【藤本つかさインタビュー】団体取締役として、選手として、そして豊田真奈美の後継者として。若手トーナメント『ヤングアイストーナメント』開催、自身プライベートについても赤裸々に語る!

 

【ベストフレンズについて】

--ベストフレンズがまた動きを見せていますが、これからどうなるんでしょうか?

藤本:や、こっちが聞きたいですよ!

--中島(安里紗)選手はどういう存在・選手ですか?

藤本:火をつけたり、煽ったりしたら、熱した栗のように熱くなって触れられないくらいに燃え上がる子ですね。
例えが栗・・・(笑)
着火型?火をつけないと燃えない。でもつけたら燃え上がって消えない。

--じゃあ、お互いに刺激的な存在ということですか?

藤本:私は何ならストレスって言われたんですよね。「藤本つかさという存在がストレス」って。
じゃあ関わらなきゃいいのにって思うのに来るから、じゃあストレスと言うくらい気になっているのねって。
それだけ気にしてくれてありがとね、ってすかしたら「それがまたむかつく」って言われましたけど・・・。
たぶん私がアレルギー的な存在なんだと思います。

--でも仲いい時は、本当に仲いいですよね。

藤本:めっちゃ仲いいです・・・、もう2人で切磋琢磨して頑張ろうみたいな。『ベストフレンズ』はヤングジャンプに出て来る漫画みたいな感じです。
友情物語です(笑)でも最近新日本プロレスさんで『ベストフレンズ』というタッグがいますよね?

--そうですね、取られてますよね名前。

藤本:そうなんですよ!調べたんですけど、名乗ったのは私達のほうが早かったんです!
だからプロレス界には、『ベストフレンズ』は一つでいいよ!って(笑)
Twitterでも「つっかさん、いいんですか?」ってファンの方からもいただいて。
じゃあ私たちが消えようかと…(笑)

--私たちもびっくりしました。

藤本:でも最初『ベストフレンズ』って名前をつけた時は、「ださい!」とか「なんだそれ?」って言われてたんですけど、名前が『ベストフレンズ』だからつっこまれるし、いじられるし、『うちらのほうがベストフレンズ』って茶化されるので、結果、覚えやすいんだと思います。

--これはどちらがつけたんですか?

藤本:私がつけたんです。ありさから「なにそれ、だっさ」って言われたんです。

--では、歌はどちらが?

藤本:歌も私が決めました。勝手にCDを出すことも決めて。
曲は2人で話し合って決めたんですけど、「ベストフレンズだから友達の曲にしよう」って。
なぜか友達が壊れる曲を選んでしまいました。2人とも気付かなかったんですよね(笑)

--なるほど。でも二人とも感情を出し合うから面白いですよね。
くっついたり離れたり、でも気になって目が離せない。

藤本:いいかげんにしろって思いますけどね。

--中島選手がSEAdLINNNGに入団した時はびっくりしました。

藤本:そうですよね。私もどうなるんだろって思いました。今後のベストフレンズに関して何も言ってこなかったんですよ、だからイライラしてしまった。
ファンの方から「ベストフレンズはどうなるんだ」って言われたんですけど、私もどう答えればいいのか分からなかったんですよ!「やめるならやめるでいいから、ちゃんと終わりの試合をしよう」って言ったんですよ。
それで結局続いているんですけど・・。今回は、世志琥と私が組むにあたって「『新・ベストフレンズ』いぇーい!」って言ったところでブチ切れたんですよ。だから前回と意味合いが違うんですけど、何かが拗れると駄目になる人なんですね、きっと。

--なるほど、繊細なんですかね。

藤本:ガラスのハートです!脆いですよ、本当に。
だからそういうのを知ってるからもっと弱くしてやろって思うじゃないですか(笑)
強い中島安里紗はみんな知ってるんですよ、だからみんなが知らない弱い中島安里紗をみんなに見せてやろうと。

--では、藤本さんご自身を客観的に見た場合はいかがですか?

藤本:自分は、おっちょこちょいです。リング上とリング外は別人なんだと思います。
私はアイスリボンにいるからしっかり出来ているんだと思います。自分のためにしっかりしようとは思わないので。
大切な後輩がいるからしっかりしようって思うんですけど、ふいに出るおっちょこちょいを後輩達に突っ込まれたりしちゃいますね。なるべく隠そうとはしてるのですが。

--家に帰ったら散らかったりするタイプ?

藤本:散らかったりはしてないですけど、自分のために何かしようと思わないです。
何もせずずっとぼーっとしてられますね。

 

【プライベートの過ごし方】

--休日の日はどのように過ごされてますか?

藤本:とりあえず接骨院行きます!絶対行きます!!
接骨院の先生とは仲がいいので。ずっと行っている接骨院2つあるんですよね、1つはもうおじいちゃんとおばあちゃんと犬がやっている接骨院。そこに癒されに行きます。

--そのほかは?

藤本:あとは友達とご飯に行ったり、テレビ見てます。テレビっ子なので。
気に入ったドラマは3回くらい見ます!昔は「家なき子」が大好きだったので、第一話の相沢すず(主人公)のセリフなんて、全部言えますからね(笑)今、言いましょうか?
記憶力がある方なので、果たされてない約束とかもすごい覚えてます。気に入ったセリフがあるとすごい覚えてしまいますね。

--最近気に入ったドラマはありますか?

