スターダム梨杏、ユニット解散で無所属も、「女子力つけてチャンピオンになる!」
節分生まれ、2月3日で21歳になったスターダムの“がむしゃらジャリガール”梨杏。 彼女は青森県八戸市出身で、3人姉妹の次女として仲のいい家族に囲まれて育ったという。
「小さい頃ですか? 私はよく親に怒られていましたね。たとえば、触っちゃダメと言われたものに触って壊したりとか、学校でもよく怒られました(笑)。ふだんは仲いいけど、お姉ちゃんや妹とケンカもしたり。やんちゃだった? まあ、元気な子でしたね(笑)」
そんな彼女には、物心ついた頃からプロレスがあったようだ。保育園から帰ってくると、テレビでプロレスが放送されていたという。
「お父さんが好きで、最初は見せられていた感じです。それがしだいに普通になって、私も一緒になって見ていましたね。男子のプロレスがメインだったと思います」

※写真提供:スターダム(2月3日誕生日の板橋大会にて)
ある日、家族でプロレス観戦に出かける機会があった。スターダムの八戸大会だ。会場は八戸駅前のユートリー。のちに梨杏が凱旋興行をおこなう会場だ。
「試合を見たあと、家族に『私、プロレスしたいかも』って言ったんですよ。その後、高校2年生のときに岩手でスターダムがあって、そのときに『プロレスやりたいです』って(団体に直接)言いました」
初観戦で「プロレスやりたい」と思った梨杏。その気持ちはどんどん大きくなり、実際に行動に移った。それまでのスポーツ歴といえば部活でのテニスくらいというが、プロレスラーになりたいとの夢を忘れることはなかったのである。なぜならば…。
「初めて生で見たときの感動がすごくて。もう、入場から最後まで感動してました。だって、すごく華があるじゃないですか。それを見て、私もやりたいなって。やれると思ったではなくて、やりたい気持ちの方がずっと大きかったです」

※写真提供:スターダム
高校卒業後に上京し、スターダムの練習生になった。半年後、プロテストに合格。一緒に練習を重ねてきた八神蘭奈、玖麗さやかとの同日デビューが予定されていた。ところが、練習中のケガにより延期。結局、2人に遅れること3カ月、2024年3・20仙台でのスターライト・キッド戦でデビューを果たすことになる。
「ホントは3人一緒にデビューしたかったです。やっぱりずっと練習してきた仲間なので、出遅れてしまって悲しい気持ち、悔しい気持ちになりましたね。それでもちゃんとケガを治してデビューを迎えようと、なんとか気持ちを切り替えました」

※写真提供:スターダム
みずから望んだキッドとの試合を経て、梨杏は同期を追いかける立場になった。また、後輩たちも次々とリングに上がるようになった。そんななか、梨杏はプロレスの難しさを痛感していたという。
「練習もハードですし、試合では身体を動かすのはもちろん、アタマも使わないといけない。見る側からすればレスラーがスムーズにやっているように見えるじゃないですか。でも実際にやってみると、ものすごく難しいんですよね。しかも、試合のたびにすごく緊張するし、その緊張感はずっとあります。キッドさんとのデビュー戦は、緊張しすぎて何も覚えてないくらい(苦笑)。いまでもそうだし、とにかく必死です。それでも、試合を終えると達成感があるんですよ。やったぞっていう。私は身体が小さいから大きな人がうらやましい。でも、この小ささをもっと生かせるようにして、私の武器にしていきたいです。そしたらもっと達成感を得られるんじゃないかと思いますね」

※写真提供:スターダム
24年9月19日、前日の青森大会で白川未奈とシングルで対戦した梨杏は、デビュー45戦目で八戸の思い出の会場に初凱旋。ここで舞華とのシングルマッチをおこない、試合後には舞華と白川が結成したユニット、E neXus V(イー・ネクサス・ヴィー)への加入を決めた。もちろん、梨杏にとって初めてのユニットだ。ではなぜ、EXVなのか?
「私の教育係が舞華さんだったんですよ。もともと舞華さんについていきたい思いがあって、舞華さんのユニットに入ろうと思いました。EXVは、私の居場所。私が一番末っ子って感じですか(笑)」
その翌月、梨杏には初体験が一気に押し寄せた。センダイガールズの「じゃじゃ馬トーナメント」にエントリーされたのだ。初の他団体参戦なら、トーナメント出場も初めて。しかも1回戦の相手が情報のまったくない初来日の日系レスラー、スパイク・ニシムラ。当連載「WEEKEND女子プロレス♯34」(24年10月18日)に掲載、紹介した選手で、梨杏にとっては外国人レスラーとの対戦も初めてだった。
「対戦相手が名前も知らない、調べても何も出てこない。正直、なるようになれと思いました。緊張するのは同じなので、とにかく頑張ろうと思って闘いましたね。やってみて、初めての他団体、初めてのトーナメント、初めての外国人選手、ホントに未知の世界だったですけど、またやってみたいとは思いました」















