【新日本】王者・辻陽太、ジェイク撃破で初防衛! 親会社へ異例の直訴「俺たちレスラーはな、カードゲームのカードじゃねぇんだよ」 次なる標的はAEW・アンドラデ

新日本プロレスの至宝を巡る闘いは、王者の魂の叫びによって締めくくられた。

2月11日、大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で開催された『THE NEW BEGINNING in OSAKA』のメインイベント。

IWGPヘビー級王者の辻陽太が、難敵ジェイク・リーを退け初防衛に成功した。

試合後、辻は親会社であるブシロードへ向けて異例の提言を行い、新日本プロレスを背負う覚悟をまざまざと見せつけた。

■ジェイクを完全粉砕、そして会社への“直訴”

因縁渦巻くジェイク・リーとの初防衛戦。

前哨戦から心理戦を展開してきたジェイク・リーに対し、辻陽太は序盤からトペ・スイシーダなどで猛攻。

ジェイク・リーも黒手袋を装着して口に指を突っ込むなど、独自のインサイドワークで揺さぶりをかける。

終盤は互いの必殺技を巡る激しい攻防となり、最後は、おどけてみせる挑戦者に対して辻陽太が渾身のジーンブラスターを炸裂させ、3カウントを奪い取った。

ヤングライオンに引きずられて退場する敗者を見下ろし、辻は「お前がこの後どうなっていくのか、楽しみに見守っててやるよ」と通告。

そして、マイクを握り直すと、その言葉は親会社であるブシロードへと向けられた。

「俺はこの団体を守る責任がある。俺がチャンピオンだから、今ここで俺は覚悟を決める。オイ、ブシロード!俺たちレスラーはな、カードゲームのカードじゃねぇんだよ。俺たちはな、このリングで命を懸けて闘ってるんだ。このベルトの重みが分かるか?このベルトはな、ここで闘う全レスラーの覚悟と命の代償なんだ。このリングは、俺たちレスラーが自分の人生を表現する場所なんだ」

新日本プロレスのリングで命を削る全レスラーを代弁するかのような、魂の叫び。辻の覚悟に、大阪のファンは割れんばかりの大歓声で応えた。

■退団するヒロムを笑顔で送り出す器量

会社への直訴という大立ち回りを演じた直後、辻は自らが率いるユニット「Unbound Co.」の面々をリングに招き入れた。その中には、この日をもって退団する高橋ヒロムの姿もあった。

辻は「ここはアンタが主役だ」とマイクを託し、偉大な先輩の壮行セレモニーを演出。ヒロムが16年間の感謝と新たな野望を語り、仲間たちからの胴上げでリングを去っていく姿を、辻は温かく見守った。

バックステージでも辻は、「俺たちがプロレスラーでいる限り、この退団や入団など、この問題は切っても切り離せない。それがヒロムちゃんのUnboundなら、俺は心から応援する」と、旅立つ先輩へ最大のエールを送った。

■次なる闘いはAEWとの全面戦争へ

初防衛を果たし、団体の顔としての存在感を示した辻の視線は、すでに次なる闘いへと向いていた。

バックステージで「俺がこのベルトを持って次にやりたいことは、そう、世代交代。まだ完璧に完了してねえんだよ」と宣言すると、ニュージャージー大会での防衛戦を見据える辻の前に、AEWのアンドラデが姿を現した。

「俺はこの王座のために来た。なぜならアンドラデ・エル・イドロは伝説になるからだ」と挑発する強敵に対し、辻は一歩も引かない。

「俺はAEWと真っ向勝負を行う。その最初の相手がアンタだ。ニュージャージーで、俺はアンドラデを倒す。そして俺はAEWを倒す。覚悟はいいか」と、堂々と迎撃を宣言した。

ジェイク・リーを退け、会社へ苦言を呈し、偉大な先輩を送り出し、そして外敵との開戦を宣言する。

大阪の夜、辻陽太は名実ともに新日本プロレスの“絶対的中心”であることを証明した。

<写真提供:新日本プロレス>

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