藤本:「ブラックリベンジ」にはまりました。なんなら、私のリングでのマイクパフォーマンスは、だいたいテレビから取ってるんですよ。
最近中島安里紗に言ったのは「骨の髄まで炎上しなさい」って、あれも「ブラックリベンジ」です(笑)
気づいた人は気づいたようで、クスクスザワザワしてるんですよね。

--ある意味、勉強熱心ということで。

藤本:良い風に捉えてもらってありがとうございます。そうですね、常にプロレスのことを考えているという(笑)
電車の中釣りとかも見て、これいいぞって思ったらインプットしますね。
ただのテレビっ子です。

--スマホや本とかもずっと見ていられる?

藤本:はい。本も時間があれば読むんですけど、メモする癖があるので、気に入った言葉や、気になったことは全てスマホにメモしてあります。何かに使えたらいいなぁって。

--じゃあ後輩の方にも自分自身がそういう刺激を受けたこととかは伝えているんですか?

藤本:人に寄りますが、言う人には言います。「メモ取った方がいいよ」とか「本読みな~」とか。ぴったりな言葉だなぁと思ったら、それを教えたりとか。

--ちゃんとみなさん、読んでくれますか?

藤本:雪妃(真矢)や世羅は私が貸した本とかは読んでくれるんですけどね。は!そういえば、雪妃からまだ本返ってきてないな!

--そうなんですね、そんな後輩が育ってきているのはいかがですか?
経営者としては嬉しい半面、プレイヤーとしては心がざわつくといったようなことはありますか?

藤本:ないです。後輩が育つことはやりがいなので嬉しいですね。
なんなら常々楽したいと思っているくらいなので。例えば直近で世羅が自主興行が成功しました。「素晴らしい!」って思いますし、「(これからは)お願い!」って丸投げしたいですね(笑)

--世羅選手はすごいですよね。あんなに綺麗な選手なのに、あそこまで激しいデスマッチをやるとは・・。

藤本:そうですよね、素晴らしいです。

--その世羅選手のタッグパートナーの雪妃選手はいかがでしょうか。

藤本:今までアイスリボンの広告塔と言われていて、それが本人はプレッシャーだったと思うんです。
最近は本当に堂々としていて、それが試合内容にも出てきていて、本当の意味での広告塔になってくれたなと感じます。

--ヒールもベビーもやってますよね。ヒールもとても似合っていると思います。

藤本:そうですね、見た目もそうですしね。鞭も似合ってますしね、叩かれたい男性もいるんじゃないでしょうか(笑)

 

【「ヤングアイストーナメント」について】

--今度開催される「ヤングアイストーナメント」について見所をお伺いしたいと思います。

藤本:今アイスリボンが絶好調な理由は、若手の勢いがあると思うので、さらに勢いづけをしたいなと思い「ヤングアイストーナメント」を開催しました。キャリア的には大晦日の時点で3年未満の選手。個性豊かなタレントが揃ったなと思っているんですけど、まさか自分の予想とは全然違う勝敗になっていたりして、これが面白いんですよ。トーナメントをすることによって若手が考えてきた、それが試合につながって、輝いているので開催して本当によかったなって思ってます。
今回だけじゃなく、来年以降も開催して若手のモチベーションになっていければいいなと思っています。

--格闘技をやっていたDATE軍団も参戦してきて新しい風が吹いてきましたね。

藤本:そうですね、はじめは4人まとまった感じだったんですけど、試合していくうちに個性が出てきた。それぞれにスポットもあたってきて、今回のヤングトーナメントを開催できたのも良いきっかけになったかなと思っています。

--戦いにおいて大事にしていることはありますか?

藤本:対戦相手の目を見る。お客さんの目を見る。そして相手をぶっつぶす(笑)
まぁでも普段はこの方が面白い、この方が盛り上がるからやろうっていうのを考えている事が多いんですけど、中島安里紗に関しては「マジお前、ふっざけんな!」ってガーっと感情的になっちゃうんですよね。
向こうも私に関しては常にそうだと思うんですけど。だから『ベストフレンズ』がいったりきたりなのかなって思います。

--だから面白いんですね。

藤本:冷静じゃなくなってしまいますね。でもそれを私がアイスのマッチメイク上で独裁的にやってしまうと、団体としての面白みがなくなってしまうと思うんですよね。試合では感情を出す。マッチメイクでは自分の感情を無にするを心がけてます。
団体としての藤本つかさ、『ベストフレンズ』としての藤本つかさ、両方あって成り立ってるんだなって思います(笑)どちらも欠かせないです。

--最後に一言お願いいたします。

藤本:私は女子プロレスの魅力は「儚さ」「ウェットさ」だと思っているんですよ。
今いるメンバーは約束もしないで毎回会えているけど、でもそれって永遠ではない。いつ会えなくなるか、突然やめなくてはいけないかもしれない。そういうのって分からないんですよね。なので、今この永遠ではない瞬間をリングで現していきたい。それを見て欲しいです。
いつか行こうではなく、行こうと思った時に観に来てほしいなって思います。

--本日はありがとうございました。

藤本:ということで1番言いたいことは、大晦日アイスリボン後楽園大会観に来てね!です!

 

今後のアイスリボン 試合情報

◇ 両国KFCホール大会
2017年12月24日(日) 両国KFCホール
開場11:30/開始12:00

◇ 後楽園ホール大会「RIBBONMANIA2017」
2017年12月31日(日) 後楽園ホール
11時00分開場/12時試合開始

◇ 横浜大会「新春横浜リボン2018」
2018年1月6日(土)横浜・ラジアントホール
12時00分試合開始/11時30分開場

◇ 横浜文化体育館大会
2018年8月26日(日) 横浜文化体育館
15時試合開始/14時00分開場

(インタビュアー 山口義徳)

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