hotシュシュで現場復帰のタニー・マウス、プロレスの聖地後楽園ホール初進出を語る!

 2年目から新体制に入ったhotシュシュ。田村とタニーの役割も増えた。コーチに加え、団体のさまざまなことに考えをめぐらすようになった。

「まずはアイスリボンの道場で月に1回の興行をやって地固めしていこうとの方針になりました。それをやっていくうちにお客様が集まってきてくださるようになって、下北沢のタウンホールや、ほかの会場に進出していくようになりましたね」

 その発展形が、今回の後楽園大会開催ということになる。これはまた、旗揚げ当初からの夢、目標でもあったのだ。

「千春もそうだと思うんですけど、私も田村もhotシュシュで後楽園をやりたいねってずっと言っていました。ただやっぱり、当初はまだまだ夢の夢みたいな話ではありましたよね。それが今回、やると決まりました。その経緯っていうと、キクという選手が春くらいの引退を申し出てきたんですね。だんだんとお客さんも入ってきたし、勝負に出るならいまかなって。それで(ネオプラスの)佐藤肇社長に話して決定となりました」

 すでに引退から15年が経過した田村とタニーは、このところ限定復帰の形でリングに上がるようにもなっている。23年8・13成増では欠場者が出たことから急きょタニーがジャージー、短パン姿で試合をおこなった。昨年、スターダムの10・20新宿はNEOの影響を受けてレスラーになったスターライト・キッドのリクエストから田村とタニーがランブル戦に登場。11・3板橋では宮崎有妃の引退にともない、はずかし固めで対アイドルタレントのプロレスを発明したタニー&宮崎のNEOマシンガンズが復活、田村&ゆづき組とのタッグマッチをおこなっている。

「スターダムに出たのは、hotシュシュを広めたいからです。キッドから声がかかってOKするかどうか悩まなかったですね。これで広められるんだって。宮崎とのマシンガンズは、宮崎が引退と聞いて最後にマシンガンズをhotシュシュで見せたい思いが田村と私にあったので」

 そして、3・28後楽園でも2人はリングに上がる。NEO時代をオマージュする50人バトルロイヤルに出場するのだ。しかもこの試合には、NEOのOGが限定復活。三田英津子、仲村由佳、松尾永遠が参戦し、元気美佐恵が「スーパーセコンド」として登場する。

「後楽園の目玉カードとして浮かんだのが、50人バトルでしたね。NEOの後楽園で一番盛り上がったのがこの試合だと思うんですよ。それで、50人でいこうと決めました。元気は『一度引退したらリングには上がれない』との信念があるので、それをしっかり伝えてくれながらも、『セコンドしてなら手伝います』と言ってくれたので。また、三田さんは『(リングに上がるのは)ホントにこれを最後にさせてね』って。OGがどこまでやるかわからないけど、三田さんは準備のため実際に道場に練習に来てくれてます」

 また、キクの引退試合には、前回の当連載で紹介したように後楽園との縁も深い、しのせ愛梨紗とのシングルマッチが決定。さらに、スターダムからキッド&AZM組が参戦し、小中学生姉妹レスラーの緋彩ませ&もえ組とのタッグマッチが組まれている。姉妹はスターダムの若手ブランド「NEW BLOOD」ですでに試合をしており、スターダムファンにもその可能性を見せている。それだけに、“元キッズレスラー”と言えるキッド&AZM組との対戦はひじょうに興味深いカードである。そしてもちろん、3・28後楽園はhotシュシュにとってゴールではない。

「そうなんですよ。夢、目標ではあったけど後楽園がゴールではないので。後楽園で弾みをつけて、どんどん上がっていきたいですね。個人の知名度もどんどん上げていかないと。いま所属選手が8人、田村と私のスーパーバイザーが2人。10人の所帯ですけど、いまの願いとして、所属選手がもっとほしい。道場もあるし、練習環境も整ってますから、(レスラー志望者に)hotシュシュに入りたいと思ってもらえるような大会にしたいですね!」

インタビュアー:新井宏
写真提供:hotシュシュ

Pages 1 2 3

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加