【HERO】ワイルド・ベアーが同じ系譜をもつ大先輩リッキー・フジに辛勝し、初代WBCシングル王者決定T1回戦を突破!「1試合1試合決勝のつもりでやる」

 「障害があってもなくても楽しめるプロレス団体」をコンセプトとするバリアフリープロレスHEROが2月21日、東京・新木場1stRINGで『HERO48~旗揚げ16周年記念大会』を開催した。

初代WBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)王者決定トーナメントが開幕し、ワイルド・ベアーが同じ系譜をもつ大先輩のリッキー・フジに辛勝し1回戦を突破した。

 同団体は新日本プロレスの第1期生として練習生で在籍しながらも、聴覚にハンデがあるため、デビューがかなわなかったヤミキさんが設立し、聾レスラーが戦う場として、2010年2月20日に新木場で旗揚げした。

新日本でデビューできなかったヤミキさんは、HEROで遅咲きのプロレスデビューを果たし、健常者プロレスラーと激闘を繰り広げた。

 旗揚げ当初、同団体は“聴覚障害者と健常者の架け橋”になるようなプロレスイベントを標榜した。だが、2016年春にヤミキさんが急逝したことを契機に『バリアフリープロレスHERO』に呼称を改め、健常者のプロレスラーも所属。

これに伴い、聴覚障害者のみならず、視覚障害者や車イスでの生活を余儀なくされている方を始め、一般のプロレスファン、プロレスを見たことがない方など、誰もが幅広く楽しめるイベント運営に転換。その後、コツコツと地道に大会を重ね、この2月で16周年を迎えた。

 今大会の軸となったのが新設されたWBCシングル王者決定トーナメント。WBCとは国籍、年齢、性別、障害の有無など、あらゆるバリアを取り払った世界で唯一無二のベルトで、2019年にタッグ王座が創設。

それから7年の月日を経て、悲願のシングル王座ができた。トーナメント出場選手は全員がWBCタッグ王座戴冠歴のある、ベアー、ワイルド・ZERO、加藤茂郎、千葉智紹、リッキー、大和ヒロシ、ガッツ石島、マスクドミステリー、橋之介、後藤恵介の10人。厳正な抽選の結果、ZEROとガッツはシードとなり、この日は1回戦4試合が行われた。

 HERO所属として、なんとしても初代王座に就きたいベアーは大ベテランのリッキーと激突。ベアーの師匠である保坂秀樹さんはPWC時代にミスター・ヒト(安達勝治)さんの指導を受けた。リッキーはカルガリーでの修業時代にヒトさんの指導を仰いでおり、ベアーはヒトさんの遺伝子を継ぐ選手だ。

 序盤はベアーが足を攻めていくも、リッキーは腕にマトを絞り、アームブリーカー、アームロック、腕極め式ヘッドシザース、さらには腕固めで絞め上げた。

完全にペースをつかんだリッキーはカミカゼから、トドメの9999を狙うも、一瞬の隙を突いたベアーが首固めで丸め込み、電撃の3カウントを奪取。命からがらでの勝利でベアーは2回戦進出を決めた。

 ベアーは「リッキーさん、ありがとうございました。リッキーさんは自分の師匠・保坂秀樹と兄弟弟子です。自分もヒトさんの遺伝子が少し入ってると思います」と大先輩に敬意を払った。

リッキーは「ベアーよ、負けは負けだ。俺に勝ったからにはチャンピオンになれよ。チャンピオンになったら、今度は俺が挑戦者として、おまえの前に立ってやる。保坂! それでいいな!?」と返し、2人は天を指差し、ガッチリと握手を交わした。

 バックステージでベアーは「腕を徹底的に攻められたんで、一瞬の返し技しかないなと。勉強になります。タッグのときのリッキーさんとは違いますね。リッキーさんも安達さんの弟子でカルガリーで教わってきて、自分の師匠の保坂さんも安達さんの弟子で、兄弟弟子とまでは言い難いですけど、同じ系譜で毎回勉強になります」とコメント。4・25新木場での2回戦は大和に勝利した千葉との対戦となるが「1試合1試合決勝のつもりでやってるんで。次は2回戦と準決勝があるんで、千葉戦を突破して、(ZEROとの)同門対決にいけるよう頑張りたい」と力を込めた。

 また、その他の1回戦ではミステリーが加藤に、後藤が橋之介に勝って2回戦に進出。4・25新木場での2回戦組み合わせはベアーvs千葉、ミステリーvs後藤となる、同日に行われる準決勝は、(ベアーvs千葉の勝者)vsZERO、(ミステリーvs後藤の勝者)vsガッツで、8・29新木場で決勝戦が実施される。

バリアフリープロレスHERO
「HERO48~旗揚げ16周年記念大会」
2月21日(土) 東京・新木場1stRING(18:45)観衆未発表

☆オープニングアクト アクトレスリング提供試合 15分1本勝負
汐月なぎさ&〇夏葵(7分58秒、フィッシャーマンズ・スープレックホールド)ワイルド・バニー●&MARU

第1試合 WBC初代シングル王者決定トーナメント1回戦 15分1本勝負
〇後藤恵介(6分47秒、片エビ固め)橋之介●
※ジャックハマー

第2試合 WBC初代シングル王者決定トーナメント1回戦 15分1本勝負
〇千葉智紹(4分46秒、リングアウト勝ち)大和ヒロシ●

第3試合 女子タッグマッチ 15分1本勝負
△真琴&Maria(時間切れ引き分け)笹村あやめ&神姫楽ミサ△

第4試合 WBC初代シングル王者決定トーナメント1回戦 15分1本勝負
〇マスクドミステリー(9分41秒、エビ固め)加藤茂郎●
※ラリアット

第5試合 バリアフリープロレスHERO認定世界トマト選手権試合 20分1本勝負
<挑戦者>〇梶トマト(3分53秒、タイガー・スープレックスホールド)藤田峰雄●<王者>
※第3代王者が初防衛に失敗。梶が第4代王者に

第6試合 WBC初代シングル王者決定トーナメント1回戦 15分1本勝負
〇ワイルド・ベアー(9分16秒、首固め)リッキーフジ●

<写真提供:バリアフリープロレスHERO>

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