシュした刹那、TAKESHITAのワガママをかいくぐった辻のジーンブラスターが完璧にヒット。

衝撃で吹き飛んだTAKESHITAを、辻は即座に逆エビ固めで捕獲した。
リング中央でえげつない角度で絞り上げると、ついにTAKESHITAがタップアウト。
辻が新日本プロレスの頂点、IWGP世界ヘビー級王座を初戴冠すると同時に、GLOBAL王座と合わせ二冠王者に輝いた。

試合後、二本のベルトを肩にかけた辻はマイクを握り、敗れたTAKESHITA、そしてファンに向けて熱いメッセージを送った。

「TAKESHITA、ちょっと待ってくれ。オイ、TAKESHITA!オマエのその目、全然死んでねえな。やっててわかったよ、オレはオマエに負けたくない!オレは、このリングで育ってきた! このリングで応援してくれるファンのみんな!そして新日本プロレスの関係者!新日本プロレスがあったからこそ、オレはいま、ここにいる!オレが辻陽太だ!IWGP GLOBALヘビー級チャンピオン!“IWGPヘビー級”チャンピオンの、辻陽太だー!!!! いいか、忘れるな!このセルリアンブルーのリングは、世界最高だ!オレは胸を張って、このセルリアンブルーのリングで……」

新時代の幕開けを宣言しようとしたその時、背後からジェイク・リーが襲撃。
大ブーイングの中、ジェイクはFBSを炸裂させ、辻をKOした。
ジェイクはIWGP世界ヘビーのベルトを辻の体の上に投げ捨て、無言のまま「帰れ」コールを背に退場。

新王者の誕生は、新たな遺恨の幕開けによってバッドエンドで幕を閉じた。

辻はノーコメントで控室へ。
一方、王座から陥落したTAKESHITAは、清々しい表情で敗戦を認め、再起を誓った。

TAKESHITA「はあ………………、新しい時代、新しいプロレス……見せることが、できたかな? …………KONOSUKE TAKESHITAから、IWGP世界ヘビーのベルトを獲ったのが、辻陽太……それがすべてだと思います。でも、これで終わりじゃないから。俺、もっと強くなれるから。俺、もっとできるから。もっと上へいけるから。
それはね、何より自分がわかってるんスよ。これで終わりじゃないから……。辻陽太……お前は強い!俺に勝ったんやから。お前は強いよ。新日本プロレスを一番にしたい世界。そして俺は、プロレスがナンバーワンだという世界。おたがい創りたい世界は違えど、こうやって交わるのがプロレスやから。またいつの日か、お前のそのベルト、獲りにいくからな」
また、TAKESHITAは辻の変化と、左腕のバンダナの意味について言及した。
TAKESHITA「いつもアイツは、『覚悟はできてるか?』って訊くけど、実はあれは、対戦相手にじゃなくて、自分自身に問いかけてる。俺はそんな気がしてて。今日の辻は、今までのどの対戦の時よりも、覚悟があったな。それが、俺が勝てなかった理由やと思う」
「(バンダナについて)…………この2026年1.4東京ドーム、棚橋弘至が引退するこのリングに、立ちたくても立てない、そんなプロレスラーもいてね。“俺の分までリングに立ってくれ”って、そう言われて、託されたものです」
TAKESHITA「フー……俺も辻も、やらなアカンことは一つで。もし来年も1.4東京ドームがあるなら、この景色……この景色を見せないといけないし、俺たちが新しい時代を創ったその先には、何年かかっても、今日の景色……以上の、それ以上のものを、見せないといけない。
それが俺たちの、使命だと思ってます。これは始まりやで」
棚橋弘至が去った後の新日本プロレス。
その中心に立つのは辻陽太か、TAKESHITAか、それとも不気味な行動に出たジェイク・リーか。
2026年の闘いは、波乱の予感とともにスタートした。
<写真提供:新日本プロレス>
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